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クビになるは英語で何という? イギリス英語とアメリカ英語の言い方の違い

クビになるは英語で何という? イギリス英語とアメリカ英語の言い方の違い
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英語でクビになる、リストラされる等の関連表現、スラング・イディオム表現


今回の記事のテーマは、私が英語を教えているある生徒に「クビになるという表現はイギリス英語で何と言うんですか」という質問が元になっています。実は「クビになる」という意味の英語表現は数多くあります。

そして『クビになる』、『リストラされる』という表現はイギリス英語とアメリカ英語では言い方が違います。そのため、簡単でシンプルな答えはありません。

しかし、とても良いだ質問だと思ったのでこのサイトの読者の方にも役に立つと思ってシェアしてみようと思いました。それでは「クビになる」という意味になる様々な英語を紹介したいと思います。

いつも通り、ネイティブの使い方が理解できるように実際の会話風のダイアログの例文で紹介しますので、自然な英会話で表現を覚えることができると思います。




be sackedの意味と使い方


まずはイギリス英語のbe sackedという表現を紹介したいと思います。sackはこの表現では動詞として使われていますが、元々は名詞の『sack(バッグ、袋)』から来ている表現です。

その昔、従業員がクビになった際にすぐに会社から帰らされました。その際に従業員は全ての持ち物を袋に入れてもちかえるという形をとりました。そのことから、現在の「be sacked」という表現が出来上がったそうです。

be sackedの代わりにget the sackget sackedという言い方もあります。「クビにする・解雇する」は「to sack ○○」という言い方になります。

sackという動詞は、イギリス英語だけではなくオーストラリア英語、ニュージーランド英語でも使われています。アメリカ人もこの表現を理解できると思いますが、実際の会話では違う表現を使います。

それでは実際のネイティブのsackの使い方を例文で確認してみましょう。


be sackedの使い方 例文


A: What’s wrong? You look sad.
(どうしたの? 悲しそうに見えるね。)

B: I was sacked yesterday. I made an awful mistake in my job.
(私は昨日、クビになったのよ。仕事でひどいミスをしたから。)



A: Did you know that Mr Sato sacked his secretary?
(佐藤さんは秘書をクビにしたって知ってる。)

B: No, what happened?
(知らなかった! 何が起きたの?)

A: She kept being late for work.
(いつも仕事に遅刻していたから。)



A: My brother got the sack last week.
(私の弟は先週クビになりました。)

B: Oh, no. I’m sorry to hear that.
(あら。それは残念ですね。)






be firedの意味と使い方


次に紹介する『be fired』はアメリカ英語の言い方です。アメリカ英語の表現ですが、もちろん他の英語圏の国でも使われますし、通じます。残念ながらこの表現の由来は不明ですが、おそらく「撃たれた」という動詞から来ているではないかと思います。

to fire a gunという表現は「銃を撃つ」という意味になります。「クビになる」のfireは「撃つ」という意味になる動詞だと思います。

しかし、to be firedは激しくアグレッシブな表現ですね(笑)。be firedは「クビになる」という意味になり「to fire ○○」は「○○をクビにする」という意味になります。

それでは実際の使い方を例文でみてみましょう。



be firedの使い方 例文


A: How’s your new job going?
(新しい仕事はどうですか。)

B: I was fired yesterday.
(私は昨日、仕事をクビになったよ。)


A: If you don’t come in to work on time, you’ll get fired.
(時間通りに仕事に来ないとクビになるよ。)

B: I don’t care if I get fired. I hate my job.
(クビになっても構わない。仕事が嫌いだら。)


A: What did you do at work today?
(昨日は仕事で何をしていたの?)

B: I fired one of my employees. He stole money from the cash register.
(一人の従業員をクビにした。彼はレジからお金を盗んだから。)




be dismissedの意味と使い方


to be dismissedは先程紹介したbe sackedとbe firedよりフォーマルな言い方です。これは正式な書類や新聞記事、契約書などで使うような言い方です。

dismissという動詞には様々な使い方がありますが、この場合は『解雇する』という意味になります。「クビになる」の場合は受動態の「be dismissed」になりますが、「人をクビにする」と言いたい場合は『dismiss ○○』という形を使います。

この表現は日常会話よりもライティングで使う事が多いので、ビジネス英語でもフォーマルな会話で使います。友達同士や家族同士の会話では『be fired/be sacked』という表現を使います。それでは実際の使い方を例文でみてみましょう。


be dismissedの使い方 例文


A: Why did you leave your last job?
(前の仕事はなぜ辞めましたか。)

B: Actually, I was dismissed for making a mistake.
(実は、仕事で間違えをして解雇されたんです。)


A: How many employees were dismissed last year?
(去年は何人の従業員が解雇されましたか。)

B: No employees were dismissed. They just quit.
(解雇された従業員はいませんでした。全員仕事を辞めました。)


A: My manager is bullying me. I want him dismissed!
(先輩がパワハラをしていますよ。クビにしてほしいです。)

B: I see. I can’t dismiss him yet, but I will conduct an investigation.
(なるほど。今はクビにできませんが、調査を行います。)




to lose one’s jobの意味と使い方


この表現は少し微妙なニュアンスがあります。何故なら「クビになった」なのか、それとも「リストラされた」のかハッキリ分からないニュアンスです。一般的には「リストラされた」というニュアンスになる表現です。

直訳すると「仕事を失う」という意味になります。この表現は英語圏の全ての国で使われています。それでは実際の使い方を例文でみてみましょう。



lose one’s jobの使い方 例文


A: I lost my job in September last year.
(私は去年の9月に仕事を失いました。)

B: I’m sorry to hear that.
(それは残念ですね。)


A: It looks like I’ll lose my job next month.
(私は来月リストラされそうです。)

B: Me too. The economy is really poor at the moment.
(私もそうですよ。今は景気が悪いですね。)




他の「クビになる」という意味になる英語表現


他にも数多くの「クビになる」という意味になる英語表現が多いです。例えば以下のような表現もあります。

  • to be shown the door (直訳:出口を見せられる)
  • to be let go (直訳:自由にさせらる)
  • to be axed (直訳:アックスで切られる)
  • to get the chop(直訳:切られる)
  • to get canned (直訳:ゴミ箱に捨てられる)


これらの表現は全てスラングやイディオムなので主に日常会話で使いますので、覚えておくと役立つと思います。




リストラされるって英語で何という?


最後に紹介する『to lose one’s job』は「クビになる・リストラされる」という表現をする際に微妙な意味となります。英語で「リストラされる」という際には様々な言い方があります。

  • to be made redundant (主にイギリス英語)
  • to be laid off (英語圏中)


クビになるという意味の英語表現:まとめ


まとめると英語で「クビになる」という表現は数多くあります。アメリカ英語では「be fired」が最もよく使われる表現になり、イギリス英語では「be sacked」が最もよく使われます。フォーマルな英語では「be dismissed」が最も適切な表現となります。

英語圏の国の映画やテレビドラマを観ると「get fired/be fired」という表現は必ず出てくると思いますので、是非この機会に覚えてみて下さいね。



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