「should」,「must」,「have to」の意味と使い分け、ニュアンスを詳しく解説します!


読者の方から頂いた「should」,「must」,「have to」の意味とニュアンスをネイティブの立場から詳しく紹介!



今回の記事では、「should」、「must」、「have to」の意味、使い分けとニュアンスをネイティブの立場から細かく解説してみたいと思います。

英語のニュアンスについて気になる方は多いと思います。特に英語という言語は日本語とギャップも多く、上手に翻訳出来ないような表現や言い方などがあります。

今回読者の方から頂いた質問はこちらの内容です:



読者の方の質問:

先日、Global Englishという日経のサイトで「You should~」で「~したほうがいい」の意味です。
という記述を見ました。

http://globalenglish.nikkei.co.jp/contents/article05.html?waad=PLHQVHMg

私はshouldだとかなり強い表現だと理解していたので、違和感を覚えました。私ならI would suggestを使うかなといった感じです。

同じ記事の中で義務を表現するとしてmust、その過去形としてhad toが紹介されています。should とmustとhave toのニュアンスの違いや使い分けを教えてください。




ご質問ありがとうございました。そして、いつも当サイトを読んで頂きましてありがとうございます^^ それでは、頂いた質問について出来るだけ分かりやすく答えてみたいと思います。


私も、確認の為にこの「Global English」の記事を読んでみましたが、全て正しい情報だと思いましたが、実際の使い方についてはもう少し説明が足りないのではないかなと思いました。

ですから、私の記事では英語ネイティブが実際に使う文章を通して細かいニュアンスまで説明してみたいと思います。まず、最初は「should」をクローズアップしてみましょう。


「should」、「must」、「have to」の意味、使い分け、ニュアンスを詳しく紹介
「should」、「must」、「have to」の意味、使い分け、ニュアンスを詳しく紹介


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「should」の意味と使い方



「should」は日本語にすると、「~した方がいい」という表現になります。今回の質問にあった記事に書いてあった通りに「何かを勧める際や何か提案する」という際に使う助動詞です。

しかし、「should」の使い方には気をつけないと「~しなさいよ」という少し命令っぽいニュアンスを与えてしまいます。


「You should ~」(あなたは~をした方がいいよ)というフレーズを使いすぎると自分が少し生意気で偉そうな印象を与えてしまう事もあります(笑)。

私自身も「You should」をよく使いますが、主に「楽しい事や美味しい物を勧める」という際に使います。例えば、以下のように使う事が多いです。



実際の例文:


You should watch this film – it’s brilliant!
(この映画は凄いからお勧めですよ!)


You should try some of this cake. It’s absolutely delicious!
(このケーキを食べてみた方がいいよ。とても美味しいよ!)


そして、自分が相手に優しくしてあげようとしているような際に「you should」を使います。例えば、以下のような感じです。



実際の例文:


Thanks for helping me but you should go home now. You must be tired!
(手伝ってくれてありがとう!でも、もう帰った方がいいよ。疲れたでしょう!)


Why did you walk home alone? You should have rung me! I’d have given you a lift.
(どうして一人で歩いて帰ったの?私に電話すれば良かったのに!私は車で送ってあげてたのに。)


しかし、私の場合は「ビジネスシーン」で誰かにアドバイスをする時や何かを教える際には「You should」を使わないと思います。

代わりにもう少し婉曲的な言い方やソフトな言い方を使います。この表現についてはこの記事の最後の方で紹介します。


自分の話であれば、「I should」はどんなシーンで使っても大丈夫です。例えば・・・


実際の例文:


I should go home now.
(私はもう帰った方がいい。)


I should study English more.
(私はもっと英語を勉強した方がいいね。)


そして、「We should」はビジネスシーンで使っても大丈夫な表現です。そして「偉そう」に聞こえたり、「生意気」そうな印象を与える事はありませんのでご安心を^^


実際の例文:


We should try to improve our sales record.
(私たちはセールスを上げようとした方がいいよね。)


We should start this new project straight away.
(私たちはこの新しいプロジェクトを直ぐに始めた方がいいよね。)




「must」の意味と使い方



「must」は日本語にすると「~しなければならない」という意味になります。英語では、「You must ~」という表現の使い方は少し限られています。また、「義務」というニュアンスがあります。

自分(話している人)が決めた「ルール」や「義務」を説明するような際に使います。私は中学校、高校の教師なので、教室で「must」をよく使います。例えば、以下のように使います。


実際の例文:


You must write at least 100 words.
(少なくとも100単語を書かなければなりません。)
※先生が決めた義務


You must hand this essay in before the end of the week.
(このエッセイを今週中に私に提出しなければなりません。)
※先生が決めた義務


しかし、私は「You should」と同じように同僚や他の大人と話す際「You must」(あなたは~をしなければならない)という表現は使いませんね。

これは”命令に近いニュアンス”になりますので、同僚(部下でも)と話す際に使ってしまうと「とても生意気そう」という印象を相手に与えてしまいます。その代わりにもう少しソフトな表現を使います(これも後で紹介します!)


