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イギリス映画「トースト」でイギリス英語とカルチャーの理解を深めよう!

イギリス映画「トースト」
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教材の詳細

「トースト」というイギリス映画に出てくるボキャブラリーや表現も分析していきます!



今回の記事では、毎度お馴染みのイギリス映画のレビューの記事を書いてみたいと思います。私は最近になって以前よりも多くの映画を紹介していると思いますが、その理由の一つに「U-NEXT(ユーネクスト)」という映画サービスに入ったという事が関係しています^^

そして、会員になったからには月会費分をしっかりと観たいと思っているので(笑)、出来る限り時間を見つけては沢山の映画をみています(笑)。


最近はもっぱら、u-nextでLuther(刑事ジョン・ルーサー)というイギリスのテレビドラマを欠かさず観ていますので、日々イギリスのエンターテインメントを楽しめています^^


では、今日紹介する映画は「トースト」という映画です。実は今回レビューするこの映画はかなりマイナーなインディーズの映画なので、私自身u-nextで見つける前は全く聞いた事がなかった映画です。

そして、面白い事にこの映画のテーマは「料理」です。イギリスは料理であまり良い評判がない国ですが(笑)、この映画はイギリスの有名なシェフの若い頃の物語がメインのストーリーです。


イギリス映画「トースト」イギリス映画「トースト」

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イギリス映画「トースト」のあらすじ



皆さんは、ナイジェル・スレーターというシェフをご存知ですか? 彼は多くのレシピ本を書いたり、料理番組に出演したりした事がありますので、日本でも知られていると思います。


参考:「Nigel Slater


彼はイギリスのWolverhampton(バーミングハムの近く)という町で生まれ育ちました。しかし、彼が7歳くらいの頃に母親は喘息で亡くなってしまいました。彼の母親は凄く優しいお母さんでしたが、彼女の料理は非常に不味かったそうです。

彼のお母さんは殆ど缶詰の料理しか用意出来なかったようですし、時々それすらも、まともに用意出来なかったようで、夕食は”トースト”だけになった事もあったようです。そのため、少年のナイジェルは豪華な料理に憧れていました。


ナイジェルの父親は一人で子供の面倒や家の掃除などの家事が出来なかったので、掃除のお手伝いさんの女性を雇いました。この女性は少し下品だし、もうすでに結婚していますが、料理がとても上手な女性でした。そして、ナイジェルのお父さんの心を少しづつ掴んでいくようになっていきます。


ナイジェルは、はじめからその「Mrs Potter」というお手伝いさんの事を好きではありませんでした。しかし、彼はMrs Potterの料理の腕前をとてもリスペクトしています。

ナイジェル自身も料理が上手になりたいので、学校で女の子と一緒に家庭科の授業を受けます。ナイジェルとMrs Potterは料理を通してお父さんの注目を集めようとしていきます・・・。


以上、かなり簡単に大まかなストーリーを説明しました。映画のエンディングについて話してしまうと映画を観る意味がなくなってしまいますので、これ以上説明するのはやめておきます(笑)。


では、ただの映画レビュー記事ではつまらないので、これから映画の台詞とキャラクターの話し方について分析していきたい思います。


このストーリーの舞台は、Wolverhamptonなのでキャラクターの英語はかなり訛っています。ナイジェルとナイジェルのお父さんはあまり強い訛りがありませんが、Mrs Potterというキャラクターの発音はかなり訛っています。この訛りはバーミングハムの訛りに近いです。


バーミングハムやWolverhamptonはthe Black Countryというエリアにあります。The Black Countryはイギリスの中部の西の方にあります。このエリアは産業革命の頃にとても栄えていました。石炭の炭鉱も沢山あったことから「the Black Country」というニックネームがつけられました。


現在は、石炭の炭鉱はもうありませんので、殆どのローカルの人々はサービス産業で働いていますが、元々炭鉱で働いていたような家族の人たちの中には、炭鉱が閉鎖された事によって仕事を失い、現在も無職の人が多いです。

不況のせいで「The Black Country」は、現在「black」(石炭、工場の煙りで黒い)ではありません。




映画「トースト」の台詞を紹介



紹介するシーンはナイジェルの家のキッチンでのシーンです。ナイジェルは家庭科の授業で作ったスコーンを出します。


台詞:


お父さん: What’s for afters?
(デザートは何?)

※「afters」はイギリスの口語で「デザート」という意味になります。他には「pudding」や「dessert」という言い方もあります。


ナイジェル: How about a scone?
(スコーンはどうですか?)


ミセスポッター: A scone?
(スコーンって?)


ナイジェル: And a nice cup of tea?
(そして美味しい紅茶?)


ミセスポッター: Is he alright? Where the hell did they come from?
(彼は大丈夫? あれは一体何処から持ってきたの?)


ナイジェル:  Made them, earlier.
(自分で作ったよ。前に。)


ミセスポッター: What do you mean, you made them, earlier?
(「自分で作ったよ、前に」ってどういう意味?)


ナイジェル At school. Taste one.
(学校で。一個食べてみて。)


ミセスポッター: But I’ve made a gooseberry fool.
(私は”グーズベリーフール”を作ったのに。)

※「グーズベリーフール」というデザートはイギリスの夏の季節に人気があるデザートです。私は「gooseberry」というフルーツを日本で見た事はありませんが、日本語では「セイヨウスグリ」になるそうです。「フール」(fool)という種類のデザートは煮込んだフルーツとカスタードや生クリームで作る冷たくて甘いデザートです。


お父さん: I’m sure it’ll keep.  Actually, they’re not half bad, Nigel.
Excellent effort. Does this mean you’ll be doing the cooking every Wednesday from now on?
(腐らないから後でいいよ。実は意外と美味しいよ、ナイジェル。よく頑張ったね。じゃあ、あなたはこれから毎週の水曜日に料理を作ってくれるという事になる?)

※「Not half bad」というフレーズは典型的なイギリスっぽい「understatement」(控えめな言葉・表現)です。この文脈では「意外と美味しい」というニュアンスになります。褒め言葉には感じないと思いますが、ナイジェルのお父さんはスコーンの味を褒めています^^



ナイジェル: Yes. It does, actually.
(そうだよ。)


お父さん: Well done, Nigel. Mmm!
(よくやったね、ナイジェル。美味しい!)


ミセスポッター: Yeah, well done, son. Well done.
(そうね、良くやったね。本当に。)



イギリス映画「トースト」を観る方法



私はこの映画をU-NEXT(ユーネクスト) で観ましたが、大手のDVDレンタルショップでも借りる事が出来ると思います。

この映画は元々ナイジェル・スレーターが書いた小説(伝記?!)に基づいていますので、興味があれば本も読んでみて下さい^^イギリス英語の勉強になると思います。









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