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different from、different than、different toの違いとは? 英米の意味の違いも紹介

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イギリス英語とアメリカ英語のdifferent from、different than、different toの使い方の違い、意味の違いは?



Mair
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皆さんこんにちは。ブリティッシュEigoのMairiです。今回の記事では、日本人の英語学習者が間違えやすい「different from」 、「different than」、 「different to」の違い、使い方について紹介してみたいと思います。


何故、このテーマを紹介しようと思ったのかというと、私は自分が英語を教えている生徒によく聞かれる質問だからです^^。

生徒からは英語の授業中に「different from、different than、different toのうちどれが正しいの?」といった内容の質問を受ける事が多いです。

実はネイティブからみても、これらの表現は全て正しい言い方です。これらの意味としては「~と異なります」、「~と違います」という意味になります。

しかし、これらの表現はどんな違い、使い方があるのでしょうか? 今回の記事では、それぞれの表現の使い方を例文を通して詳しく紹介したいと思います。

また、イギリス英語とアメリカ英語の違い、そして、これらの表現の表現の語源についても紹介したと思います。



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「different + ○○」という表現の語源


different to/from/than」は「~と違う・異なる」という意味になる表現です。

今回のテーマであるdifferent from、different than、different toの中で最も長く使われ続けているフレーズは「different to」だそうです。オクスフォード辞書オンラインブログによると、「different to」という言い方は16世紀から使われていました。

「different from」の初めて使われたのはウィリアム・シェイクスピアが書いた「The Comedy of Errors」(日本語:間違いの喜劇)という演劇で使われました。つまり、「different from」は17世紀くらいから使われ続けている表現です。

「different than」も17世紀に初めて使われたそうです。当時、もう一つ別のフレーズも使われていました。そのフレーズとは「different against」という表現です。「different against」は現在の英語で使われていません。

このフレーズは一時的に使用されていただけでしたが、その後に使われなくなっていきました。

「different + ○○」という表現の語源をまとめると、「different to」が一番歴史の長い言い方ですが、全ての言い方が英語圏の有名なライターや小説家に使われた事から「使ってはいけない」表現ではありません。

そして、現在、それぞれの表現の使用率の違いは主に「英語圏の国による使用率の違い」だけです。





イギリス英語とアメリカ英語の違いは?


現在、「different to」、「different from」、「different than」は全ての英語圏の国のネイティブに使われていますが、国によって使用率が異なります。

下記の表を見るとそれぞれの表現の使用率が分かります。


オックスフォード・イングリッシュ・コーパスの「different to/from/than」の分析


オックスフォード辞書の研究者は色々な英語の文章を分析しました。分析した文章の中に「different+○○」が84,156回に出てきました。下記の表でそれぞれの表現の使用率を紹介しています。


形式 トータル イギリス英語 アメリカ英語
Different from 61,475 12,318 (20.1%) 28,481 (46.3%)
Different to 9,945 4,371 (43.9%) 1,238 (12.4%)
Different than 12,736 793 (6.2%) 8,811 (69.2%)





表で見るとわかると思いますが、全ての英語圏の国で最もよく使われている表現は「different from」になります。つまり、”73%”の「different+○○」は「different from」になります。

しかし、「different to」と「different than」は国によって使用率が異なります。イギリス英語では「different from」の次に「different to」を使う人が多いです。しかし、イギリス人は「different than」という言い方を殆ど使いません。


一方、アメリカ英語では「different from」の次に「different than」を使う人が多いです。「different to」という言い方は滅多に使われていないですし、「正しい言い方ではない」だと考えている人が多いです。



イギリス英語で「different from、different to」を使う際の例文;



My car is different from my husband’s car.
(私の車と旦那の車は違います。) ※この例文はアメリカ英語でもオッケー!


British English is different to American English.
(イギリス英語はアメリカ英語と違います。)


My nose is different to my sister’s nose. Mine is bigger.
(私の鼻と妹の鼻は違います。私の鼻の方が大きいです。)





アメリカ英語で「different from、different than」を使う際の例文;



My car is different from my husband’s car.
(私の車と旦那の車は違います。) ※この例文はイギリス英語でもオッケー!


Her values are different than mine.
(私と彼女の価値観が違います。)


The movie was different than I expected.
(映画が私が想像したのと違がった。)





「different from」が最も使われている理由は?



「different from」という表現が正しい言い方だと考えている人は多いです。それは何故なら、「differ」という動詞を使う際に「differ from」というパターンしか使えないからです。

以上の事から、「different」を使う場合には「differ」と同じように「fromという前置詞を使った方が良い」と考えている保守的な人が多いです。


ネイティブが「differ from」を使う際の例文



British English differs from American English in many ways.
(イギリス英語とアメリカ英語は色々な点で違います。)


Japanese food differs from Chinese food.
(日本料理と中華料理は違います。)


I differ from my mother in both personality and looks.
(私と母親は性格だけではなく見た目も違います。)



しかし、「differ from」が正しいからといって「different to/than」が正しくないわけではありません。結局は「different from/to/than」は全て使われている表現ですし、全て同じ意味を与える表現です。



「different from」、「different to」、「different than」のまとめ


まとめると、全ての形式は「正しい」言い方ですが、英語圏の国で最もよく使われている表現は「different from」です。その表現以外は国による使い方の違いがあります。

イギリス人は「different from」の次に「different to」を使う傾向があります。アメリカ人は「different from」の次に「different than」を使う傾向があります。

結局、どの言い方を使っても大丈夫ですが、安全策としては「different from」というフレーズを使う事をお勧めします!



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