イギリス英語のスラング(俗語)と社会階級専門用語:「fag」の意味と使い方・例文を紹介


イギリス英語のスラング(俗語):「fag」という単語の意味と使い方について



今回の記事も、もはやシリーズ化している^^ 「100 Words that Make the English」という本の中で紹介されているイギリス英語らしい単語について紹介していきたいと思います。今回紹介する単語は、「fag」という単語です。

この単語はアメリカ英語でも使われていますが、イギリス英語の使われ方や意味、ニュアンスとかなり異なります。以前の記事でもよく紹介してきましたが、イギリス英語とアメリカ英語では同じ単語なのに異なるニュアンスで使われている単語等があります。

ですからイギリス人と会話する際、アメリカ人と会話する際には、これらの事を理解して使い分けられるようになると良いと思います。 ^^


参考記事:


イギリス英語のスラング(俗語)「fag」の意味と使い方
イギリス英語のスラング(俗語)「fag」の意味と使い方





アメリカ英語の「fag」の意味と使い方



まずは最初に、アメリカ英語の「fag」について説明したいと思います。アメリカ英語のスラングでは、「fag」は「ゲイの男性」という意味になりますが、この言い方はとても失礼な差別用語になりますので絶対に使わないでください。アメリカに行って誰かの事を、「fag」と呼んだら大変な事になると思いますので気をつけましょう。


しかしイギリスでは、「fag」という単語は様々な意味をもっています。イギリスでは、「fag」はアメリカ英語と違って別にタブーの言葉にはなりません。勿論、人を「fag」と呼んではいけませんが、他に色々な使い方がありますので、「言ってはいけない単語」というわけではありません。




「fag」の一つ目の意味:タバコ (名詞)



イギリスでは、このスラング的な使い方が日常会話でよく使われますね。イギリス英語では、「fag」は「タバコ」という意味になります。このスラングは少し男性っぽい言い方ですから、女性はあまり使わない方が良いかもしれません。少し下品な言い方ですから!(笑)


例文:

イギリス英語: I smoke 10 fags a day.
日本語: 私は一日に10本のタバコを吸っています。


イギリス英語: Let’s go out for a fag.
日本語: タバコを吸いに行こうよ。


イギリス英語: I fancy a fag.
日本語: タバコ吸いてえなぁ。


イギリス英語: It’s time for a fag-break.
日本語: そろそろタバコ休憩を取るよ。

※ イギリス人の事務スタッフやサラリーマンなどのオフィスワーカーは、もしタバコを吸う人であれば仕事中に、「タバコを吸う休憩」(「fag break」)を取ります。しかしイギリスでは、職場のビルの中でタバコを吸う事が禁止されていますので、ビルの外に行かなければなりません。「Fag break」は同僚と一緒に話したり、噂を広げたりする時間になりますね(笑)。(これに関しては日本でも同様ですね^^)




イギリス英語の「fag」の2つ目の意味: 苦労(する)、熱心にやる(動詞・名詞)



この動詞は少し古い使い方だと思います。そして現在、この言い方をする人は「upper class(上流階級の人)」かもしれません。この動詞は、「苦労する」や、「熱心にやる」という意味になります。

少しネガティブなニュアンスがありますので、楽しい作業をする際に使うべき単語ではありません。どちらかというと、「めんどくさい」というニュアンスが含まれています。


例文:

イギリス英語: I fagged away at my homework for 5 hours last night.
日本語: 私は昨夜5時間も宿題を熱心にやりました。
※ 「fag away at ~」というパターンがよく使われています。


イギリス英語: It’s too much of a fag to cook dinner tonight so let’s eat out.
日本語: 今夜は夕食を作るのはめんどくさいから、外食しようよ。
※この「fag」は名詞で、「めんどくさい事」という意味になります。

イギリス英語: I can’t be fagged.
日本語: 私はやる気がない。

※ この表現の代わりに、「I can’t be arsed (to do ~)」というフレーズの方がよく使われていると思います。「~をする気がない・~する事はめんどくさい」という意味になります。両方ともかなり下品な言い方です(笑)。

ですから、「I can’t be bothered (to do ~)」というフレーズの方が綺麗なのでこちらを使いましょう(笑)。




イギリス英語の「fag」の3つ目の意味: 上級生の雑用をする下級生 (名詞)



そして最後の使い方は、「パブリック・スクール」(イギリスのエリート私立学校)に通った人に限って使われている使い方です。特にイートンなどのエリート私立学校では、昔は厳しい先輩と後輩の上下関係のシステムがありました。

「Fag」と呼ばれる後輩は、先輩のために雑用をする生徒でした。簡単にいうと上級生の「奴隷」みたいな仕事でした。このシステムはもう現在使われていないらしいですが、「fag」という単語はまだ残っています。


現在のイギリスの総理大臣、ディビッド・キャメロンはイートン校の卒業生です。彼の副総理大臣(ニック・クレッグ)は、イギリスの新聞やメディアに「David Cameron’s fag」とよく呼ばれています(笑)。

このふざけたニックネームは、「キャメロン総理のおべっか使い」というニュアンスが含まれています(笑)。つまりクレッグ副総理はキャメロンの命令に直ぐ「はい!はい!」という、「イエスマン」的な後輩として思われています(笑)。この為、「fag」や「fagging」は古い単語のわりには、イギリスのメディアで意外とよく使われています。


例えば、「fag」(奴隷のような後輩)は、イギリスの新聞の見出しにこのように使われていました。


見出しのタイトル: 「Fags’ revolt makes Eton mess of Cameron’s Tories」
日本語の意味: 「キャメロンの”後輩たち”は暴動して保守党を困らす」


参考リンク:
Fags’ revolt makes Eton mess of Cameron’s Tories


見出しのタイトル: 「Louis Theroux claims he was Nick Clegg’s ‘fag’ at public school」
日本語の意味: 「ルイ・セルー※は学校の時にクレッグ副総理の”fag”だったと主張した」


参考リンク:
Louis Theroux claims he was Nick Clegg’s ‘fag’ at public school
※ ルイ・セルーという人物はイギリス人の有名なドキュメンタリーメーカーです。

「Education: Eton Bids Farewell to Fagging」
「教育ニュース: イートン校はfaggingという習慣を止める」


参考リンク:
Education: Eton Bids Farewell to Fagging








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