イギリスの伝統的な秋のゲームconkersのやり方、ルール
今回は一風変わったイギリスの伝統的な秋のスポーツ(ゲーム)を紹介したいと思います。このゲームは「conkers」と言います。
イギリス人にとって馴染み深いこのゲームは、日本を含め世界では殆どの人がこのゲームの存在を知らないと思います(笑)。
しかし歴史は古く既に200年間も続いている競技です。そして世界大会もあるんです。しかしこの一風変わったゲーム「conkers」とは一体どんな遊びなのでしょうか?
conkersのルールについて
Conkerとは「horse chestnut」(セイヨウトチノキ)という木の実です。栗に少し似ていて、形は丸く色は茶色い実です。イギリスでセイヨウトチノキは非常に多く、秋の季節になるとconkerが木から落ちてきます。イギリスの子供達はconkersを集めるのが好きなんです。
ただconkersをひたすら集めていてもやる事がないとつまらない!そうしてconkersというゲームが生まれました。まずConkerの真ん中に穴を開け、堅く強い紐を通します。紐の下の方をしっかりと結びます。これでゲームに使用する武器が出来上がりました!
このゲームをする為にはパートナーが必要になります。そしてパートナーも同じように紐付きのconkerを持ちます。一人は手を出して、自分のconkerの紐をしっかりと持ちます。もう一人は、自分のconkerを使って相手のconkerを強く叩きます。
しっかり叩きつけると相手のconkerが壊れる事もあります。子供には面白いゲームですね。そして順番に相手のconkerを叩きあい、最後に残っていたconkerが勝ちとなるゲームです。^^
簡単なゲームですね^^ しかしこのゲームでは様々な作戦を考えなければなりません。例えばconkerの選び方。大きいconkerの方が良いのでしょうか?それとも小さくて硬いconkerの方が良いのでしょうか? また色々なトリックをするプレイヤーも出てきます(笑)。Conkerを酢に漬ける犯人もいますし、conkerをオーブンで焼く悪者もいるらしいです・・・。
Conkersは学校で禁止されている?
このゲームは最近までイギリスの学校で凄く人気がありましたが、時代や技術が進むとともにconkers等の昔ながらの伝統的なゲームは子供たちに人気がなくなってきています。
そして安全面を考慮してか多くの学校ではconkersに禁止したそうです。(理由は間違って人の手を叩くと痛いという事から)
しかし今週あるニュースサイトで以下のような記事を見つけました。 ある小学校の校長先生は生徒の中で95%もの子供がconkersというゲームを聞いた事がないという事に気が付き、その学校では新たにconkersを始める事にしたようです。校長先生曰く、イギリスの伝統的な習慣を守りたいという考えからとの事です。
参考サイト:(http://www.bbc.co.uk/news/uk-england-cambridgeshire-24578863)
Conkerの世界大会
実はこのマイナーなゲームであるConkersには世界大会もあります。1965年から毎年開かれていて、場所はノースハンプトンで行われています。男性と女性のイベントがありますし、ジュニアのイベントもあります。
1976年に初めて外国人(メキシコ人の男性)が優勝し、現在世界中の人々が参加しています。会場には食べ物の屋台やクラフトの売店も多く出店されているので、お祭り騒ぎが好きな人は遊びに行ってみると面白いかもしれません。^^
Conkers世界大会:
http://www.worldconkerchampionships.com