イギリス英語の「トーン」(抑揚)・発音についての質問


読者の方から頂いた「イギリス英語の”トーン”(抑揚)に関する質問について答えてみました!



今回の記事では、読者の方から頂いた質問に答えてみたいと思います。今回のテーマは「イギリス英語のトーン・抑揚」という内容になります。

この質問は見方によって色々な捉え方があると思いますので、今回は私が考えられる範囲で色々調べてお答えしてみたいと思います。それでは、頂いた質問はこちらです:



読者の方の質問:


こんにちは。いつも楽しく拝読しています。

さて質問なのですが、イギリス英語ではどのくらいのトーン(抑揚)で話せばいいのでしょうか。

例えばイギリス英語の手本としてこちらのサイトで上がっていたロンドンのアクセントで話す人の中で(例えばシャーロックに出てくるベネディクト・カンバーバッチとマーティン・フリーマン)

ベネディクト・カンバーバッチの方が綺麗に発音していると感じますが、マーティン・フリーマンの方が個人的には抑揚があって理解しやすい気がします。

又、同じような発音の綺麗さを持っている人たちの中でも(例えばベネディクト・カンバーバッチとトム・ヒドルソン)トーンは少し違う気がします。

自分が真似してみたところベネディクト・カンバーバッチっぽく話すとトーンが平坦になって聞き取りづらくなるらしく、マーティン・フリーマンっぽく話すとコメディーみたいな話し方になっているらしいです。

この点に関して、発音は辞書などに指標がありますが、トーンに関しては自分が調べた限り見つからなかったので、イギリス英語におけるトーン(抑揚)にはどういう差があって

どういう印象を与え、どのくらいのトーンで話すのが適当なのか、教えて頂ければ幸いです。




先ずは、ご質問ありがとうございました。そして、いつも当サイトの記事を読んで頂きましてありがとうございます。

それでは(イギリス)英語「トーン」について話してみたいと思います。


イギリス英語の「トーン」(抑揚)・発音についての質問
イギリス英語の「トーン」(抑揚)・発音についての質問


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英語のトーン・イントネーションについて



今回頂いた「トーン」とは「イントネーション」という事なのでしょうか? それとも「アクセント」という事なのでしょうか? 「イントネーション」とは文章の全ての「上下」という意味になると思います。

「アクセント」はそれぞれの単語の音節の「強さ」という意味になると思います。結局、イギリス英語には、数多くの「地方訛り」がありますし、「社会方言」(階級による話し方/”sociolect”)がありますので、人によって話し方の「トーン」が変わります。


例えば、ベネディクト・カンバーバッチは元々かなりアッパークラスな家族から来ている人です。彼はとてもエリートな私立学校に通っていましたので、その階級の話し方をしています。

彼には、地方訛りがありませんが、「エリート」や「アッパークラス」的な話し方を使っています。逆に、マーティン・フリーマンはもう少し「普通」で「ミドルクラス」の話し方をしています。

彼はサリー州(ロンドンの近くのエリア)の出身なので、イギリスの南部の発音を使っています。ベネディクトとマーティンの話し方(トーン?)の違いは「階級と出身地の違い」によるものだと思います。


トム・ヒドルストンの場合、彼もベネディクト・カンバーバッチと同じようにエリートな育ち方を経験しました。彼はイートン校というとても有名な寄宿学校に通っていました。

そして、彼はケンブリッジ大学を卒業しました。ですから、彼の話し方はこのエリートな育ち方に反映されています。




誰の発音を真似を真似すれば良いのでしょうか?



ベネディクト・カンバーバッチやトム・ヒドルストンなどの俳優の発音とトーンを真似しても大丈夫ですが、ドラマや映画の台詞よりも「彼のインタビューを参考にした方がよい」と私は思います。

例えば、ユーチューブで調べると彼らのインタビューは沢山出てきます。そして、ドラマや映画でみる彼らの話し方は「覚えた”台詞”をそのまま言っている」という状態です。

俳優はキャラクターによって大げさな発音や不自然な話し方を使う場合が多いです。例えば、シャーロックの役を演じる際にベネディクトは彼が想像したシャーロックの性格を表現しています。

シャーロックはかなり変わっているキャラクターですし、普通の人のような話し方はしないと思います。逆にベネディクトのインタビューを参考にすると、彼の自然な発音とトーンを真似する事が出来ます。

インタビューの時の彼は「暗記した台詞」ではなく「自分の自然な話し方」で会話しています。これの方が発音やトーンの参考になると思います。




イギリス英語特有の「トーン」がありますか?



以前に言いましたが、イギリス英語は地方の方言によってトーンがかなり違います。例えば、イギリスの東北(ニューカッスル市など)の地方訛りを話す人はイントネーションがかなり上下します

しかし、ベネディクト・カンバーバッチが話すような「RP」の話し方ではイントネーションはあまり上下しません。


イギリス英語とアメリカ英語の違いはありますが、それは主に「単語の音節によるアクセントの違い」になります。例えば、「adult」(大人)という単語のアクセントはイギリス英語とアメリカ英語では違います。

イギリス人は「Adult」というアクセントを使いますが、アメリカ人は「aDULT」というアクセントを使います。「ballet」も違います。イギリス人は「BAllet」というアクセントを使いますが、アメリカ人は「baLLET」というアクセントを使います。


私の個人的な意見では、アメリカ人のイントネーションはかなり激しく「上下する」という傾向があります。

質問をする際にも、多くのアメリカ人は「上がるイントネーション」を使います。逆に一般的にイギリス人のイントネーションはあまり上下しません。日本語のようにかなり「フラットなイントネーション」になります。




今回の記事のまとめ



まとめると、イギリス人の話し方は地方訛りと階級によってかなり変わります。その為に、発音を参考にする人・真似する人を選ぶ際に、その人の地方訛りと階級を考えた方が良いと思います。

真似したい人が決まったら、その人のテレビドラマや映画の台詞よりも「自然に話しているシーン(例えば、インタビュー)」を参考にした方がよいと思います。

最後は、自分の英語レベルにもよりますが、イギリス人の発音を完璧に真似する事よりも「色々な国の人に理解されるような英語を話す練習をする」という事を目標にした方がよい結果になると思います。

イギリス人でなければ、イギリス人の発音とイントネーションを完璧に真似しなくても良いと思います^^ 言語はコミュニケーションのツールなので「外国人のイントネーション」を使って英語を話しても、それが通じるなら問題ないと思います^^







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