イギリスの名前観やイギリス人が付ける名前の由来や人気の名前


イギリス人が考えるイギリス社会においての「名前観」



今回の記事では、読者の方から頂いた質問に答えてみたいと思います。実はこの質問はかなり前に頂いた質問なのですが、最近自分の仕事や、プライベート、大学院の勉強で非常に忙しく、質問の回答が遅くなってしまって申し訳ありませんでした。


とにかく、今回頂いた質問内容はこちら:



読者の方の質問:



初めまして。いつも興味深く拝見しております。
イギリスの方の名前観について質問させてください。

イギリスのコメディードラマ(Fresh Meat)の中で、本名がMelissaなのにそれを隠してOregon と名乗っている女子大生が出てきます。

Melissaという名前がposhだからそれを隠すために別名を名乗っているような印象を受けました。

そこで質問ですが、イギリスにはposhな名前や、古臭い名前、きらきらネームがあるのでしょうか。コラムのネタになるようでしたらぜひご回答ください。





ご質問ありがとうございました。そして、いつも当サイトを読んでくれてありがとうございます^^

先ずは知らない方の為に、「Fresh Meat」という番組を紹介したいと思います。実は私はFresh Meatを少ししか観た事がありませんでした。ですから、この質問に答える為に結構リサーチしました(笑)。


イギリスの名前観やイギリス人が付ける名前の由来
イギリスの名前観やイギリス人が付ける名前の由来


この記事もお勧めです:




イギリス人が考える「posh」な名前ってどんな名前なのか?



Fresh Meatはイギリスのコメディドラマで、2011年に初めて放送されました。このコメディドラマの舞台になっているのは、新人大学生のシェアハウスです。

このFresh MeatはイギリスのチャネルFourで放送されましたので、キャラクターの言葉遣いは結構下品です(笑)。


興味があれば、シリーズ1のエピソード1をご覧ください。イギリス人の恥ずかしいシチュエーションの際の自己紹介のやり方、紅茶の話などを楽しむ事が出来ます(笑)。






読者の方が言った通り、Melissaというキャラクターは元々「Posh」な人で、その情報を隠したい事もあり自分の名前を「Oregon」に変えます。

そして、彼女は自分の「posh」な話し方を隠して、少しだけワーキングクラスっぽい発音を使います。彼女はそれがバレないようにその他のバックグラウンド情報も隠そうとしています。


では、「Melissa」という名前は「posh」な名前なのでしょうか?


実は私には、自分の友達の中に一人だけMelissaという名前の友達がいます。しかし、彼女はどう見てもposhと呼べない人です(笑)。

彼女は、オーストラリア人でバックパッカーとしてイギリスにやってきた女の子です。そして、彼女は当時私が管理していたクリケットチームに入っていました。


そのMelissaという子は背が低い子でしたが、非常にパワフルなバッターでした(笑)。ある試合で彼女は野球でいう所の「ホームラン」と同じようなボールを場外(クリケット場の隣にある牛の牧場まで)に飛ばすようなバッティングをしたり(笑)。

相手の選手の足にボールをハイスピードで打ち返したりと、とにかくパワフルな選手でした(笑)。勿論、わざとやったわけではありませんでしたが、結局その相手の選手は病院に運ばれましたが・・。


また、そのオーストラリア人のMelissaはお酒がめっちゃくちゃ強かったです。そして、彼女は自分の名前が好きではなかったので、「Shorty」(=ちびちゃん)と呼んで下さいと言っていました(笑)。

つまり、まとめると私にとって、「Melissa」という名前は別にポッシュな名前ではないです。


しかし、中にはMelissaという名前をポッシュな名前だと感じる人もいるかもしれません。イギリスでは、勿論、「ポッシュな名前」、「古くさい名前」、「きらきらネーム」のようなものがあります。

そして、「アメリカ人っぽい」名前もあります(笑)。アメリカ人は「名字を名前として使う事が好き」というイメージがあります。

例えば、「Taylor Swift」の「Taylor」は元々名字です。おそらく、「Tailor」(=洋服屋)という職業から来た名字だと思います。


そして、「Mason」、「Harper」、「Mackenzie」、「Madison」などの名前はアメリカでとても人気がありますが、私にとって「名字」というイメージがあります。

では、イギリスにおいて「Posh」な名前とは、どんな名前なのでしょうか? 私がポッシュだと思う名前はこちらです:


イギリス人の私がポッシュだと感じる女の子の名前:


  • Camilla
  • Octavia
  • Florence
  • Penelope
  • Rosalind
  • Jemima


イギリス人の私がポッシュだと感じる男の子の名前


  • Hugo
  • Giles
  • Jeremy
  • Tobias
  • Tarquin
  • Algernon


上記の名前はどうして「posh」に聞こえるのでしょうか?

