イギリス映画「ロンドン・ブルバード (LAST BODYGUARD)」を観た感想とロンドンのコックニー訛りについての分析


「ロンドン・ブルバード」を観ながらロンドンのコックニー訛りをリスニングしてみましょう^^



私はこの間「クレイ兄弟」の映画について書いた時に、普段映画を観る時には「一般的にギャングスター映画は観ない」という事を書きましたが、今週なんとまたギャングスター映画を観てしまいました(笑)。個人的には楽しめた映画だったのですが^^


今回私が観たイギリスのギャングスター映画は2010年に出た「ロンドン・ブルバード (LAST BODYGUARD)」という映画です。

この映画の舞台はロンドンなので全てイギリス英語です。ですから、ロンドンで使われている英語を聴き慣れたいという方にはこの映画はお勧めです^^


イギリス映画「ロンドン・ブルバード -LAST BODYGUARD-」を観た感想とロンドンのコックニー訛りについての分析
イギリス映画「ロンドン・ブルバード -LAST BODYGUARD-」を観た感想


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「ロンドン・ブルバード -LAST BODYGUARD-」のあらすじ



「ミチェル」(俳優:コリン・ファレル)という男性は刑務所から出てきたばかりで、新しい生活を始めようとします。

しかし、彼はお金と住む場所がありませんので、元ギャングスターの友達の「ビリー」に頼ってしまいます。刑務所から出所した日にミチェルはビリーにお祝いパーティーに誘われます。

パーティーに行く途中にミチェルは襲われそうな女性を助けます。その女性は恩返しでミチェルに仕事を紹介します。その仕事はひきこもりの女優(女優:キーラ・ナイトリー)のボディーガードという仕事内容です。




ミチェルはボディーガードの仕事を始めます。ミチェルはジョーというホームレスの友達に会いに行きます。ジョーは目が見えないので、ミチェルは彼が自分を守るためにナイフをプレゼントします。


ジョーはある晩に悪い少年達に襲われます。そしてジョーは瀕死の状態になってしまいます。そして、彼は死ぬ前にミチェルに「あいつらに思い知らせてくれ!」という事を頼みます。ジョーは彼と約束します。そして、ジョーは死んでしまいます。


ビリーという悪友はミチェルが始めた新しいボディーガードの仕事を知るようになります。ビリーの上司(とても恐ろしいギャングスターのボス!)は、ミチェルがボディーガードしている女優の家にあるアートと高級車を盗みたいと伝えます。

しかし、ミチェルは断ります。そして・・そのギャングスターボスはジョーを殺した少年が誰なのかを知っています・・。


結局、普通の生活を送りたかったミチェルは、またギャングスターライフに巻き込まれてしまいます・・。果たして彼の最後はどうなってしまうのでしょうか・・。

これ以上エンディングを話すとこの映画を観る意味がなくなってしまいますので、あらすじの説明はこれで終わります^^

しかし、これは暗いイギリスのギャングスター映画なので、ハッピーエンディングを期待している人はこの映画を観ない方が良いと思います(笑)。



「ロンドン・ブルバード -LAST BODYGUARD-」のトレーラー







「ロンドン・ブルバード -LAST BODYGUARD-」に出る英語



キーラ・ナイトリー(シャーロットという女優の役)のキャラクターと彼女のアシスタント以外、殆どのキャラクターは結構聞き取りづらいコックニー訛りのイギリス英語を話します。

日本人の英語学習者にとってはこのロンドンの方言は聞き取りづらいと思います。ギャングスターのキャラクターが話す英語には色々な特徴があります。



1.単語の最初の「h」を抜く癖があります

例えば、「house」という単語は「ハウス」という発音ではなく「アウス」という発音になります。これはコックニー英語の特徴です。


2.「t」を抜く癖があります

私は別の記事でこういう癖について書いた事があります。「t」の代わりに「声門破裂音」という発音を使います。例えば、冒頭に貼ったトレーラーを観ると下記の台詞が出てきます:

参考記事:「イギリス英語のTの発音、イギリス英語の疑問文のイントネーションについて



ロンドン・ブルバードの台詞の一部


ミチェル: I’m not going back inside, Billy. Ever. For no-one.
(俺はまたムショに入らないよ、ビリー。きっと。誰かのために入らない。)
発音:(アイム・ノッ・ゴイン・バキンサイ、ビリ。エヴァ。フォ・ナワン。)


ビリー: Then don’t get caught.
(じゃあ、捕まらないようにな。)
発音:(デン・ダウン・ゲッ・コーッ。)

※「inside」はイギリス英語スラングでは「刑務所に」という意味になる。


参考:「イギリス英語の発音に関する質問:イギリス英語の「r」の発音と「消える音」について」 



3. 母音の発音変化

これはカタカナで表しにくい発音の変化ですが、コックニーの母音の発音は一般のイギリス英語と少し違います。

例えば、「down」という単語は一般のイギリス英語で「ダウン」という発音になりますが、コックニー英語で「ダーン」に近い発音になります。

「How」という単語は「ハウ」ではなく、「アー」になってしまいます。ですから、「How did you」という組み合わせは「ハウ・ディド・ユー」ではなく「アーディッジャ」になってしまいます。

これはギャングスター・犯罪に関する映画なので数多くの犯罪に関するスラングが出てきます。

例えば:

  • firm = ギャング
  • Pentonville/the ‘Ville = 有名なロンドン刑務所の名前
  • manor = エリア・地域
  • copper = 警察
  • estate = 団地のあるエリア
  • fag = タバコ

参考記事:「イギリス英語のスラング(俗語)と社会階級専門用語:「fag」の意味と使い方・例文を紹介


主人公のミチェルの役を演じている俳優はアイルランド人のコリン・ファレルです。コリン・ファレルは日本でも有名だと思います。

彼はアイルランドの首都のダブリン市で生まれ育ったので、元々アイルランド英語を話します。彼はこの映画の為にロンドンのコックニー訛りを使っていますが、私の意見では、彼のコックニーの真似はあまり上手ではありません(笑)。

イギリス人以外の人はあまり気がつかないと思いますが、よく聴いてみると彼はコックニーネイティブではないという事が分かります(笑)。


この映画のスクリプトはこちら: http://www.springfieldspringfield.co.uk/movie_script.php?movie=london-boulevard




「ロンドン・ブルバード -LAST BODYGUARD-」を観る方法



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