第一次世界大戦の頃に出来上がったイギリス英語のスラング紹介:スラング表現「blimp」,「blotto」,「bumf」,「lousy」,「scarper」の使い方と例文、ルーツを紹介


イギリス英語のスラング「blimp」,「blotto」,「bumf」,「lousy」,「scarper」の使い方と例文、ルーツ紹介:第一次世界大戦の頃に出来上がったスラング表現について



私は今週とあるサイトにて面白そうな本のレビューを読みました。この本のタイトルは「Trench Talk: Words of the First World War」(堀の話:第一次世界大戦の新語)というものです。



第一次世界大戦は今から丁度、100年前の出来事という事もあり、今年は第一次世界大戦関係の本が数多く出版されています。その中でもこの本は特に面白いと思います。この本は当時出来上がったスラング・新語を紹介する本です。




私は言語学・外国語に興味を持って現在も勉強中という身なので、自分が毎日使っている単語のルーツを調べる事、知る事はとても面白い事だと思っています。この本を読む前に、私達英語圏のネイティブが日常的に使っている多くの単語は第一次大戦の頃に出来たなんて知りませんでした。


第一次・二次大戦以前、殆どのイギリス人は自分の地方のエリアから出るような事はありませんでした。この為、各地方のスラングはローカルの人にしか知られていなかったようです。


そして、違う階級同士の人たちもあまり混ざらなかったそうです。各階級によって話し方にはかなりの特徴がありました。しかし、第一次世界大戦が始まると様々な地方の人達と様々な階級の人達が一緒にフランスやベルギーなどの戦場に行かされました。


この事から、地方のスラングや各階級別のスラングがみんなに広まりました。例えば、ロンドン出身の軍人は隣のスコットランド人の軍人からローカルスラングを覚えたし、イートン校卒業者の軍人はワーキング・クラス(労働階級の人)の人からスラングを覚えました。そして、戦後これらの軍人たちは新しいスラングを広げました。


そこで今回の記事は、この本から様々なスラング表現・単語を紹介していきたいと思います。勿論、現在も使われているスラングしか紹介しませんので安心して下さい^^。そして、日常会話でよく使われるスラングを先に紹介したいと思います。


第一次世界大戦の頃に出来上がったイギリス英語のスラング
第一次世界大戦の頃に出来上がったイギリス英語のスラング


他のスラング記事:




第一次世界大戦の頃に出来たイギリス英語のスラング: 1. blimp



blimp(飛行船)


「飛行船」の正しい言い方は「airship」ですが、第一次世界大戦の頃「blimp」というスラングが出来上がりました。「Blimp」という単語は現在でも使われていますが、意味はもう少し広がりました。

「飛行船」の丸々膨らんだ形のイメージから、「太った人」に対して「blimp」という表現を使います(>_<)。これはかなり失礼な言い方ですので、使わない方がいいかもしれません・・・。


例文:

イギリス英語: He looks like a blimp.
日本語: 彼は太っててまるで飛行船のようにみえる。




第一次世界大戦の頃に出来たイギリス英語のスラング: 2. blotto



blotto (とても酔っ払った)


この単語は「とても酔っ払った」(つまり、歩けないくらい酔っ払った)という意味になります。この単語は現在でも使われていますが、少し「アッパークラス」なイメージがあります。


例文:

イギリス英語: I got absolutely blotto last night.
日本語: 私は昨晩凄く酔っ払ったよ。




第一次世界大戦の頃に出来たイギリス英語のスラング: 3. bumf



bumf (いらない紙・チラシ等)

この単語は元々「bum fodder」(お尻を拭くための物)というフレーズの省略です。戦争の頃、司令部から新しい書類が来た時に軍人たちは「新しいトイレットペーパーが来たよ!」という冗談を言いました。

この事から、紙や書類は「bumf」(=お尻を拭くための物・トイレットペーパー)と呼ばれるようになりました。この単語は現在でも使われています。

例えば、私の父親はピザ屋やスーパーからのチラシを「bumf」と呼んでいます(笑)。


例文:

イギリス英語: No letters came today. Just a load of bumf.
日本語:  今日は手紙が来てない。要らないチラシしか来てない。




第一次世界大戦の頃に出来たイギリス英語のスラング: 4. lousy



lousy (悪質な・下手な・酷い)

この単語は元々「louse」(シラミ)という単語から来ました。戦場は衛生的にとても悪く、軍人達はシラミだらけになってしまいました。この状態は「lousy」と言います。

しかし、現在「lousy」という単語の意味は広くなり、「悪質な・下手な・酷い」という意味のスラングになります。この単語はアメリカ英語でも使われています。


例文:

イギリス英語: Lousy weather today.
日本語: 今日の天気は酷いね。




第一次世界大戦の頃に出来たイギリス英語のスラング: 5. scarper



scarper (走って逃げる)


この単語は元々イタリア語の「escarpare」から来た単語ですが、第一次世界大戦の頃に、また使われるようになりました。この単語は現在でも使われています。コックニーの人達に使われているというイメージがあるスラングです。


例文:

イギリス英語: The police are coming! We’d better scarper!
日本語: 警察が来ている! 逃げた方がいいぞ!




お勧めのコメディーシリーズ



話は少しそれますが、ここでイギリスでとても人気のあるコメディーシリーズを紹介したいと思います。このシリーズはかなり古いですが、現在でも人気があるシリーズです。このコメディーシリーズは「Blackadder Goes Forth」というタイトルで、1989年にBBCで放送されました。


「ミスター・ビーン」の俳優(ローワン・アトキンソン)が出演しますし、「Dr.HOUSE」の俳優(ヒュー・ローリー)も出演します。このコメディーの舞台は第一次世界大戦の戦場です。


このテーマは「コメディーに向いていないでしょう!」と思っている方もいると思いますが、実はこのコメディーは戦争のとても悪い点に焦点をしぼった皮肉ったジョークを言っているシーンが多くあります。

つまり「戦争はだめ!」と言うメッセージが含まれているコメディーです。このコメディーのキャラクターは全員違う階級の出身です。戦場でみんな同じ運命に会うというコンセプトも入っています。














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