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人の注意を引く際に使うイギリス英語「おい(oi!)」の意味と使い方
これは私の個人的な印象ですが、日本語の「おい!」は、ちょっとだけ「乱暴な男性っぽい言い方」になるのではないかと思っています^^。
そこで、今回の記事では、イギリス人が使う「oi!」の意味と使い方、アメリカ英語「hey」との違いも合わせて紹介してみたいと思います。それでは、「oi!」はイギリス英語でどういう意味で、どういったニュアンスを与えるのでしょうか?
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イギリス英語「oi」の意味と使い方、語源
イギリス映画やイギリスのテレビドラマを観ていると「oi!」という表現を耳にした事がある方は多いのではないかと思います。この表現(音?!)は、現在、どの階級のイギリス人にも使われているので、日常会話でもよく出てきます。
この表現は「人の注意を引く際」という際に使われます。発音は日本語の「オイ!」に近いです。

また「oi」はイギリス人だけではなく、オーストラリア人、ニュージーランド人、カナダ人、南アフリカ人も使います。つまり、英連邦諸国で使われている表現です。
現在のイギリスで、「oi」は色々な階級の人に使われていますが、元々は「コックニー」(東ロンドンの地域出身の人)の表現でした。
オックスフォード辞書によれば、「oi」は1930年代頃から使われています。元々は「hoy!」という”感嘆詞”から来ているようです。コックニー訛りの特徴の一つとして”単語の初め”の「h」を抜くという事があります。
そのため、「hoy」は「‘oi」になりました。「oi」という単語には特に「意味」がありませんが、誰かの注目を引き付ける際に使う感嘆詞です。
例えば、友達が遠い場所にいる際に「Oi! Mike! I’m here!」(おーい!マイク!私はここにいるよ!)といった表現として使ったり、子供に対して怒る際に「Oi! Stop it!」(おいっ!やめなさい!)という表現を使います。
そして、oiを使う際に「声のトーン」で、それが「怒っているのか」、「からかっているのか」、「フレンドリーなニュアンスなのか」といった、それらの感情を表現できます。
イギリス英語 oiの使い方 例文
母親: Oi! Take your muddy shoes off before you come in the house!
(おい! 家に入る前に泥だらけの靴を脱ぎなさい!)
男性: Dave! I’m over here! Oi! This way!
(デイヴ! 俺はここにいるよ! おーい!こっちだよ!)
男性: Oi! Taxi!
(タクシー!)
兄弟: Oi! That’s my toy! Give it back!
(おーい! それは私の玩具だよ! 返してよ!)
妻: Oi! Get out of the kitchen. I’m cooking dinner and you’ll get in the way.
(おい! キッチンから出てよ。今、夕食を作っているから邪魔しないで。)
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「oi」とアメリカ英語
「oi」は元々イギリス英語の表現なので、アメリカ人は殆ど使いません。ですから、アメリカ人は人の注目を引き付けたい際には「hey!」(発音:ヘイ!)という表現を使います。
「hey」はアメリカ英語で「hi」や「hello」の代わりにも使える単語です。それでは、実際の使い方を例文で確認してみましょう。

アメリカ英語 heyの使い方 例文
男1: Hey man, what’s up?
(やあ、調子どう?)
男2: Hey! I’m good!
(おっす!元気だよ!)
女: Hey guys! Listen up! The restaurant is reserved from 7:30 so we need to leave now!
(ねえ、みんな!聞いて! レストランは7時半から予約したから今出ないとだめだよ!)
男: Hey! Taxi!
(タクシー!)
男: Hey! That’s my seat!
(おーい!それは僕の席だよ!)
母: Hey! Don’t touch those cookies! They’re still hot.
(おい! クッキーに触らないで。まだ熱いから。)
イギリス英語「oi」とアメリカ英語「hey」:まとめ
まとめると、イギリス英語の「oi」は日本語の「おい」にとても似ています。人の注意を引く際に使う感嘆詞です。例えば、怒っている際に使えますし、人をからかっている際にも使えます。
そして、イギリス英語の「oi」は乱暴や下品な言い方というわけでもないです。しかし、口語なので、ビジネスシーンなどのフォーマルなシチュエーションでは使わない方が良いでしょう。
アメリカ英語の「hey」は「oi」と同じシーンで使えますが、プラスアルファの挨拶として使えます。つまり、「hi」や「hello」の代わりにも使える単語になります。
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