イギリス映画「ブラス!」を見た際の感想と映画中のイギリス英語を分析して紹介します!


「フル・モンティ」とちょっと似た?イギリス映画「ブラス!」を見た際の感想と映画中のイギリス英語を紹介



今回の記事では、最近紹介した「フル・モンティ」と少し似ているようなテイストのイギリスのコメディー映画を紹介したいと思います。この映画のタイトルは「ブラス!」という作品です。

「ブラス!」は「コメディードラマ」というカテゴリーに入っていますが、どちらかというと、コメディーよりも「ブラックユーモアが含まれた人間ドラマ」といったような映画だと思います。

「フル・モンティが好き!」という方であれば、きっと「ブラス!」も気に入ってもらえると思います^^。

この映画を紹介する理由は二つあります。先ずは、面白いストーリーを楽しみながら「イギリス英語の方言」のリスニング練習になります。

そして、もう一つの理由としては、「フル・モンティ」同様にこの「ブラス」もイギリスの重要な歴史を語っている映画という事もあり、映画を見ながらイギリスの歴史も理解できる点は良いポイントだと思います^^

それでは、「ブラス!」のあらすじを少し説明していきたいと思います。


イギリス映画「ブラス!」を見た際の感想と映画中のイギリス英語を分析して紹介します!
イギリス映画「ブラス!」を見た際の感想と映画中のイギリス英語を分析して紹介


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「ブラス!」のあらすじ



この映画の舞台は南ヨークシャーの「グリムリー町」です。グリムリーは炭鉱の町です。ですから、殆どの男性は炭鉱に関する仕事をしています。

しかし、グリムリー・コリアリー(炭鉱の名前)は、不況の煽りで閉鎖となる恐れが出てきました。鉱員はストライキを行ったりしましたが、炭鉱の管理部はついに炭鉱を閉鎖させるかどうかをはっきりと決めようとしています。

炭鉱が閉鎖されれば鉱員は無職になりますが、退職手当をもらいます。


鉱員はいつも閉鎖の事を考えていますが、それでも毎日仕事をしています。そして、自由時間には炭鉱のブラスバンドに参加しています。

グリムリー・コリアリーのブラスバンドはよく音楽コンクールや大会に参加しています。そして、バンドに参加しているみんなはイギリス全国大会を目指しています。


ある日、グローリアという女性がグリムリーにやってきます。グローリアのおじいさんは昔ブラスバンドのメンバーでした。そして、おじいさんはグローリアに音楽を教えてくれた事もあり、彼女の演奏はとても上手です。

その為、グローリアもグリムリーのブラスバンドに入ります。グローリアは音楽の才能がある事からブラスバンドのメンバーに歓迎されます。そして、グローリアはアンディというブラスバンドのメンバーと仲良くなって付き合い始めます。





しかし、グローリアはある秘密を隠しています。実は彼女は炭鉱の管理部の為に炭鉱を閉鎖させるかどうかを決定させるためにレポートを書く仕事をしていたのです。

グローリアのその秘密がばれてしまえば、鉱員のブラスバンドメンバーに嫌われてしまいます。


グリムリー・コリアリー・バンドは地元の音楽コンクールで優勝してロンドンの全国大会決勝戦に参加できるようになります。

しかし、ロンドンの全国大会の一週間くらい前に突然、炭鉱が閉鎖となるというニュースが発表されます。そしてグローリアの秘密もばれてしまいます。

グリムリーのブラスバンドの運命は一体どうなってしまうのでしょうか・・・。バンドは解散してしまうのでしょうか? ロンドンの決勝戦まで行けるのでしょうか? グローリアとアンディの関係はどうなるのでしょうか・・。

ストーリーについてはここまでにしたいと思います(笑)。これ以上に話すと映画を観る楽しみがなくなりますので、ここで終わりにします^^。

勿論、他にも面白いシーンやキャラクターが出てきます。興味があれば、是非この映画を観てくださいね!



