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英語ネイティブは「叱る」という表現を使う際にどんな言い方を使う?
今回の記事では「叱る」という動詞の様々な英語の言い方を紹介したいと思います。
何故、今回私がこの単語を選んだのか?という理由としては、私は過去に3年間日本の高校生に「英語のライティング」を教えていました。そして、この単語は彼ら生徒達のエッセイにもよく出てくる単語です。
そんな事から「叱る」というテーマを選んでみました(笑)。しかし、こうやって記事にしてみると意外に役に立つ表現も多いと思います^^
外国語でライティングするという事は、「話す」、「聞く」というスキルよりもさらに難しいスキルだと思います。
会話をする際には知らない単語をある程度はごまかす事は出来ますが、ライティングの際には自分の現在の英語スキルがハッキリと出てしまいます。例えば、変なフレーズを使ってしまったり、不自然な表現を使ってしまったりなど。
多くの場合は生徒達は、和英辞書で単語を調べてそのまま調べた英単語をエッセイに書きますが、そうしてしまうと、とても不自然な英語になる可能性が高いです。
その中でも「叱る」は良い例です。和英辞書で「叱る」を調べると「scold」という英単語が先に出てきます。実は「scold」はとても古臭い単語なので現在の英語では滅多に使われていません。
ですから、今回の記事では「叱る」の自然な言い方を紹介していきたいと思います。

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1.「叱る」という意味になる英単語:「tell ~ off」
「tell ~ off」という句動詞は最もよく使われている言い方です。子供や学生などが叱られる際に「tell ~ off」という表現が必ず使われます。過去形は「told ~ off」になります。
「叱られる」(つまり、受動態)と言いたい場合には「get/got told off」という句動詞を使います。「give you a telling off」という表現も時々使われています。
それでは、実際の使い方を例文でみていきましょう!
「tell ~ off」の例文:
I got told off by my mum last night.
(私は昨夜母親に叱られたのよ。)
My teacher told me off for being late.
(私は遅刻して先生に叱られた。)
Your dad is going to give you a telling off when he gets home!
(お父さんが帰ってきたらあなたを叱る・怒るよ!)
2. 「叱る」という意味になる:「give out to ~」
この言い方は少しマニアックです。主にアイルランド人に使われているフレーズですが、「give out to ~」は「叱る」という意味になります。
私の祖父母はアイルランド人なので、小さい頃、夏休みや春休みの間よくアイルランドで過ごしていました。私のアイルランド人の親戚や友達は「give out to ~」というフレーズをよく使っていました。
お勧めアイルランド英語の記事:
「give out to ~」の例文:
Your mammy is going to give out to you!
(あなたのママは怒るよ!)
※「mammy」はアイルランド英語での「mummy/mommy」(=ママ)という意味になります。
Why did your dad just give out to you?
(お父さんはどうして叱ったの?)
3. 「叱る」という意味になる英単語:「reprimand」
この単語も「叱る」という意味になりますが、冒頭で紹介したフレーズよりも正式な言い方です。
「子供を叱る」というニュアンスよりも「大人を注意する」というニュアンスを表します。ですから職場で使われるような単語になります。そして、ビジネスに関する新聞記事にもよく出てくる単語です。
「reprimand」の例文:
She was reprimanded by her manager.
(彼女は上司に注意されました。)
He reprimanded his staff.
(彼はスタッフを注意しました。)
4. 「叱る」という意味の英単語:「give ~ a talking-to」
このフレーズは少し「婉曲的」な表現です。「大人を叱る・注意する」というニュアンスでも使えますし、「子供を叱る」というニュアンスとしても使う事が出来ます。
例えば、サッカーの監督がハーフタイム等で選手たちを叱るという場合や、メディア(テレビのコメンテーターなど)は「give the players a talking-to」というフレーズをよく使います。
「give ~ a talking-to」の例文:
The manager needs to give the players a talking-to at half time. That was a terrible performance!
(監督はハーフタイムに選手たちを注意する必要があります。それは酷いプレイでした!)
I had to give my assistant a good talking-to today at work. She keeps coming in late.
(私は今日仕事で自分のアシスタントを注意する必要があった。彼女はいつも遅刻しているから。)
5. 「叱る」という意味の英単語:「take ~ to task」
このフレーズはイディオムっぽい表現ですが、日常会話でもよく使われています。主に大人に対して使うフレーズです。
「take ~ to task」の例文:
My wife took me to task about forgetting to do the washing up.
(私は皿洗いをするの忘れたから妻に叱られた。)
The teacher took him to task for not doing his homework.
(彼は宿題をしなかったから先生に叱られた。)
「叱る」という意味になる他の単語
以上今回は、5つの「叱る」という意味になるフレーズを紹介しました。勿論、これ以外にも沢山あります。「scold」という単語はちょっと古い単語ですが「全く使われていない」という訳でもありません。
まだ現在でも小説に出てきますし、お年寄り等がまだ使っている単語ですが、私の意見では「tell ~ off」という言い方が最もよく使われていると思います。
他にも以下のような表現もあります。
- admonish(少し正式で文学的なニュアンス)
- give ~ a dressing down(イディオム)
- castigate(少し正式で文学的なニュアンス)
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