イギリス人の「RP」の話し方と発音に対する考え方や階級意識について話します


イギリス人との会話中に「RPで話して下さい」って言ってはいけないのでしょうか?



今回の記事では、イギリスに留学中という読者の方から頂いた質問に答えてみたいと思います。

イギリスに滞在しているという事なので、日常生活の中で色々なイギリス人の英語のアクセントに触れた事と思います^^

そこで頂いたの質問のテーマは「イギリスの地方訛りとイギリス人の階級意識」に関するテーマです。

それでは、頂いた質問内容はこちら:



読者の方の質問:



一つ質問なのですが今私はイギリスに留学中で、まだ2週間ほどしか経っていないため周りのイギリス人の英語が殆ど聞き取れず苦しんでいるのですが、

この間ルームメイト(全員イギリス人)と話していた時その中のある1人がRPで話そうよ、と言って(というのも日本でイギリス英語と言ったらRPの教材くらいしか簡単に手に入らないため必然的にRPをずっと聴いてきたからローカルのアクセントにまだ慣れないんだ、と私が言ったからなのですが)その後彼が去った後他の数人が彼のことをレイシズム的だ、みたいなことを言っていたのですが、階級意識はそういう問題に繋がってくるのでしょうか?

私はダウントンアビーが好きでリスニングも兼ねて聴いていたのですが今までRPで話す人に1人も会っておらずダウントンアビーや特にBBCとかを聴いていてもリスニングという観点ではあまり意味がないのかな、と感じていた中でのこういう出来事だったので一度きちんと階級意識と発音に関することを捉え直しておきたいと感じた次第です。

かなり答えるのが難しいと思われる質問をしてしまい大変申し訳ありませんが、お答えしていだだければ幸いです。




先ずはご質問ありがとうございました。そして、当サイトを読んで頂きましてありがとうございます。

それでは、最初に・・・頂いたメールの回答については長くなりますので覚悟して下さい^^

そして誤解のない様にしっかりと色々なアングルから考えてみた結果を書いてみたいと思いますので、長文になってしまいました。

また、頂いた内容からは「どの部分が質問なのか?(具体的な質問が何なのか?)」という事が非常にわかりにくかったという事もあります(笑)。すみません・・。


まずは「英語が殆ど聞き取れず苦しんでいる」という事について少しだけ話したいと思います。

まだ、イギリスに滞在してわずか、2週間足らずだと思いますので、ローカル訛りにまだ慣れないという事ですが、それは当然の事なので、あまり心配しないようにしてくださいね^^


私も初めて日本に来た時、日本語が全く分からなかった状態でしたが、「独学」+「会話の練習」を続けていく事によって少しずつ日本語の標準語だけではなく、私が昔住んでいた関西の方言も分かるようになりました。

ですから、聞き取れない事についてはある程度、リスニングの学習時間が必要なので、コツコツ勉強しながら実践していくのみです。はじめのうちは心配しなくても大丈夫です!


イギリス人の「RP」の話し方と発音に対する考え方や階級意識について話します
イギリス人の「RP」の話し方と発音に対する考え方や階級意識について話します


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イギリス人が考える「RP」と発音、階級意識について分析して紹介してみます



それでは、元の質問に対する私の意見を書いてみたいと思います。私は実際に読者の方と、そのルームメート達との会話の細かい内容を聞いた訳ではありませんし、留学先の地名についても紹介されていなかったので、それらの言葉遣いなどの詳細な情報がメールからだと分かりませんでしたので、今回頂いた質問は、「実際起きた事を私が勝手に想像した」という設定でお答えさせて頂きます。


しかし、ローカル方言で話しているルームメート達に向かっていきなり!? 「RPで話そう」という言い方したようですが、それが本当にそれを意味するニュアンスなら聞いて腹が立ったと思います。

イギリス英語を勉強している日本の皆さんにとっては「RP」は普通のイギリス英語という感覚かもしれませんが、実はイギリス人の日常会話では「RP」という表現はあまり使われていません。

もしかすると「RP」という言葉を聞いた事がないイギリス人もいると思います。そして「RP」という言い方は少しだけ「言語学者の用語」という感じの言葉です。


そして、イギリスでは「標準語」というコンセプトが日本よりも少しだけ違うと思います。イギリスでは、地方訛りはとても多いですし、階級によって話し方も違います。

また、ロンドンに住んでいないイギリス人は自分の地方のルーツ、訛りなどに誇りを感じています。そして、特にワーキンググラスのイギリス人は自分の階級のルーツに誇りを持っています。

イギリス人にとって自分の地方訛り・方言、階級は自分のアイデンティティーの一部です。RPの話し方・発音は特にアッパークラスやアッパーミドルクラスの人に使われている話し方なので、普通のワーキングクラスやミドルクラスのイギリス人に「RPで話そう」と言ったら、「自分のアイデンティティーを消してください」という風に受け取られてしまうと思います。

つまり、「もう少し階級をレベルアップしなさい」というニュアンスが含まれているという事ですね。読者の方のルームメートが「レイシズム的」と言っていたなら、「クラス・地方・訛りの差別は人種差別と変わらない」という意味だと思います。

その会話の場に残っているルームメート達は自分が見下されたというニュアンスを感じたのかもしれません。

おそらく、あくまで私の想像ですが、その「RPで話そうよ」と言っていた方は、彼(読者の方)はイギリスに来たばかりでローカルなイギリス英語の訛りに慣れていないから、「RPで話そうよ(話したら)」といったのではないかと思っています。(違っていたらごめんなさい。あくまで想像です)


ですから、イギリス人の地方訛り、アクセントなどが聞き取れないなら、「RPで話そう」という言い方をするのではなく、もう少しデリカシーを持った聞き方をすればよいのかなと思いました。

例えば、「私はまだ2週間しか滞在していないのでリアルなイギリス英語に慣れていない。スラングとかイディオムを出来るだけ使わないようにしてくれますか?」のような言い方を使った方が、相手にもやわらかく伝える事が出来ると思います。

または、「もう少しゆっくり話してくれますか?」のような頼み方を使っても大丈夫だと思います。


実際の例文:



Could you speak more slowly, please? It’s difficult for me to understand.
(もう少しゆっくり話してくれる?今の会話は私に少し分かりづらい。)


Could you try not to use so much slang and idioms? It’s too difficult for me to understand.
(スラングやイディオムを使わないようにしてくれますか?私にとって難しすぎるから。)


ダウントン・アビーは、とてもストーリーの面白いドラマですが、舞台は1910年代ですし、上流階級のキャラクターが沢山いますので、残念ながら現在のイギリス人と会話する際の練習にはならないと思います。

そして、一般的に大学生くらいの若者の言葉遣いやスラング、イディオムは英語初心者に聞き取りづらく、わかりにくいと思います。そして、ダウントン・アビーに出てくるような100年前の話し方と現在のイギリス人の言葉遣い、スラング、イディオムなどはかなり違います。

現代のイギリスの若者の話し方に慣れたいというのであれば、現代のイギリスのテレビドラマが等が参考になると思います。


例えば・・・

「Fresh Meat(大学のルームメートがテーマ)」





「The Inbetweeners(イギリス人の高校生がテーマ)」



「Peep Show(ダメな男性のルームメートがテーマ)」



そして、イギリスでの日常英会話を上達させたいなら、ダウントン・アビーのような時代のテーマよりも上記の現代的なテレビドラマの方が勉強になると思います!

それでは、good luck!イギリス留学・滞在を楽しんできて下さいね!








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