「ブラス!」のトレーラー






「ブラス!」のストーリーは本当の話なのか?



この映画は本当の話に基づいています。「グリムリー・コリアリー」という町・炭鉱は存在していませんが、この映画は南ヨークシャーにある「グライムソープ町」で実際に起きたストーリーを元に作ったそうです。

グライムソープは元々炭鉱の町でしたが、90年代に炭鉱が閉鎖となって以来、その町の50%くらいの男性がいきなり無職になりました。


グライムソープの炭鉱には、とても素晴らしいブラスバンドがいました。グライムソープのブラスバンドは実際にロンドンの音楽大会で優勝しています。

そして、実際に大会の一週間くらい前に炭鉱が閉鎖されるというニュースが発表されました。ブラスバンドの何人かのメンバーは無職になるという事を知っていましたが、それでもロンドンまで行って素晴らしい演奏をして、全国大会で優勝を果たしました。


「ブラス!」という映画の影響でグライムソープのブラスバンドは世界で有名になりました。このブラスバンドは色々な国に出向きパフォーマンスをしたそうです。ちなみに日本にも来たそうです!

残念な事にグライムソープの炭鉱が閉鎖した後、町の失業率はとても高かったです。炭鉱で働いていた男性、次の世代の人たちには仕事がなかったのです。

そして、グライムソープはイギリスの最も貧しい町になりました。失業率と共に、犯罪率、麻薬中毒者、自殺率がとても多かったようです。


1980年代から1990年代にかけて、イギリスの多くの炭鉱が閉鎖されました。これはマーガレット・サッチャーの方針によるものでした。現在のイギリスの多くの社会問題はその時期から始まったと思います。
ですから、その理由もあってマーガレット・サッチャーは今でも多くのイギリス人に嫌われています。


しかし、グライムソープのブラスバンドはまだ続いています。現在でもコンサートや大会には参加していますが、バンドのメンバーの最も重要な仕事としては、グライムソープの貧しい小学校・中学校に出向き、子供たちに音楽の素晴らしさを教え、音楽を楽しめる機会を与えるという仕事をしています。


本当のグライムソープブラスバンド:





「ブラス!」に出てくるイギリス英語



先ずは、英語のタイトルについて話したいと思います。この映画の英語のタイトルは「Brassed Off」です。実はこの映画のタイトルは「二つの意味がある言葉遊び」から成り立っています。

1つ目はブラスバンドの話なので「brass」という単語が入っています。二つ目の意味として、「brassed off」はイギリス英語のスラングで「怒っている・うんざりしている」という意味になります。


この映画はヨークシャーが舞台なので以前に紹介した「フル・モンティ」で使われたボキャブラリーが出て来ます。また以前にアップした記事でも「ヨークシャー訛りの特徴」を紹介した事があると思います。

興味があれば、その記事は参考になると思います。


参考:「イギリス映画「フル・モンティ」のレビューと映画中のイギリス英語を紹介します!


ヨークシャー英語については、もう既に紹介しましたので、今回の記事では炭鉱に関するボキャブラリーを紹介したいと思います。これから紹介するボキャブラリーは、実際に映画にも出ますのでとても役に立つと思います。

  • colliery(炭鉱)
  • pit(炭鉱)
  • mine(炭鉱)
  • miner(鉱員)
  • pay-off(退職手当)
  • union(組合)
  • redundancy(退職手当)
  • coal(石炭)
  • profitable(利益になる、儲かる)
  • scab(ストライキ不参加者,スト破り、裏切り者)


この映画のスクリプトを見つけましたので、リスニング学習してみたい方は是非参考にしてみて下さい。

参考:「映画 ブラス!の台詞




イギリス映画「ブラス!」を観る方法



この映画は1996年に上映された少し古い作品なので、多くの映画サービスの見放題プランに入っていると思います。私はU-NEXT(ユーネクスト)で日本語字幕で「ブラス!」を観ました。











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