イギリス英語は音楽を使って勉強する事が出来るのでしょうか?
洋楽聴きながら英語を学習する事は、単調になりがちな英語学習を行う上で気分転換としても、とても効果的な勉強方法でしょう。
自分の気に入った英語の音楽を繰り返し聴き続けていると、繰り返し曲に登場するフレーズやボキャブラリー、文法のパターンなどが意識せずに自然にインプットされて暗記する事が出来ると思います。
また、音楽は様々なイディオムやスラングが入っているので会話的な英語をマスターする上においても大変良い学習方法です。今回は、音楽を使ってイギリス英語を勉強した場合の効果についての紹介してみたいと思います。
イギリスの音楽を使った英語学習方法について
まず、一つの疑問として、イギリス英語を勉強する場合に音楽を学習教材として使って場合、イギリス英語の発音やアクセントをマスターする事は可能なのでしょうか?
私の個人的な見解と意見になってしまいますが、英会話におけるの発音の向上を目指しているのであれば、スピーキング学習用教材のオーディオで勉強した方が効果的だと思います。
そのスピーキング教材の中でも、主にイギリス英語に特化した教材であったり、イギリス人のネイティブスピーカーによって作られた、イギリス英語の音声教材などがオススメです。
リスニング学習として、英語圏の音楽を聴く事は効果的だと思いますが、あなたがイギリス英語を専門に学習したいと思っているなら、あまり意味をなさないと思います。
その理由としては、一般的にイギリス人のシンガーは歌う時にイギリス英語のアクセントや発音をアメリカ英語で歌います。それに加え自分の地元のアクセントを出して歌うアーティストは少ないです。
彼らが意識してアメリカ英語の発音を使っているのか不明ですが、歌う際には特にイギリスの発音が聞こえなくなります。例をあげてみると、特にイギリス英語の母音の使い方が変わってきます。
- イギリス英語の発音『can’t (カーント)』はアメリカ英語の『can’t (キャント)』になる。
- イギリス英語の発音『dance (ダーンス)』はアメリカ英語の『dance (ダンス)』になる。
これ以外にも例はあります。珍しい事ですが、イギリス英語の発音で歌うアーティストも中にはいます。下記に紹介するアーティストは、自分達の地元のアクセント(方言)で歌っているアーティスト達です。これらの曲を聴いてみればわかると思いますが、アクセントがたら分かると思います。
ケイト・ナッシュ(Kate Nash)・・・コックニー風のアクセント
ザ・ストリーツ(The Streets)・・・バーミンガムのアクセント
リリー・アレン(Lily Allen)・・・ロンドンのアクセント
コールドプレイ(Coldplay)・・・少し南部の中流階級風のアクセント
オアシス(Oasis)・・・マンチェスターのアクセント
イギリスで最も有名なロックバンドのグループであるザ・ビートルズは、元々はリバプールの出身です。しかし、歌を歌っている際には殆ど地元の方言がなくなります。
しかし、ビートルズも曲によっては、少しだけ自分たちのアクセントが出ています。この辺りも注意して聞いてみると面白いと思います。ノーウィージャン・ウッドという曲では、リバプールの訛りがはっきり聞こえると思います。
アメリカのアーティストも歌う際には、地元のアクセントが少し柔らか目になる事が多いです。アメリカ英語のrの発音は、さらに少し柔らかくなり母音も長くなったり短くなったりします。
また、オーストラリア人のアーティストも歌う際にはアメリカ人のように歌います。オーストラリア英語に興味があり勉強している人はMissy Higinsというシンガーの曲を聴いてみると、とても解りやすいでしょう。彼女は歌い方はオーストラリア英語のアクセントがはっきり出ている代表的な曲です。