実は私もよく分かりませんが、上記の名前は必ずといっていい程「上流階級の人」が選ぶ名前です。

これらのような名前は例えば、シェイクスピアのキャラクターや、ラテン語やギリシャ語から来た「クラシック」な名前です。


名前は時代によって流行る、流行らないという傾向があります。日本でも名前についてはそうった現象があるかもしれませんね。

例えば、私が初めて日本に来た時に、自分が教えていた中学生の女の子は殆どの場合「~子」という名前が付いていました。

しかし、現在の中学1年生の女の子の名前を見てみると、「~子」という名前は殆どいません。

例として、40人のクラスの中で、2人か3人くらいの子が「~子」という名前といった感じだと思います。現在、私がよく目にする日本人の女の子の名前は「~な」や「~え」だと思います。


イギリスでも同じ現象があります。勿論、どの時代でも使われるクラシックな名前があります。例えば、男の子の場合は・・

  • James (Jim, Jimmy, Jamieに省略されます)
  • Thomas (Tom, Tommyに省略されます)
  • Christopher (Chrisに省略されます)
  • David (Daveに省略されます)


などの名前はどの時代でも多く使われています。これらのようなベーシックな名前はトレンディーでもないので必ず使われます。ポッシュでもないし古臭くもないです。


女の子の場合は、下記のような名前が必ず使われます。

  • Elizabeth (Liz, Lizzie, Bethに省略される)
  • Sarah
  • Catherine/Katherine (Kate, Katie, Catに省略されます)

どの世代の人であっても上記の名前の人がいると思います。


では、私にとってちょっと「古くさい」と感じる名前は一体どんな名前なのでしょうか?

実は私にとって、自分のおばあちゃんの世代の名前は古く聞こえます。私のおばあちゃんはもう亡くなってしまいましたが、彼女は1920年代生まれです。

その年代のおばあちゃん世代の人達の名前は下記のような名前が多いと思います。


(女性)

  • Edna
  • Betty
  • Margaret
  • Dorothy
  • Doris
  • Mildred


(男性)

  • Harold
  • Walter
  • Raymond
  • Leonard
  • Albert


上記の名前は現在殆ど使われていません。しかし、いつの日かまた流行る可能性があるかもしれません。私のおばあちゃんの”おばあちゃん”の名前は「Emma」だったようです。

私のおばあちゃんにとって「Emmaは古くさくて恥ずかしいよ」と言っていましたが、現在、「Emma」という名前はとても普通の名前です。私の世代にとって、Emmaは全然古い名前だと思いません。




イギリスが思う「きらきらネーム」・悪い子の名前!?



では、所謂「きらきらネーム」についてはどうでしょうか?

とりあえず、高級ブランドの名前を人の名前として使うと「きらきら」なイメージが出てくると思います。そして、普通の名前に変わったスペルを使うと「きらきら」なイメージがありますね。

私は人の名前に対してあまり悪い事を言いたくありませんが、名前によっては悪いイメージがある事もあると思います。


この記事の為にリサーチをしていた時、こちらの記事を見つけました:

Poll ranks naughty kids by name
 
この記事は、イギリスの学校の先生が「悪い子の名前」だと思っている名前を紹介しています。この記事によると、下記の名前は悪い子の名前だそうです。。。



イギリスの学校の先生が考える「悪い男の子の名前」


1. Callum
2. Connor
3. Jack
4. Daniel
5. Brandon
6. Charlie
7. Kyle
8. Liam
9. Jake
10. Brooklyn



イギリスの学校の先生が考える「悪い女の子の名前」


1. Chelsea
2. Courtney
3. Chardonnay
4. Aleisha
5. Casey
6. Crystal
7. Jessica
8. Brooke
9. Demi
10. Aisha


上記の名前はどうして先生にとって悪いイメージがあるのでしょうか? 記事にははっきり書かれていませんが、少し「ワーキングクラスの人が選びそうな名前」だと推測出来そうです。

やはり、名前の差別があると思います。。。

この記事では、他にも学校の先生が考える「頭の良さそうな子の名前」も紹介されていました。



イギリスの学校の先生が考える「頭の良さそうな男の子の名前」


1. Alexander
2. Adam
3. Christopher
4. Benjamin
5. Edward
6. Matthew
7. Daniel
8. James
9. Harry
10. William



イギリスの学校の先生が考える「頭の良さそうな女の子の名前」


1. Elisabeth
2. Charlotte
3. Emma
4. Hannah
5. Rebecca
6. Abigail
7. Grace
8. Alice
9. Anna
10. Sophie


記事の中には特に分析等は書かれていませんでしたが、私の立場からみると「頭の良さそうな子供の名前」は大体、ミドルクラスやその上のクラスの親が選びそうな名前です。

つまり、「悪い子」と「頭が良さそうな子」の名前差別は、もしかして「階級差別」なのでしょうか。。。


シェイクスピアの有名な名言ですが、

「What’s in a name? that which we call a rose By any other name would smell as sweet;」
(名前には何があるというの? 私たちがバラと呼ぶものは、他のどんな名前で呼んでも、同じように甘く香る)


つまり、この台詞でシェイクスピアは「名前よりも本質が重要だ」という意味を伝えたかったんだと思います。しかし、本当は名前で色々な情報が分かる場合が多いと思います。

特に「生まれた時代」と「親の社会階級」と「親の価値観」、「親が出したいイメージ」が分かると思います。


英語圏の名前に興味があれば、「Freakonomics」という本はおすすめです。日本語のタイトルは「やばい経済学」だと思います。

この本では、アメリカの社会階級、人種によって名前の選び方と差別に関する効果が説明されています。私は英語版を読んだ事がありますが、とても興味深い本ですよ^^


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