「You must」ではなく、「I must」や「We must」を使っても大丈夫です。例えば・・・


実際の例文:


I must remember to go to the supermarket after work.
(私は仕事が終わったらスーパーにいく事を忘れては行けません。)


We must come up with a new plan.
(私たちは新しい計画を提案しなければなりません。)


「must」は過去形がありませんので「had to」を使う必要があります。




「have to」の意味と使い方



「have to」はもう既に決まっているルールや法律、義務を説明する際に使う表現です。例えば:


実際の例文:


You have to speak English in Miss Smith’s classroom.
(スミス先生のクラスでは英語を話さなければなりません。)


I’m afraid you can’t eat here. You have to eat in the lunch room.
(申し訳ないんですがここでは食べる事が出来ません。「ランチルーム」で食べなければなりません。)


You have to write your name on the paper here and hand it in to the office.
(ここに名前を書いてオフィスでこの紙を渡さなければなりません。)


この言い方は別に「生意気」ではありません。何故なら、自分が決めたルールではなく、もう既に(誰かに)決まっているルールを説明しているだけだからです。

「have to」と「must」を使う際には気をつけるべき点があります。それは双方を否定文にした場合「don’t have to」と「musn’t」になりますが、これらは意味が全く異なります。

「don’t have to」「しなくてもいい」(=~する義務はありません)という意味になります。「mustn’t/must not」「~してはいけません」という意味になります。




「should」、「must」、「have to」のまとめ



「You should」は「あなたは~をした方がいいよ」という意味になりますので、シチュエーション的には気をつけないと「かなり強いアドバイス」というようになりますし、相手にとって偉そうに聞こえます。

「You must」は”自分が決めたルールや義務を説明する”という際に使う表現です(例えば先生がよく使います!)。大人同士ではあまり使いません。

「You have to」は”既に決まっているルールや義務、法律、やり方を説明する”というような際に使います。自分が決めたルールではないので使っても大丈夫です。

しかし、一般的には、英語圏(特にイギリス)のネイティブはもう少し婉曲的な表現を使いますので、以下に参考として紹介したいと思います。



「should」、「must」、「have to」の代わりに使える表現



多くの日本人の英語学習者は「英語は日本語よりダイレクト」や「英語には尊敬語がない」と考えている方が多いと思います。確かに、英語には日本語の敬語のような話し方はありませんが、日本語より遠回し、婉曲的な表現を使う場合があります。

英語圏の国にも、「日本の上下関係」のようなものは一応ありますが、建前として「みんなが平等」というふりをしています(笑)。ですから、上司は部下に「命令」をしません。

逆に「丁寧に頼む」という事が一般的です。そして、イギリスのお店では、お客さんは店員に必ず「thank you」という言葉で「サービスをしてくれてありがとう」という気持ちを伝えます。

会社では、上司が偉そうに命令をすると、スタッフに嫌われてしまって、みんなのモチベーションが下がります。逆に上司が優しくて丁寧であれば、職場の雰囲気がよくなり、上司をもっと尊敬するといった結果になります。

ですから、言葉遣いは非常に大切ですね! それでは「You should」の代わりに使える表現を見てみましょう。

「You should call the client straight away」(あなたは直ぐにお客様に電話した方がいいですよ)という例を見本に代わりに使える表現を紹介します。

  • I think you should probably call the client straight away.
  • I suggest that you call the client straight away.
  • It might be a good idea to call the client straight away.

上記の表現は全て「You should」よりもソフトで婉曲的な言い方ですが、英語圏の国同士であれば「早く電話しなさい!」という本音が伝わると思います(笑)


「You must」はかなり強い表現なので先生・生徒のような関係以外にはあまり使いません。しかし、「義務」を表すために下記の表現を使う事が出来ます。

それでは、「You must call the client straight away」(あなたは直ぐにお客様に電話しなければなりません)という例を見本に代わりに使える表現を紹介します。

  • I’d like you to call the client straight away.
  • Could you call the client straight away?
  • It would be a good idea to call the client straight away.
  • I think you need to call the client straight away.


英語圏のネイティブは上記の文章を聞いたら(must)という意味が直ぐに分かります。

「have to」は主に決まっているルールや義務を現す表現です。別に婉曲的に言う必要はありません。しかし、ルールを説明する際に「can」と「can’t」という単語がよく使われています。

例えば・・・

You can wear jeans in our office but we can’t wear trainers.
(私たちのオフィスではジーパンを履いても大丈夫ですがスニーカーを履いてきてはいけません。)


以上、「should」、「must」、「have to」の意味とニュアンスの違いを説明しました。ちょっと長くなりましたが、私としては「ニュアンスの違い」を出来るだけ細かく説明したいと思いまして、かなり長い時間をかけて説明する事にしました^^。 


それでは、頂いた質問には上手に答えられましたでしょうか。他の質問があれば、是非ご連絡ください^^








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