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イギリスドラマ「エレメンタリー・ホームズ & ワトソン」で英語学習は出来るのか? 

イギリスドラマ「エレメンタリー・ホームズ&ワトソン」 で英語学習は出来るのか? 
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教材の詳細

イギリス英語の発音やリスニングを勉強する為に「エレメンタリー・ホームズ & ワトソン」は使えるのでしょうか?



Mairi
Mairi
皆さん、こんにちは! 今回の記事では読者の方からイギリスドラマ「ELEMENTARY(エレメンタリー・ホームズ & ワトソン)」と英語学習に関する質問に答えてみたいと思います。今回の質問も他の読者の方に役立つと思いますので、シェアしたいと思います。


頂いた質問内容はこちら:



読者の方の質問:



こんにちは。久しぶりに質問させていただきます(質問は久しぶりですが、このサイトはいつも見ています(笑))。

私は最近AmazonのPrime会員になり、海外のテレビ番組のVideoを視るようになりました。よく視るのは“ELEMENTARY”というNew Yorkが舞台の探偵ものです。

イギリス人のシャーロックホームズが薬物中毒を乗り越えNew York市警の顧問として活躍する物語、薬物中毒の治療を手伝いシャーロックの右腕になったのは元医者のワトソン(ここでは女性)と云う設定です。

この番組では、イギリス英語とアメリカ英語が一緒に勉強できるのではないかと思っています。

さて質問ですが、

1)この“ELEMENTARY”という番組は私が思うようにイギリス英語とアメリカ英語を同時に勉強できる良い教材と言えるでしょうか?

2)この番組に限らず、イギリス人とアメリカ人が同じ職場で会話をする時、お互いは相手の英語をどんな風に思って聞いているのでしょうか?私たち関東人の中に関西弁を話している人がいるような感じなのでしょうか?

変な質問でごめんなさい。







お久しぶりです^^ いつも当サイトを読んで頂きまして本当にありがとうございます。そして質問ありがとうございます^^

今回の質問は二つのテーマに分けられていますので、それぞれの質問に順番に答えてみたいと思います。まずは、このドラマをご存知ない方もいらっしゃると思いますので「Elementary」というテレビドラマについて少し紹介してみたいと思います。





エレメンタリー・ホームズ & ワトソンに出るイギリス英語はどんな英語?


イギリスドラマ「エレメンタリー・ホームズ & ワトソン」 で英語学習は出来るのか? 
まずは1つ目の質問に答えていきたいと思います。読者の皆さんは「Elementary」というテレビドラマをご覧になった事はありますか?

今回頂いた質問にあったように、このドラマはシャーロック・ホームズの物語ですが、舞台は「現代のニューヨーク」になっています。

私はそのコンセプトにとても興味があり、いつかこのドラマを観ようとずっと前から思っていましたが、忙しくて中々観る時間を作れませんでした。しかし、この質問に答えるために先程シーズン1のエピソード1を観ました(笑)。

やはり、ニューヨークが舞台という事もあり、殆どのキャラクターは「ニューヨーク訛りのアメリカ英語」を話しています。ワトソンの役を演じているルーシー・リューも元々はニューヨーク出身なので、そういった地方の発音を使っています。


イギリスドラマ「エレメンタリー・ホームズ&ワトソン」 で英語学習は出来るのか? 

しかし、シャーロック役を演じる俳優(ジョニー・リー・ミラー)はロンドン出身のイギリス人なので、彼だけが典型的なイギリス英語の発音を使っています。

以上の事から、この映画ではアメリカ英語だけではなく、イギリス英語、オーストラリア英語、インド英語などの訛りが出てきますので、それらの訛りを聞き取る必要が出てきます。

このドラマのスクリプトは、アメリカ人のライターが書いたような気がします。それは何故なら、シャーロックのキャラクターの台詞はイギリス英語の単語とアメリカ英語の単語、そして表現が混ざっているからです。

