イギリスの土地は全て女王陛下が所有物なのでしょうか?イギリス人は土地を所有出来る?


イギリス人は土地を買って自分の家を建てる事は出来る?イギリスでは個人で土地を所有出来るのでしょうか?



今回の記事では、読者の方から頂いたとても面白い質問に答えてみたいと思います。

頂いた質問内容は「イギリスの不動産や土地の法律」に関する質問です。それでは、具体的な質問はこちらです:



読者の方の質問:


こんにちは。寒波到来で毎日寒い日が続いていますがお元気ですか?

私がこのサイトの読者になったのは今年の11月頃なので、以前に掲載された沢山の話題をアットランダムに読ませてもらっています。

ところで先日「イギリスの不動産価値が激減する!?イギリスの最も恥ずかしいストリート名:ベスト10」を読んだ時、不動産販売価格も合わせて紹介されているのに目を引かれました。

不動産を売買するのに販売価格があるのは当たり前ですが、なぜそんなことに目を引かれたかと云うと、以前イギリスの土地はすべて女王陛下が所有物で、法人も個人の皆さんも女王陛下から土地を借りて建物を建てているのだ、と聞いたことがあるのです。

そこで質問です。イギリスの土地は女王陛下の所有なのでしょうか。もしそうならイギリスの法人や個人は女王陛下とリース契約しているのでしょうか? その場合不動産業者はどのような立場なのでしょうか?

それとも、私が以前聞いた話は嘘っぱちで、イギリス人も日本と同じように個人所有ができ、その所有権も同様に売買できるのでしょうか?

いつもイギリス英語とは関係のない話題ばかり質問して恐縮ですが、宜しくお願いします。






いつも当サイトを読んで頂きありがとうございます。そして、いつも面白い質問を送って頂きましてありがとうございます。私も頂いた質問内容を調べる過程で色々と勉強になりますので、他の質問があれば是非聞いてください^^

私はイギリスの不動産業界・法律などにあまり詳しくありませんので、この質問に答えられるように色々調べる必要がありました。

それでは、私が見つけたイギリスの不動産に関する情報をシェアしてみたいと思います。


イギリスの土地は全て女王陛下が所有物なのでしょうか?イギリス人は土地を所有出来る?
イギリスの土地は全て女王の所有物なのか?イギリス人は土地を所有出来る?


こちらの記事もお勧めです:




イギリスの国内の土地は全て女王の所有物なのか?



私は色々な文献を調べながら沢山の難しい法律用語を読み・・その結果、イギリスの土地の所有に関するルールをなんとなく理解出来たと思います(笑)。

簡単に言うと「イングランドとウェールズの土地は国王の所有物」だそうです。スコットランドの土地は国王の物ではありません。スコットランドの土地は誰でも買う事が出来きます。

そうすれば、個人が本当のオーナーになります。国王もスコットランドの土地を買った事があります。

例えば、「Balmoral Castle」は国王の所有物です。しかし、スコットランドでは国王が手に入れた土地以外は誰でも買う事が出来ます。

しかし、イングランドとウェールズはスコットランドと違います。国王はイングランドとウェールズの「全ての土地のオーナー」ですが、実はイギリス政府が土地を管理しています。

イギリスの「HM Land Registry」という政府の部はイングランドとウェールズの土地のデータベースを管理しています。つまり、それぞれの家、土地などを誰が買ったのかという情報をそこで管理しています。




個人は国王から土地をリースしているのでしょうか?



個人が家や土地を買う事が出来ますが、実は「土地を使える権利」を買っているという事になっています。家や土地を買う際には、実は二つの種類の「権利」があります。

一つ目は「freehold」と言い、二つ目は「leasehold」と言う権利です。

「freehold」とは「この土地を永久に使う権利」です。「Leasehold」は「何年から何年間まで土地を使うといった権利」になります。

「Leasehold」であれば、違う「freeholdのオーナー」がいるという意味になります。つまり、その場合は自分が何年間か「その土地を借りている」という事になります。


私の両親は自分の家を「freehold」で買いました。つまり、自分がそこに住みたい限り、そこはずっと自分の物です。もし私の両親が亡くなったら、その家・土地は私と弟の所有物になります。

そしてここは重要な事ですが、例えば、エリザベス女王がいきなり「私の土地を返せ!」と命令する可能性はゼロに近いです(笑)。


簡単に言うと、イングランドとウェールズの土地は一応、法律上では国王(=政府・国)の所有物ですが、実際に返す可能性はゼロに近いです。

しかし、稀に「新しい鉄道や高速道路などの工事」がある場合には、「Compulsory Purchase Order」(=強制収用)という事態が発生する事もあります。

この「Compulsory Purchase Order」とは、政府が誰かの土地が使いたいという場合に「買い取る」という事です。その場合には、自分が引っ越したくない場合、裁判所で訴える事も出来ます。

しかし、「Compulsory Purchase Order」は比較的とても珍しい事なので、普通は滅多に起こる事はありません。



「Planning Permission」(=建築許可)について



自分の土地に新しい工事をしたい場合、イギリスでは「Planning Permission」(=建築許可)を得るために申し込む必要があります。自分の土地なのに自由に新しいビルなどを建てる事は出来ません。

建築士の建築設計書を市役所に提出する必要があります。イギリスの建築許可はとても厳しいです。例えば、「醜いデザインのビル」や「建物の高さが高すぎるビル」や「ビルが初めて建てられた時代のデザインと合わない」といったような場合には、建築許可をもらえません。


以上、イギリスの不動産や土地管理に関する法律はこのような感じになっています。これはとても説明しづらいテーマでしたが、出来る限り頑張って説明しました(笑)。

他にも気になる質問があれば、是非ご連絡くださいね^^








   イギリス英語を学習する為の専門教材   


イギリス人の私が書き下ろしたイギリス英語を学習する為の専門教材です。
制作・編集も私が手がけたので英語のニュアンスも完璧です。ネイティブのイギリス人が使う自然なフレーズやアメリカ英語との違いを中心にイギリス英語の文法、発音、スペルについてもアメリカ英語と比較しながら詳しく紹介しています。

イギリスのカルチャーを学びながらイギリス英語の学習が出来るので、イギリスに興味がある方に是非読んでもらいたい教材です。イギリス英語の音声も付属しているので、通勤中の電車中や空いた時間を使って音声でいつでもイギリス英語が勉強出来ます。



   イギリス英語のイディオムを学習する為の専門教材   

この教材は「イギリス英語のイディオム」を学習する為の専門教材です。
本教材ではイギリス英語特有のイディオム表現や諺、その他マニアックなイギリス英語のイディオムを紹介している日本でも珍しい辞書教材です。

イギリス人の日常会話やイギリスの映画、テレビドラマ、新聞、小説等に使われているイディオムをコツコツと集め、イディオムの歴史やルーツを調べて日本人のイギリス英語学習者の為に分かりやすく解説しています。

1つのイディオムにつき2つの例文を掲載しているので、イディオムの使い方やニュアンスもしっかりと学習できます。この教材もmp3の音声が付属しているので、場所を選ばす空いた時間を有効に利用していつでもイギリス英語のイディオムが勉強出来る教材です。

  ブリティッシュ英語.COM”の公式フェイスブックページ

ブリティッシュ英語.COMの公式フェイスブックページがオープンしました!
今後は今までメルマガで行っていた内容もこちらでアップしていく予定です!サイトではお伝えしきれない情報もアップしていきますので、是非楽しみにお待ちください^^




Share This Post