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pickyとfussyの違いとは? イギリスとアメリカの使い方の違い

pickyとfussyの違いとは? イギリスとアメリカの使い方の違い
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英語で「好き嫌いが多い」,「えり好み」,「うるさい」という際の英米の違い


今回の記事では、久しぶりにイギリス英語とアメリカ英語の単語の違いというテーマについてお話してみたいと思います。紹介する単語は「pickyとfussy」についてです。

多くの場合、イギリス英語とアメリカ英語の違いは「単語の使用頻度の違い」によるものです。つまり、どちらの方が高頻度で使うのかという事ですね。まずは最初にpickyという単語を紹介していきたいと思います。




pickyの意味と使い方


pickyは形容詞です。この単語には色々な意味があります。例えば、食べ物の話であれば、「好き嫌いが多い」という意味です。そして、「えり好み・うるさい」という意味もあります。例えば、洋服を買い行く際、何か良い服をみつけたとします。その際にとても細かい問題を見つけるようなタイプの人を「picky」といいます。

他にも洋服だけではなく、何かに対して細かいこだわりがある人のことをpickyといいます。この使い方のpickyはイギリス英語とアメリカ英語の両方で使われています。

もう一つのpickyの使い方はイギリス英語特有の使い方です。これはpicky teaまたはpicky bitsという表現です。ちなみに英和辞書で調べてもで出てこない表現だと思います。意味は「家で食べる残り物のビュッフェ」という意味で使います。

一般的にイギリス人は自宅で夕食を食べる際には「ワンプレートスタイル」という事が多いです。例えば、日本の小鉢料理といったものはなく、メイン料理(例:スパゲッティボロネーゼ)以外の料理はありません。

しかし、picky teaという食べ方は色々な残り物の料理をテーブルに広げて、各自好きなものを取るというスタイルの食事もあります。pickyはpick(選ぶ)という動詞から来ています。teaはイギリス英語では「お茶」だけではなく「夕食」という意味もあります。

また「picky tea/bits」は時々「freezer tapas」(=冷蔵庫から出したタパス)というふざけた言い方もあります(笑)。





pickyの使い方 例文



A: Do you want to have steak for dinner, or pasta?
(ステーキか、パスタか、夕食にはどっちがいい?)

B: I’m not picky. You can decide.
(私は別にどっちでもいい。あなたが決めていいよ。)



A: I’ve made pasta! Who wants some?
(パスタ作ったよ!食べたい人はいる?)

B: Did you put onions in it, Mum?
(お母さん、玉ねぎ入れたの?)

A: Of course I did. You need to stop being so picky when it comes to food.
(もちろん入れたよ。食べ物に関してあまり好き嫌いをするのはやめた方がいいよ。)



A: How was your date yesterday?]
(昨日のデートはどうだった?)

B: He was lovely. He has a good job, a nice house, he’s kind. He’s just a bit short.
(彼はとてもいい人だったよ。いい仕事があるし、いい家に住んでいるし、優しいし。ただ、彼は少し背が低い。。。)

A: If you want to get married, you can’t be picky about height!
(いつか結婚したいなら、身長についてそんなうるさいこと言えないよ!)



A: Shall we just have a picky tea tonight?
(今夜は残り物のビュッフェだけにしようか。)

B: Yeah, there are lots of leftovers in the fridge.
(そうだね。冷蔵庫には色々残っているからね。)





fussyの意味と使い方


fussyはpickyと同じ意味です。つまり、「好き嫌いが多い」、「うるさい」、「えり好み」という意味として使います。しかし、アメリカ英語でfussyはこういった使い方はされていません。アメリカ人は主にpickyという単語を使います。イギリス人は主にfussyという単語を使います。ここが大きな違いです。

そして、fussyはアメリカ英語では「イライラしている」という意味になります。しかし、これは主に泣いている赤ちゃんについて話す際に使います。fussy babyは「泣いていて中々落ちつかない赤ちゃん」という意味になります。イギリス人はこの表現をあまり使いません。


fussyの使い方 例文



A: Where do you want to go tomorrow?
(明日はどこに行きたい?)

B: I’m not fussy. Anywhere is fine.
(特に意見はないよ。どこでもいいよ。)

※I’m not fussedと言うイギリス人もいます。


A: My son is a very fussy eater.
(私の息子は食べ物に対して好き嫌いが多い。)

B: Mine, too. He hates all fruits and vegetables.
(私の息子もそうですよ。野菜と果物は全部きらい。)



A: Why don’t you go out with Mike? He’s liked you for ages.
(マイクと付き合ったら?彼はずっとあなたの事が好きだよ。)

B: I don’t like his dress sense.
(彼の洋服のセンスは好きじゃない。)

A: Don’t be so fussy!
(あなたはうるさすぎ!)





pickyとfussyのまとめ


まとめると、pickyとfussyはだいたい同じ意味で使い方も同じです。しかし、イギリス人は殆どの場合fussyという言い方をします。一方、アメリカ人は主にpickyという言い方をします。

ですが、両方とも他の英語圏の国で通じますので、結果的にはどちらも使っても大丈夫です。ちなみにpicky teaはイギリス英語特有の表現なのでアメリカでは通じないと思います(笑)。



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