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日本人が間違えやすい「Could」,「can」,「be able to」の使い方と違い、ニュアンスを解説します!

Could、can、be able toの使い方と違い
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ネイティブが使う正しい「Could」,「can」,「be able to」の使い方と違い、ニュアンス、ネイティブの使い方



皆さん、こんにちは。皆さんは昨年のクリスマスはどう過ごされましたでしょうか? 私の方は今回のクリスマスは日本でゆっくりと過ごしました。

私はフライドチキンはあまり好きではないので、代わりにピザやクリスマス用のスイーツやシャンパンの飲みながら皆でワイワイと過ごしました^^。

今の私の住まいのキッチンは狭いので伝統的なイギリス風クリスマス料理を作る事が出来ませんから・・残念ですね~^^



では、今回の記事も読者の方から頂いた質問に答えてみたいと思います。この質問のテーマは「could」の使い方になります。

私の意見では多くの英語学習者は「could」の使い方を間違えている場合が多いと思いますので、この質問の答えは皆さんにも役に立つのではないかと思います。


質問はこちら↓↓


読者の方の質問:



「ロンドンとシドニーで合計4年以上暮らしていますが、「過去にできたこと、できなかったこと」を言うときにcould/couldn’tを聞かないような気がするのです。

代わりにdid/didn’tやable toを使うのでしょうか。couldで通常見聞きする使い方は仮定法で「you could win」とか、「you could have seen」とかばかりのような気がしまして。

遠い昔、学校ではcanの過去形couldを使って「過去にできたこと/できなかったこと」を言うと習いましたが、実際ネイティブは何を使って表すのでしょうか。」



ご質問ありがとうございました。

質問を下さった方がおっしゃる通り、「could」と「couldn’t」には色々な使い方があります。

今回の記事では「仮定法」については触れませんが、「仮定法」の使い方に興味があれば、こちらの記事はお勧めです。

参考記事:「Wouldの色々な使い方と正しい使い分けについて:依頼、意思・主張、条件文、仮定語句、過去について


今回の記事では「過去にできた事や、できなかった事」について紹介していきます。

確かに日本の中学校や高校の英語の授業では「couldはcanの過去形」というように教えられていますが、実は「could」の使い方は限られています。

それでは「could」の使い方を具体的に紹介していこうと思います。「Could」は下記の場合しか使う事が出来ません。


Could、can、be able toの使い方と違いCould、can、be able toの使い方と違い

おすすめ記事:




1. see(見る)、 hear(聞く)、 smell(臭う)、 taste(味わう)、 feel(感じる)、 remember(覚える)、 understand(理解する)という動詞と一緒に「could」を使う事が出来る場合



「感覚」を表す動詞と一緒に「could」を使う事が出来ます。


例文:

I could hear the birds singing this morning.
(私は今朝、鳥の鳴き声を聞きました。)
(=鳥の鳴き声を聴く事が出来ました)


We could feel the heat from the sun.
(私たちは太陽の熱を感じる事が出来ました。)


She had a strong accent but I could understand what she said.
(彼女は強い訛りで話していたけど、私は彼女の話を理解する事が出来ました。)




2. 誰かの過去の能力、出来た事について話す際に「could」を使う事が出来る場合



「Could」は特定のイベントや出来事について説明する際には使う事が出来ませんが、誰かの昔の能力や出来た事については使う事が出来ます。


例文:

My grandmother could speak three languages.
(私のおばあちゃんは三カ国語が話せました。)
※ニュアンス的に、おばあちゃんはもう亡くなりましたが、生きている間に三カ国語を話す能力があったという意味になります。(おばあちゃんがまだ生きているなら、「could」ではなく「can」になります)。


When my brother was at primary school, he could run really fast.
(私の弟は小学生の頃、とても早く走る事が出来ました。)
※つまり、弟は今、そんなに早く走る事が出来ませんが、昔はその能力がありました。

「Could」は上記の2つの場合にしか使う事が出来ません。特定のシチュエーションについて話したいのであれば、「be able to」、「manage to」を使います。


例えば:

It was a difficult exam but I could pass it.(X)・・・文法的に正しくない文章
It was a difficult exam but I was able to pass it.(○)・・・ 文法的に正しい文章
It was a difficult exam but I managed to pass it.(○)・・・ 文法的に正しい文章
It was a difficult exam but I passed it.(○)・・・ 文法的に正しい文章
(難しい試験でしたが、私は合格することが出来ました。)

※上記の例文の中で、3番目と4番目は一番自然でネイティブが使いそうな言い方になります。「managed to」という言い方にした場合、「取り組んだ」というニュアンスが含まれます。


We could escape from the fire.(X)・・・文法的に正しくない文章
We were able to escape from the fire.(○)・・・ 文法的に正しい文章
We managed to escape from the fire.(○)・・・ 文法的に正しい文章
We escaped from the fire.(○)・・・ 文法的に正しい文章
(私たちは火事から逃げる事が出来ました。)

※2番目と3番目の文章は最もネイティブらしい言い方になると思います。


He could pass his driving test.(X)・・・文法的に正しくない文章
He was able to pass his driving test.(○)・・・ 文法的に正しい文章
He managed to pass his driving test.(○)・・・ 文法的に正しい文章
He passed his driving test.(○)・・・ 文法的に正しい文章
(彼は運転免許を取る事が出来ました。)

※「able to」か「managed to」という言い方を使った場合、「ようやく合格できた」というニュアンスが含まれています。つまり、「何回も落ちたけど、今回ようやく合格できた」というニュアンスになります。

上記の例文は「特定」の出来事を表していますので「could」を使う事が出来ません。

つまり、「ある試合」や「ある試験」や「あるイベント」について話す際には「be able to」や「manage to」、それとも単純過去形を使う必要があります。


「be able to」は過去形だけではなく、「can」の代わりに現在形としても使う事が出来ますが、日常会話では「can」の方が自然です。

「can」は未来形、現在・過去完了形などになりませんので、未来などの可能について話す際には「be able to」を使う必要があります。



例文:

I might not be able to meet you tomorrow.
(私はもしかして明日あなたと待ち合わせする事が出来ない。)


I haven’t been able to sleep well recently.
(私は最近あまりよく寝ていません。)


もう一つの覚えるべきポイントとして、否定文の場合、「couldn’t」はいつでも使う事が出来ます。

つまり、過去に起きた特定のシチュエーションについて話す際でも「couldn’t」を使う事が出来ます。


He couldn’t pass his driving test.○)・・・文法的に正しい文章
He wasn’t able to pass his driving test.○)・・・文法的に正しい文章
(彼は運転免許を取る事が出来ませんでした。)


They couldn’t escape from the fire.○)・・・文法的に正しい文章
They weren’t able to escape from the fire.○)・・・文法的に正しい文章
(彼は家事から逃げる事が出来ませんでした。)


ちょっと長くなってしまいましたが、出来るだけシンプルに説明しようとしたんですが、如何でしたでしょうか^^

まだ疑問に思っている点がある場合や、理解出来ない点があれば是非ご連絡くださいね^^





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