殆どの英語ネイティブはそういった「ミス」には気が付かないと思いますが、私の場合は長い間イギリス英語とアメリカ英語の違いを研究していますので、「マニアックなミス」に直ぐに気が付きます(笑)。

例えば、シーズン1のエピソード1を見ただけで色々な細かいミスに気が付きました。私は「シャーロック」の台詞を聞いていて、「イギリス人はそういった単語・フレーズを使わないな~」と感じる部分がいくつかありました。

例えば、例文で紹介すると以下のような表現がありました。


イギリスドラマ「エレメンタリー・ホームズ&ワトソン」 で英語学習は出来るのか? 


シャーロック: I wind up on the street.
(僕はホームレスになってしまう)

※イギリス人は「wind up」(~になってしまう)という表現はあまり使いません。

一般的にイギリス人は「end up」という表現を使います。「wind up」という表現はどうもアメリカ英語の匂いがします(笑)



シャーロック: Parking ticket- fell out of your purse when you dropped it.
(鞄を落とした時に駐車券が出てしまった。)

※イギリス英語で「purse」は「女性の財布」という意味になりますが、アメリカ英語では「」という意味になります。

つまり、シャーロックはこのセリフを言った時にアメリカ英語の言い方を使っています。



シャーロック: We have her cellphone?
(彼女の携帯を持っている?)

※イギリス人は携帯という場合に「cellphone」という単語をあまり使いません。イギリス人は「mobile phone」という言い方を使います。


その一方で、ライターは明らかにイギリス英語の単語をわざと台詞に入れている箇所もあります。そうすると、シャーロックの話し方はアメリカ人の視聴者の立場から見ると「本物のイギリス英語」に聞こえるんだと思います。

例えば、例文で紹介すると以下のような表現がありました。



シャーロック: rubbish security system
(質の悪いセキュリティーシステム)

※「rubbish」はイギリス英語で「ゴミ」だけではなく、「質の悪い」や「ダメな」という意味になります。アメリカ人はその言い方を使いません。



シャーロック: We’ll take the tube instead.
(代わりに地下鉄に乗ろう。)

※ロンドンの地下鉄には「the tube」というニックネームがあります。ニューヨークの地下鉄は「subway」と言います。実はこのセリフもミスだと思います。

イギリス人はニューヨークにいる時にニューヨークの地下鉄の事を「subway」と呼ぶと思います。例えば、イギリス人の私は東京の地下鉄の事を「tube」と呼びません。

私は「Tokyo Metro」という正式な名前を使っています。このセリフでは、アメリカ人のライターが無理やり「イギリス英語」だと思っているセリフを入れてしまったんだと思います(笑)。



シャーロック:But I thought that Mr.Polk is a prat.
(だけど、僕はポルク氏がバカだと思った。)

※「prat」はイギリス英語で「バカ」、「嫌な人」という意味になります。このセリフはイギリス英語っぽいと思います。


まとめると、このテレビドラマは内容的にとても面白くて、アメリカ英語の発音とイギリス英語の発音の違いを勉強したい場合にはとても良い学習になると思います。そして、映画を観ていれば両方の訛りにも慣れてくると思います。

しかし、このドラマはアメリカ人のライターによって作られたので、シャーロックのセリフにクローズアップするとイギリス英語の表現とアメリカ英語の表現が混ざっています。

おそらく、ライター達はシャーロックのセリフを書いた際に「イギリス人が話すような英語」を勝手に想像して書いたと思います(笑)。確かにイギリス人の話し方に一応は近いですが、時々ミスが出てきてしまいます。

しかし、一般的には私のようなマニアックな言語学者しか分析しないと思いますので、英語ネイティブでも誰も気が付かないと思います(笑)。







イギリス人とアメリカ人が一緒に働くとどうなる?


イギリス人とアメリカ人が一緒に働くとどうなる?

