イギリスでよく使われるクリシェ(決まり文句・常套表現)について
「クリシェ」(英語:cliche)とは、主に日常会話使われすぎている決まり文句です(笑)。特にオリジナルな考え方がない時に使うフレーズです(笑)。
一般的に殆どの人は、時々クリシェを使うと思いますが実はクリシェは結構嫌われていると思います^^。クリシェを使いすぎる人はディスカッションする相手、会話パートナーに対して”むかつく”という気持ちを与えてしまうと思います。
イギリスでクリシェを使いすぎる人としては、テレビインタビューをするサッカー選手、質問を避けたい政治家、話の上手くない部長・・・などの人達ですね(笑)。
しかし実際は普通の人も使いますね。私もその場の空気というか、雰囲気に合わせてたまにクリシェを言う時がありますからね^^。
話はずれましたが、この記事を書く為にクリシェについて調べた際に、ある面白い記事を発見しました。
その記事の内容はというと、「嫌われているクリシェのトップ20リスト」という内容の記事です(笑)・
参考サイト:(20 of your most hated cliches)
この記事は2008年に書かれた記事ですが、ここで紹介されているクリシェは今も変わらず会話の際に使うと嫌われる可能性があるクリシェだと思います。
そしてこの記事に紹介されているクリシェは、まだまだ日常会話でよく使われていますので、当サイトでも紹介していきたいと思いました。
それでは、以下にイギリス人が最も嫌うクリシェ(cliche) トップ10を紹介していきたいと思います^^
イギリス人が最も嫌うクリシェ(cliche): 1. Basically (基本的に)
「基本的にね」なんてこのような単語は使うと頭が良さそうに見せたいと人は感じるようです(笑)。そして「Basically」という単語は、別に嫌な単語ではありません。しかしこの単語を使いすぎると、次第にみんなイライラすると思います。
日本語でいうと、「要するに・・・、要するに・・・」みたいなフレーズを説明の間に繰り返しを使いすぎる事に近いですね。もっというと、「教えてあげるよ」的な表現ですから、もし使う際には気をつけて使った方が良いと思います^^。
例文:
英語: Basically, you need to work harder or you’re going to get the sack.
日本語: 基本的にね、あなたはもっと頑張らないと首になるよ。
※ 「get the sack」はイギリス英語で「首になる」という意味です。
イギリス人が最も嫌うクリシェ(cliche): 2. 「to be fair」 (公平的に言うと・・・)
この意味のないフレーズは、正直に意見を言う前に使う決まり文句です。ニュアンスとしては、その後に言う意見をソフトに紹介するために使われているフレーズです。
しかしこの表現が嫌われる理由としては、「今まで言った事は公平ではないの?」という事を思ってしまうからです。そして特にその後に言う意見は、大抵の場合が公平ではない場合が多いです!
例文:
英語: To be fair, she’s put on a lot of weight so it’s not suprising he dumped her.
日本語: 公平的に言うと、彼女は結構太ったので彼に振られたという事なんて、あまりびっくりしないよね。
イギリス人が最も嫌うクリシェ(cliche): 3. 「to be honest」(正直に言うと・・・)
このフレーズは3番目の「to be fair」と凄く似ている決まり文句です。同じシチュエーションに使うクリシェですね。つまりちょっと嫌な意見を言う前に使うフレーズです。
例文:
英語: To be honest, I can’t stand football.
日本語: 正直に言うとサッカーが大嫌いです。
イギリス人が最も嫌うクリシェ(cliche): 4. 「going forward」(これから)
このフレーズは、ちょっと駄目なビジネスマンが使いそうなフレーズです(笑)。このクリシェがイギリス人に嫌われている理由としては、「アメリカ英語っぽいビジネス用語」だからだと思います。自分のボスがこのフレーズを使うと、みんなイライラすると思います(笑)。
例文:
英語: Going forward, we need to work better as a team.
日本語: これから、我々はチームプレーを上達させないと駄目だぞ。
参考ページ:(イギリスのビジネス英語とアメリカのビジネス英語はどんな違いがあるのでしょうか?)
イギリス人が最も嫌うクリシェ(cliche): 5. 「the fact of the matter is…」(結局この話の要件とは~だ・結局私が言いたいのは・・・)
このフレーズはよく偉そうな政治家に使われる事が多いですね。自分の意見を強く言いたい時に使う決まり文句です。
例文:
英語: The fact of the matter is, we have no choice but to raise VAT.
日本語: 結局、私が言いたいのは消費税を税増するしかない。
※イギリス英語では、「消費税」は「VAT」(value added tax)になります。イギリスの消費税はもう20%です(>_<)。しかしイギリスには、0%の消費税グッズが沢山あります。例えば、基本食品、本、14歳以下の子供の洋服と靴などがそうですね。
イギリス人が最も嫌うクリシェ(cliche): 6. 「let’s face it」 (事実を正直に受け入れよう)
このフレーズは、正直に嫌な事を言う前に使う決まり文句です。
例文:
英語: Let’s face it, he’s never going to propose.
日本語: 事実を正直に受け入れよう。彼は決してプロポーズしてくれないね。
イギリス人が最も嫌うクリシェ(cliche): 7. 「touch base」(打ち合わせする・話し合う)
この表現がイギリス人に嫌われる理由としては、「touch base」が野球のイディオムだからだと思います。そしてイギリス人は野球をしないという事もあると思います!ですからこのイディオムは、明らかにアメリカのビジネス用語から来たイディオムです。
この決まり文句を使うマネジャーやビジネスマンは、イギリス人からするとアメリカのビジネス系ドラマを見すぎているんじゃない?と思ってしまいます(笑)。
例文:
英語: So, why don’t we touch base again at five-thirty?
日本語: じゃあ、また5時半に打ち合わせしましょうか?
イギリス人が最も嫌うクリシェ(cliche): 8. 「to give 110%」(努力の110%を尽くした)
このフレーズはスポーツ選手によく使われている決まり文句です。そして、「110%」だけではなく、「150%」や「200%」と言う人がいます!
みんながこの言葉を嫌いな理由としては、理論的に「努力の110%」という事はありえない事だからだと思います(笑)。
例文:
英語: The lads gave 110% today.
日本語: 選手たちは今日努力の110%を尽くしたね。
※サッカーの試合後のテレビインタビューのシーンを想像してみてください!よくこのようなインタビューを耳にしますよね^^
イギリス人が最も嫌うクリシェ(cliche): 9. 「in the pipeline」((プランなどが)まだまだ進行中で)
このフレーズは、またもやビジネスシーンでよく使われている決まり文句です。みんなが嫌いな理由としては、このフレーズは婉曲的に「プランが進んでいない」というニュアンスが含まれているからだと思います。
例文:
英語: The plan to update the office computers is still in the pipeline.
日本語: みんなの仕事用のパソコンをアップグレードするという計画はまだ進行中です。
※ 本当の意味は: 「あなた達は新しいパソコンをもらえないよ!」というニュアンスに近いと思います(笑)
イギリス人が最も嫌うクリシェ(cliche): 10. 「The reason being…」(その理由は・・・)
偉そうに理由を説明しているボスに対して使われそうなフレーズです。普通の人は「because~」や「the reason is~」などのフレーズを使うと思います。
例文:
英語: We have cancelled the Christmas Party this year, the reason being that the event hall is under construction.
日本語: 今年の(仕事の)クリスマスパーティーを中止しました。その理由は、催事場が工事中だからです。
以上イギリス人が最も嫌うクリシェ(cliche)TOP10でした。では、次回の記事では他のクリシェについても紹介したいと思います!