「複雑な作業」や「面倒くさい作業・タスク」という意味のイギリス英語の英語表現
皆さんは英語で「面倒くさい」という際に何と言うのかご存知でしょうか。多くの人は「troublesome」や「a hassle」という英語に翻訳すると思います。勿論、それらの単語は正しい言い方ですが、今回の記事ではイギリス英語でもっと自然な言い方を紹介したいと思います。
その自然な言い方とは「faff」という単語です。この単語は名詞としても、動詞としても使う事が出来ますので、とても便利な単語です。
そして、イギリス人と話すときに「faff」という単語を使うとその会話相手はきっと何でそんな単語を知っているんだろうと関心すると思います(笑)。
ちなみにこの単語は日常会話だけではなくイギリスの映画やドラマやテレビ番組にもよく出るので覚えておと役立つと思います。それでは「faff」の意味と使い方を詳しく紹介していきたいと思います!
名詞としてのfaffの意味と使い方
まずは最初に名詞としての「faff」にクローズアップしていきしょう。この単語の発音はスペルの通り「ファッフ」という発音になります。この単語は二つの意味があります。まずは「めんどくさい事」という意味です。
例えば「複雑な作業」や「めんどくさい作業・タスク」について話すときに「it’s a faff」という表現を使えます。
そして、二つ目の意味は「空騒ぎ」という意味です。つまり「大した作業ではないが無駄なエネルギーを使って騒ぐ」というニュアンスの使い方です。
イギリス人が名詞の「faff」を使う場合「a major faff」や「a big faff」、「a bit of a faff」、「cause a faff」といったコロケーションで使う場合が多いです。それでは、イギリス人のfaffの使い方を例文でみていきましょう。
faffの意味と使い方 例文
A: Is it easy to open a new bank account?
(新しい銀行口座を開く事は簡単ですか。)
B: It’s a bit of a faff because you need to bring lots of documents, but it only took about an hour.
(色々な書類が必要だったから少し面倒だったけど1時間くらいで終わったよ。)
A: Why was your plane delayed?
(何で飛行機は遅れたの?)
B: One of the passengers caused a faff at the ticket gate because he couldn’t find his passport.
(一人の乗客は騒ぎを起こしたから。彼はパスポートが見つからなかった。)
A: What happened?
(そして、どうなった?)
B: He found it eventually. It was in his trouser pocket.
(彼はやっと見つけたよ。それはズボンのポケットに入っていたらしい。)
A: Didn’t you say you were going to make gyoza tonight?
(今夜は餃子を作ると言わなかった?)
B: I wanted to, but it’s too much of a faff for a weekday evening. I’ll make gyoza tomorrow.
(作りたかったけど平日の夕食には面倒すぎる。明日にでも作るよ。)
faffとfaff around、faff aboutという動詞・句動詞の意味と使い方
冒頭でも紹介したように「faff」は名詞だけではなく動詞としても使えます。まず「faff」自体はそのまま動詞として使えます。句動詞として「faff about/around」という表現もあります。句動詞とは「動詞+前置詞・副詞」という組み合わせを使った表現ですね。ネイティブの日常英会話ではとても多くの句動詞が使われていますので、こちらも是非覚えてみて下さい。興味がある方は私の句動詞の本もご覧ください。
「faff around/about」と「faff」は両方とも「オロオロする」や「うろたえる」という意味になります。他にも「時間を無駄にする」というニュアンスもあります。それでは、実際のイギリス人の使う方を例文で覚えてみましょう。
faffの意味と使い方 例文
A: Where’s dad? We need to leave now or we’ll miss the train.
(お父さんはどこ? 今出かけないと電車に間に合わないよ。)
B: He’s still faffing about in the garden. I’ll tell him to hurry up.
(まだ庭でオロオロしているよ。急げって言いに行ってくるよ。)
A: Have you finished your homework?
(宿題はやった?)
B: No, I’m just sending a message to my friend.
(まだ。今友達にメッセージを書いてるよ。)
A: Stop faffing around with your phone and do your homework!
(携帯で遊ぶのをやめて宿題しなさい!)
A: What are you doing? You’re faffing! Have you lost something?
(何しているの?何かバタバタしているね。何かなくしたの?)
B: I can’t remember where I put my car keys.
(車のカギをどこに置いたのか覚えてない。)
A: I’ll help you find them.
(一緒に探そう。)
faff、faff around、faff aboutの同義語
名詞の「faff」の意味を他の単語で表現したい場合、ニュアンスによって別の単語を使えます。例えば「めんどくさいタスク・作業」という意味として使いたいなら、「a hassle」、「a nuisance」、「a pain in the backside(arse)」(少し下品!)などの表現を代わりに使う事ができます。
そして「空騒ぎ」という意味として使いたい場合には「a fuss」という言い方が適切だと思います。
他にも動詞の「faff」の意味を他の言い方で表現したい場合には「to dilly dally」という表現があります。これは「ゆっくりしすぎる」という意味になる表現です。つまり「to faff around/about」に近い意味になります。
そして、「to mess about/around」や「to waste time」という表現もあります。
まとめ:イギリス英語「faff」の意味と使い方
まとめると「faff」はとても役に立つイギリス英語です。名詞の「faff」は「面倒くさいこと」や「空騒ぎ」という意味になります。動詞の「faff/faff around・about」は「時間を無駄にする」、「オロオロする」や「うろたえる」という意味になります。是非、イギリス人との会話で使ってみてください^^。