イギリス人が使う婉曲的な表現「spend a penny」とはどういう意味なのか?


「spend a penny」という表現は「トイレに行く」という意味になるのでしょうか?!



今回の記事では、「イギリス人がよく使う婉曲的な英語表現」を紹介してみたいと思います。イギリス人は、他の英語圏の国の人と同様に下品なスラングも使いますし、罵り言葉も沢山使います。

イギリス人に限っては「婉曲的な表現」を好んで使う人が多いと思います。例えば、「トイレの話」、「体の部位に関する話」、「セックスに関する話」は一般的に下品なテーマとして考えられていますので、そういった内容をダイレクトな単語・表現を使わず「婉曲的な表現」で表す人が多いと思います^^


例えば、私のおばあちゃんはもう亡ってしまったのですが、とても上品なおばあちゃんでした。彼女はトイレに行く際に「toilet」という単語は使わず、代わりに婉曲的な言い方を使っていました。

その表現というのが「I’m going to spend a penny」という表現でした(笑)。その表現をを日本語に直訳すると「1ペンスを費やしに行ってきます」という意味になります。

この文章をみた時に決してトイレに関係する表現とは思いませんよね!?^^ では、その表現は何故「トイレに行く」という意味になるのでしょうか?

この記事では「spend a penny」の由来を説明したいと思います。そして、他にもイギリス人によく使われている婉曲的な表現も合わせて紹介してみたいと思います^^


イギリス人が使う婉曲的な表現「spend a penny」とはどういう意味なのか?
イギリス人が使う婉曲的な表現「spend a penny」とはどういう意味なのか?


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1. 「spend a penny」とは?



冒頭でも少し紹介したように「spend a penny」とは「1ペンスを費やす」という意味になります。このイディオムは「トイレに行ってくる」や「トイレに行きたい」、「オシッコしたい」という意味になります。

これはとても古いイディオムです。イギリスの昔の公衆トイレのドアにはお金を入れる機械が付いていたそうです。つまり、外でトイレに行きたくなった時には、トイレのドアについているその機械に1ペンスを入れる必要がありました。

そのような事から「spend a penny」=「トイレに行ってくる」という婉曲的な表現が出来たそうです。



実際の例文:


I’m just going to spend a penny. I’ll be back soon.
(私はトイレに行ってきますよ。もう直ぐ戻ってきますよ。)


I really need to spend a penny. Are there any loos around here?
(私はトイレに行きたいね。この近くにトイレはあるかな?)




2. 「use the facilities」



この婉曲的な表現は比較的に最近になってから、使われるようになってきました。私も時々この表現を使いますが、少しふざけた言い方です(笑)。

「facility」とは「設備」や「施設」という意味になります。それでは、実際の使い方を例文でみていきましょう。


実際の例文:


I need to use the facilities.
(私はトイレに行きたい。)


実際の例文:ダイアログ


A:Where’s Katy?
(ケイティーは何処にいるの?)


B:She’s using the facilities.
(トイレに行ったよ。)


A:Ah, I see.
(あ、そうか。)




3. 「go to the ladies’/gents’」



イギリスの公衆トイレやパブ、レストランのトイレのドアには「ladies」(女性)と「gents/gentlemen」(男性)と表記されています。その為にトイレに行きたい時には「toilet」という代わりに「ladies’」か「gents’」という婉曲的な表現を使う人がいます。


実際の例文:


I’m just off to the gents’.
(俺はトイレに行ってくるよ。)


I’m just going to the ladies’.
(私はトイレに行ってくるよ。)



実際の例文:ダイアログ


A:Where’s Pete?
(ピートは何処にいるの?)


B:I think he went to the gents’.
(彼はトイレに行ったと思うよ。)


A:He’s been in there a while!
(彼は長いね!)




4. 「powder one’s nose」



この表現は「女性」にしか使われていません。そして、最近はあまり耳にしません。この「powder one’s nose」という表現は「化粧を直しに行ってくる」という意味になります。

結局、「化粧を直しに行く」という事は「トイレに行く」ということになりますので、「トイレに行ってくる」という意味として使われています。


実際の例文:


I’m just going to powder my nose.
(私はトイレに行ってくるよ。)



実際の例文:ダイアログ


A:Where’s Sarah?
(セイラはどこにいるの?)


B:She said she was going to powder her nose.
(化粧を直しに行ってくるって言ってたよ。)


A:She’s in the bog, then?
(じゃあ、便所にいるという事?) ※「bog」はイギリスのスラングで「便所」という意味になります。



アメリカ人は「toilet」という単語を出来るだけ使わないようにします。アメリカ英語では、トイレ・お手洗いは「restroom」(公衆トイレの場合)や「bathroom」(家のトイレの場合)という言い方になります。

一方でイギリス人は平気で「toilet」という単語を使いますが「loo」や「lavatory」(アッパークラスの言い方)という単語を使う人もいます。








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