英語ネイティブはどうやって前置詞(prepositions)を選んだり覚えたりするのでしょうか?「agree with」,「agree on」,「agree to」の意味と使い方


英語ネイティブの前置詞(prepositions)の使い方と覚え方について



今回の記事も前回に引き続き、当サイトの読者の方から頂いた質問に答えていきたいと思います。今回頂いた質問は「前置詞の使い方」に関する質問です。


質問:

「ネイティブの人にとって前置詞の選択は冠詞と同じように、或いは日本語の「で」「にて」「と」などの助詞と同じように自然と出てくるものなのだと思うのですが、前置詞を選ぶときのネイティブの方の思考方法もしくはヒントを教えてくださいませんでしょうか。」


・例えば具体的な例として「agree」と一緒に使う前置詞

「You agree ‘with’ someone or some point of view. It means that you accept
that person’s ideas or that point of view.
You agree ‘to’ do something or ‘to’ some demand or request. That means that
course of action is acceptable to you.
You agree ‘on’ an issue or something that there might be debate about. It
means you and another person have the same opinion regarding that point.」


ご質問ありがとうございます^^。
以前に紹介した記事の中で、「英語(外国語)学習者にとって前置詞はとても覚えにくい」という事をお伝えしたかと思います。

参考リンク:

前置詞のルールは一応決まっていますが、例外も多いです。この為に英語学習者は前置詞の使い方を間違える場合が多いです。そして、前置詞のルールを覚えたつもりでいても間違えてしまう可能性が高いです。


英語ネイティブはどうやって前置詞を選び使っているのか?
英語ネイティブはどうやって前置詞を選び使っているのか?




まず、読者の方からの質問に答える前に「句動詞」について話したいと思います。
「句動詞」とは「一般動詞+前置詞」の事をさします。例えば、「get up」(=起きる)、「look after」(=世話をする)、「take off」(=脱ぐ、取る、離陸する)等は全て句動詞です。


私の意見では、英語ネイティブは母国語(つまり英語)を使って会話する際に、「故意に前置詞を選んでいる」というわけではありません。英語ネイティブは前置詞を使う際に句動詞としてセット(動詞+前置詞)で使います。


つまり、前置詞のルールを考えずにシチュエーションに合わせて自然に句動詞(フレーズ)として使います。殆どのネイティブは前置詞のルールを分かっていないと思います。実は私も前置詞に関する「ルール」をよく調べます。つまりそのくらい自然に使っているというわけですね^^



私達英語圏のネイティブスピーカーは子供の頃からずっと英語を聞いて、動詞と前置詞をセットで覚えてきました。覚えたというよりも「自然に吸収した」という言い方が正しいと思います。(その点に関しては日本人の子供が自然と日本語を覚えた原理と同じですね^^)


上記の話は私の意見ですが、「セット(一般動詞+前置詞)として覚える」という意見は最近の言語学の研究結果によって証明されています。

言語学という分野の中には「言語獲得学」という専門分野があります。言語獲得学を研究している言語学者は、「子供はどうやって母国語を覚え使えるようになるのか?」という研究をしています。


この研究によると、ネイティブの子供は「単語」ではなく、「chunk」(「チャンク」=フレーズ、決まり文句、表現)を聞いて言語を覚えているそうです。

子供は英文法のルールを具体的に理解していませんが、親や周囲の人の会話を聞いて自然と使い方を吸収しています。つまり、「動詞と前置詞をセット」で覚えているという事ですね^^。


母国語を覚えている過程の子供は、「脳に言語を自然に吸収する」という特別な機能があります。しかし、外国語を勉強している大人は、子供のように自然に言語を吸収する事が出来ないので文法を勉強する必要があります。

しかし、文法の勉強だけでは足りません。大人もネイティブの子供と同じように「chunk(チャンク)」として色々な単語や句動詞等を覚えた方がいいと思います。


例えば、前置詞のルールを覚えたい場合、ルールを覚える事よりも、「多くの例文を通して使い方を身に付ける」。こういった勉強方法が理想だと思います。その為には、英語のインプット量(リスニング、リーディング、例文の勉強など)をかなり増やす必要があります。

文法のルールに頼ると、会話をする際にそのルールを思い出す必要があるので会話が途中で途切れてしまいます。しかし、「チャンク」を沢山覚える事が出来れば会話がスムーズになります。


例えば、今回の質問では、「agree」(賛成する、同意する)という動詞と一緒に使う前置詞を覚えられないという事でした。

質問を下さった方は、「どうしてこの場合agree onを使う必要があるのか?」、「どうして違う場合にagree toになるのか?」という事で悩まれていたようです。


私の意見では、「agree on」や「agree to」等の表現を覚えられない理由としては、「前置詞と動詞を別々で覚えようとしている」のではないかと思っています。

そこで私のアドバイスとしては、前置詞の意味は一度考えずに「動詞と前置詞をセット」で覚えた方がいいと思います。つまり、「句動詞として扱う」ようにした方がいいと思います。もっというと、その覚えようとしている句動詞を含む例文を沢山暗記するべきだと思います。


英和辞書で「agree」を調べた場合、以下のような句動詞が出てきます。


  • agree(賛成する、同意する)
  • agree with (someone) (人と同意する)
  • agree with (something) (~と合う、~と符合する
  • agree on (something) (~の点で合意する)
  • agree to (do something) (~すること承諾する)


私は日本語を勉強していた際に、「chunk」(チャンク)で様々な動詞を覚えました。あの当時は、「チャンク」というコンセプトを理解していなかったのですが、全て例文を通して単語を覚えました。市販されている単語帳のような教材を使って単語を覚えたわけではありません。

私の頭の中には多くの例文がいくつも入っています。ですから、日本語で会話する時には、既に出来上がったチャンクを組み合わせながら使っています。最後に私から、動詞と前置詞の使い方を覚えたい英語学習者に以下のアドバイスがあります。



1.新しい動詞を覚える際には辞書で例文をゲットする


新しい動詞を覚える際に辞書に調べて例文をゲットしましょう。例えば、このリンクを押して、「agree」に関する様々な句動詞を見てください。


2.多くの句動詞を覚える事が大切です


多くの句動詞を覚えましょう。ただ、「前置詞の元の意味」を気にしないで下さい。句動詞を覚える為には以下のような教材がおススメです。

・句動詞関連の教材


3.使い方を間違えても殆どの場合意味が通じるので気にし過ぎない事


たとえ動詞、前置詞の使い方間違えても気にしないで下さい!間違えても殆どの場合意味が通じますので心配しなくていいと思います。もし間違えてしまった場合は、その場で正しい使い方をメモして覚えましょう。そして次回までに使えるようになっていればいいと思います^^






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