次は、イギリス人とアメリカ人が一緒に働いた際にお互いにどんな印象を与えるのでしょうか? という質問に答えてみたいと思います。

実は私はイギリスで働いていた頃にアメリカ人と一緒に仕事をした事がありませんでした。しかし、日本に来てからは、色々な英語圏のネイティブと一緒に仕事をしてきました。

例えば、最近まで私が働いていた職場には、アメリカ人、オーストラリア人、カナダ人、ニュージーランド人と一緒に働いていました。正直に言うと、みんな当然自分の国の英語をそのまま使います。

たまに、誰かが面白い表現やローカルスラングを使う場合があります。そういった時に「それは面白い表現だね! それはどういう意味?」などの質問が出てくる事があります。



アメリカ人は他の英語圏の国の英語に慣れていない!?


アメリカ人は他の英語圏の国の英語に慣れていない

一般的にアメリカ人は他の英語圏の国の訛りや表現にあまり慣れていません。しかし、イギリス人やオーストラリア人、その他の英語圏の人達は自分の国のテレビ番組やメディアで、他の英語圏の国のテレビ番組や映画を観ています。

ですから、アメリカ人よりも他の国の英語に慣れています。例えば、イギリスのテレビ番組では、オーストラリアのドラマ、アメリカのドラマ、ニュージーランド、アイルランドなどの国のドラマが放送されています。

ですから、日常的にそういった他の国の英語の訛りに慣れています。しかし、一方でアメリカのテレビ番組は殆どの場合、アメリカの番組しか放送しませんので、他の国の英語をあまり聞く機会が少ないと思います。

例えば、極端な例になりますが、スコットランド人のセレブがアメリカのインタビュー番組に出ると時々字幕が必要らしいです(笑)。


もう一つのポイントとしては、日本の学校で英語を教えている外国人の先生は、学校で英語を話す際にはアメリカ英語の用語を使っています。

それは何故なら、日本ではアメリカ英語がメインという事が関係しています。ですから、マニアックなイギリス英語の表現を使うと、日本人の英語の先生と会話する際にその単語は通じません。

例えば、イギリス人の私は元々「校長先生」の事を「headteacher」や「headmaster/headmistress」と呼びますが、日本で教えられる英語では「Principal」になります。

ですから、私も「Principal」というアメリカ英語の単語を使うようにしています。そして、これ以外にも「elementary school」(小学校)や「junior high school」(中学校)などの単語もアメリカ英語の表現を使います。

そして、私は自分で授業をする際にアメリカ英語のスペルを使っています。プライベートの時には自然にイギリス英語のスペルを使っています。

一緒に働いている他の英語圏の人達は、そのうち相手の発音や訛りに気が付かなくなると思います。これは例えば、日本人が国内の違う地方で働く事になった時も同じなのではないかと思います。

訛りにはそのうち慣れてくるので、「印象」などは考えなくなると思います。私は個人的に訛りよりも「マナーや言葉遣い」を大切にしています。

ちなみに、私が日本で知り合ったベストフレンドはアメリカ人ですし、他にはニュージーランド人の友達もいます。ニュージーランド人の英語と性格はイギリス人に近いと思いますが、私は個人的にアメリカ人の友達の「ワイルドさ」が好きです(笑)。

その彼女は典型的なアメリカ人の性格ですし、私は典型的なイギリスの性格ですが、二人とも意外と仲良く楽しんで遊べます(笑)。


まとめると、結局はしっかりと英語を覚えれば、色々な英語ネイティブと話せますし、ちゃんとした英語が話せる事によって色々な国のカルチャーに触れる事が出来ます。

そして、外国語が話せるようになると、色々な情報にアクセス出来て見えるも景色、人生を変える事が出来るようなスキルにもなるのではないかと思います。そう考えると外国語の習得はとても素晴らしいことですね^^

以上になりますが、ご期待通りの回答になりましたでしょうか^^ 他の質問があれば是非また質問してくださいね!


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