イギリス英語の社会階級に関するスラング:「chav」,「pleb」,「toff」とはどんな意味!?


イギリス英語スラング「chav」,「pleb」,「toff」ってどういう意味?



今回の記事では、イギリスの社会階級に関係するスラング単語を紹介していきたいと思います。当サイトでは、今までにイギリスの階級意識に関する話をあまりしてきませんでしたが、私が書いた「British English Master」という教材の中には、一般のイギリス人の「階級・クラス意識」についての記事を紹介しました。


私はその教材の中で、「どの国にも階級制度に似た現象、階級意識がありますが、イギリス人の階級意識は特に強い」という意見を書きました。

そして階級の話はイギリスの新聞記事のテーマによくなりますし、「クラス」(class=社会階級)というテーマはコメディー番組やドラマになる程人気です。


この事から、今回紹介するスラング単語はイギリスの日常会話、新聞記事、ニュース等によく出てきます。イギリスのカルチャーに興味を持っている方は、これから紹介する単語を覚えておくと便利だと思います^^。


イギリス英語の社会階級関係のスラングについて
イギリス英語の社会階級関係のスラングについて

参考記事:




イギリス英語の社会階級に関係するスラング紹介: 1. Chav



意味:イギリスの「ヤンキー」

イギリスにも所謂、日本の「ヤンキー」と呼ばれるようなタイプの人達がいます!どこの国にもヤンキーのようなタイプの人がいると思いますが、各国のヤンキーは少しスタイルや行動が異なると思います。

イギリスのヤンキーは、「chav」と呼ばれるような人達です。彼らの一般的なステレオタイプとして、マナーが悪く、言葉使いも汚く、口うるさくて、軽い犯罪を犯すようなタイプです。(勿論、皆がそんなタイプではありません!一般的なステレオタイプとしての解説をしています。)


イギリスの「chav」はデザイナーの洋服が大好きで、出来るだけ派手なブランド、デザインのファッションを好みます。例えば、イギリスでは「Burberry」という高級ブランドは長い間「chavが着る服」というイメージがありました。


昔、ChavはBurberryのチェック柄のキャップやマフラーを着ている時期があり、当時、Burberryの評判がとても悪くなりました。他のChav的なブランドは「Kappa」というスポーツブランド、Umbro(サッカー用品のブランド)等が上げられます。なぜか分かりませんが、chavはスポーツ洋服やジャージーを着るのが好きです^^。


「Chav」という単語のルーツは不明ですが、元々ロマニー語(ジプシーの言葉)の「chavi」(=少年)という単語から来たのではないかと考えられています。日本語のウィキペディアを見ると、「Chavという名称は「Council Housed And Violent」の略称であると紹介されています。

「Council House(カウンシル・ハウス)」とは、イギリス政府が低所得者層に提供している公営住宅のことであり、チャヴ達は普段これらの住宅に家族と共に住んでいる。」

参考ページ:「チャヴ


と、以上のような説明が書いてありますが、実はこれは正しくない情報です(笑)。「Council Housed And Violent」というフレーズはChavのルーツではありません。C

havという単語は19世紀頃に作られた単語で、「Council Housed And Violent」は後で作られたフレーズです。英語のウィキペディアを見るとこの説明がされています^^ 

参考ページ:「英語版wikiのChavの意味


そして、Chavに関連するスラングは多いです。例えば、「Chavette (女性のchav)」、「Chavtastic(chav的で凄い物)」等。

最近、多くのジャーナリスト達は、「chav」という単語を使わない方がいいのではないかと言っています。彼らによれば、chavという単語は「労働階級差別用語」で「ワーキング・クラスのカルチャーを見下している」という見方になるからという事のようです。しかし、一般の人はまだchavという単語を使っています。


例文:

Don’t wear that Burberry scarf. You look like a chav.
(そのバーバリーのマフラーを付けないでよ。ヤンキーのように見えるよ。)


That Kappa tracksuit is chavtastic!
(そのKappa(ブランド名)のジャージーはめっちゃヤンキーっぽいぜ!)


My brother’s girlfriend is a chavette.
(私の弟の彼女はヤンキー女です。)




イギリス英語の社会階級に関係するスラング紹介: 2. Pleb



意味:平民,庶民、一般の人


この単語は元々ラテン語の「plebeian」という単語から来たです。この単語は「平民、庶民」という意味になります。現在、「pleb」という単語の使い方は少し変わって「自分より下の社会階級の人」というニュアンスが含まれている意味になりました。つまり、「人を見下す」際に使う単語です。


2012年にAndrew Mitchellというイギリス人の政治家は警察官に対して「pleb」という単語を使ったそうです。これは大きなスキャンダルになり、その政治家は結局、それが原因で政治家を辞職する事になりました。

エリート政治家が「pleb」という単語を使う事が出来るなら、一般の人を見下しているだろう!という意見が出た事により、彼は仕事を辞めるしかなかったのです。この事件はイギリスのメディアに「plebgate」(=「plebの事件」)と呼ばれました。

参考ページ:「Plebgate


やはり、「pleb」という単語を本気で人に使うとかなりネガティブなニュアンスになります。しかし、自分に対して使う場合はOKです^^。

そうすると皮肉ったニュアンスとして使う事が出来ます。例えば、「a pleb like me」(=私のような一般の人)という使い方が出来ます。


例文:

Sweet wine is a pleb’s drink.
(甘口のワインは何も知らない下層階級の人が飲むような飲み物だよ。)


Why would she go out with a pleb like him?
(彼女はどうして彼のような一般の駄目な人と付き合うのだろう?)




イギリス英語の社会階級に関係するスラング紹介: 3. toff



意味:上流人、上流階級の人


「Chav」と「pleb」は自分より下の人達に対して使うスラングですが、「toff」は逆に自分より上の人達、つまり「posh」だと思っている人に対して使うような単語です。デイヴィッド・キャメロン(イギリスの総理大臣)はよくメディアで「toff」と呼ばれています。

多くの人達はキャメロン総理の事を上流階級の人なので、一般の人達の気持ちや悩み等が理解出来るはずがないと思っています。
以下の新聞の見出しをご覧ください。

David Cameron is a toff and Ed Miliband is middle class – according to voters
(投票者によるとデイヴィッド・キャメロンは上流階級の人でエド・ミリバンドは中流階級の人)


David Cameron, you’re a toff… just get over it!
(デイヴィッド・キャメロン、あなたは上流階級の人だよ。それを認めて気にしない方がいい!)
※デイヴィッド・キャメロンは自分の「上流階級のイメージ」をいつも隠そうとしているというニュアンスが含まれています。


David Cameron’s Toff Problem
デイヴィッド・キャメロンの上流階級の問題








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