アメリカ人のジャーナリストが分析するイギリス人がよく使う英語表現について
今回は、とてもイギリス英語らしい表現を紹介したいと思います。その表現とは「spot on」というフレーズです。
私は当初、この表現が特にイギリス英語らしい表現だとあまり感じませんでした。私は最近、アメリカ人が書いているあるブログを読みました。
彼は過去にジャーナリズム関係の本を書いていて、英語の言葉遣い、英語の文法等に関心を持っていて、その知識もさることながら、とてもユニークな角度でイギリス英語とアメリカ英語の違いについて分析しています。
そんな中でも、彼は最近アメリカ英語に入ったイギリス英語の単語についてよく解説しています。彼は「アメリカ英語のイギリス英語化」に気が付いて、その新しい英単語(イギリス英語っぽい単語)を見つける度に自身のブログに紹介しています。
最近、インターネットなどのお陰(せい?)もあり、アメリカ人はイギリス英語の単語とスラングを使う傾向があるそうです。
私は、彼のこのブログが好きでよく読んでいます。同じ英語圏の国民としても、イギリス人としても勉強になる事が多いです。
私にとっては、イギリス英語が当たり前ですから、どの単語がイギリス英語なのか、どの単語がアメリカ英語なのか、時々分からない時があります。
例えば、私は毎日イギリスの新聞を読んでいますし、イギリスの小説も読んでいます。そしてイギリス人の両親やイギリスにいる友達とスカイプで話す事も多いです。(日本ではアメリカ人やオーストラリア人の友達と話す事もよくありますが)。そんな事もあり、私の日常生活の殆どはイギリス英語に囲まれています。
ですから、「この表現がとてもイギリス英語らしい」という事を感じていませんでした。勿論、「autumn/fall」や「biscuit/cookie」のような、分かりやすいイギリス英語とアメリカ英語の違いについては理解していますが、さらに細かい違いについてはその単語を見つけた都度に確認する事でしか、存在を知る事が出来ませんので、中々気がつかないと言うのが実情です。
以上の事もあって、このアメリカ人のライターが紹介していた「spot on」という表現が、特にイギリス英語らしいというように感じませんでした。「spot on」という表現は、日本語の意味として「その通り!」、「それは丁度いい」、「あってるよ」という意味になります。誰かの意見に賛成する時に使うスラングです。そして「完璧」というニュアンスも含まれています。
イギリス人がよく使う英語表現 spot onを使った例文
Miki’s British accent is spot on.
(ミキさんのイギリス英語発音は完璧です。)
先生: Does anyone know what the capital of Scotland is?
(スコットランドの首都を知っている人がいますか?)
生徒: Edinburgh?
(エジンバラだっけ?)
先生: Spot on.
(ピンポン!その通り。)
The Prime Minister’s analysis was spot on.
(総理大臣のが考えた分析は正しかったです。)
このアメリカ人のブロガーによると、「spot on」は最近アメリカ人にも使われるようになったようです。
オーストラリア人や他の英語圏の人達が使っているかどうかは、まだ分かりません(笑)。