英米のビジネス英語で最も違い点とは?
以前の記事では、イギリス英語とアメリカ英語の違いについて紹介してきました。今回の記事では、さらに踏み込んだ内容として、ビジネス英語においてイギリス英語とアメリカ英語の使い方の違いについてお話ししていきたいと思います。
基本的に両国のビジネス英語、日常会話で使う英語には差ほど違いはありません。
しかし、イギリス英語とアメリカ英語ではスペルに大きな違いがありますし、単語についても違いがあります。
ですから、ビジネス英語を書く際には、自分の会社のルールに合わせる必要も出てくるでしょうし、ビジネス英文メールを書く際には、メールを送る相手先に合わせた英語を使う必要が出てくると思います。
例えば、あなたがイギリスの会社で働いているとします。
その際には必ずイギリス英語を使ってビジネスレターやビジネスメールを書く事が望ましいでしょう。
取引先がアメリカ人であっても、自分たちの会社はイギリスの会社なので、イギリス英語を使います。
逆に、あなたがもしアメリカの企業で働いている場合であれば、全てアメリカ英語を使う事が望ましいでしょう。また、こんな事は稀だと思いますが、アメリカ英語とイギリス英語を混ざて使ってしまう事はとても危険です。時には、その事によって業務中に誤解が生まれたり、不都合が起きる可能性も出てきてしまうでしょう。
日付表記の違い
これは、イギリスのビジネス英語とアメリカのビジネス英語において、最も間違えやすいポイントですね。イギリスとアメリカでは日付けの表記の仕方が以下のように異なります。
ビジネスEメール等で、日付けを記載する際には気をつける必要があると思います。例えば、以下のように表記の違いがあります。
- イギリス英語: 2013年4月11日 → 11/04/2013
- アメリカ英語: 2013年4月11日 → 04/11/2013
上記の例のようにイギリス英語の日付の順番は「日、月、年」という順番になります。アメリカ英語の日付の順番は「月、日、年」という順番で表記します。
英米のビジネス英語では「集合名詞」の文法の違いがある
これは少し細かい違いになりますが、例えば「会社」や「チーム」のような集合名詞を使う場合、イギリス英語とアメリカ英語では文法の違いが出てきます。
イギリス英語では、集合名詞(会社、チーム、グループ等)は「複数形と同じ扱い」になりますので、次の動詞は複数形の動詞になります。
イギリス英語の集合名詞の例:
The team are looking forward to meeting you. (我々チームは、あなたに会うことを楽しみにしています。)
「Team」は一つしか存在しませんが、この場合複数の名詞として扱われます。以上の理由から、「the team is ○○」ではなく、「the team are ○○」になります。
これは何故かというと、チームの中には数人のメンバーがいますので複数形になるのです。
しかし、アメリカ英語の場合はこの逆の文法が使われます。つまり、チームや会社は「一つの単位」として扱われますので、単数形の文法が使われます。
ビジネス用語のボキャブラリーの違い
イギリス英語のスペルとアメリカ英語のスペルは異なる場合が多いです。そしてそれ以外にも、ビジネス上の専門用語のボキャブラリーにも違いがみられます。
例えば、一般事務のような仕事をしているのであれば、難しい専門用語を使う事は少ないと思いますが、会計や株券に関わる仕事、M&Aに関わる仕事、貿易関係の仕事などをしている場合、両国のボキャブラリーの違いについて知っておくべきだと思います。
私は、今までのビジネス経験を活かしてビジネス英語に関するebookを書き上げました。主にビジネスEメールの書き方や例文、ビジネス文書や手紙の書き方・例文を紹介しています。
また、海外で働く方や外資系企業に就職を考えている方向けの面接対策などの情報についても詳しく書いています。
実際に英語圏のネイティブとビジネスをする際に使える例文を多く記載しましたので、これから本格的にビジネス英語を勉強しようと考えている方、既にビジネス英語を勉強している方にもお勧めです。是非ご覧ください。