イギリス英語でよく使われるフランス語ルーツのボキャブラリー
今回の記事では、前回の記事の続き「イギリス英語で使われているフランス語」の続編を紹介したいと思います。
以前に書いた記事でも少し話しましたが、イギリスとフランスは地理的に距離が近いですし、今までの歴史の中で多くのカルチャーや言語を交換してきましたので、現在のイギリス英語には、数多くのフランス語の単語、フレーズ、イディオムなどが使われています。
そこで、今回の記事ではイギリス英語でよく耳にするフランス語の単語や表現を例文を交えて紹介していきたいと思います。
それでは、始めましょう!
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イギリス英語でよく使われるフランス語: 1. au naturel
意味:自然のまま、裸で
発音:オーナチュレル
このフランス語の元々の意味は「自然のまま」という意味になりますが、イギリス英語で最も使われている意味では「裸で」という意味になります(笑)。
婉曲的なニュアンスになりますので、はっきり「naked」と言いたくない時等には、「au natural」という少し婉曲的なニュアンスの表現として使います(笑)。
例文:
A You and Paul went swimming in the sea last night, didn’t you! But I thought you didn’t bring a swimming costume?
(あなたとポール君は昨日の夜に海で泳いだでしょう!でも、水着ないと思ったのに・・・)
B We, er, went “au naturel”…
(私たちは、えーと、裸で入っちゃったのよ・・・)
A Ooh! You naughty girl!
(え~っ?!あなたは悪い女だね!)
※この会話は二人の女性の「ゴシップ」的な話になります(笑)。
A Don’t you shave your legs?
(あなたは足の毛を剃らないの?)
B No, I prefer to go au naturel.
(いいえ、私は自然のままがいいよ。)
※またしても女性の話です(笑)。
イギリス英語でよく使われるフランス語: 2. contretemps
意味:小さい喧嘩、あいにくの事故
発音:コントラトン
この単語も少し婉曲的なニュアンスがあります。恥ずかしい事件や喧嘩について話す際に使う単語です。
例文:
I had a little contretemps with my next door neighbour yesterday.
(私は昨日、隣の家の人と小さい喧嘩をしたのよ。)
Bill caused a contretemps at the Christmas party by kissing his boss’s daughter.
(ビルはクリスマスパーティーで上司の娘にキスした事で恥ずかしい事件を起こしてしまいました。)
イギリス英語でよく使われるフランス語: 3. de rigueur
意味:洋服・マナーが必要になった
発音:ダリガー
この表現の使い方は日本語では少し説明しにくいですが、主に洋服や行動について話す際に使われています。
例えば、洋服の話の場合には、ある洋服(スーツなど)が習慣的に着られるようになったという意味になります。
つまり、その場面でその洋服を着る必要があるという意味です。とにかく、ニュアンス的にも説明が難しいので例文を通して意味を紹介していきます。
例文:
At our office, suits are de rigueur.
(私たちの事務所ではスーツを着る必要があります。)
For spectators at cricket matches in the UK, fancy dress is becoming de rigueur.
(イギリスのクリケットの試合を観に来る観客にとっては、コスプレを着る事が当たり前になってきました。)
イギリス英語でよく使われるフランス語: 4. en route
意味: ~への行く途中で
発音:オンルート
このフランス語はイギリス英語だけではなく、アメリカ英語でも使われています。
同じ意味の英語では「on the way」という表現がありますが「en route」と言った方が早いです(笑)。
例文:
I went to the corner shop en route to the station.
(私は駅に行く途中コンビニに寄りました。)
Let’s stop somewhere en route and have lunch.
(行く途中にどこかで止まってランチを食べましょう。)
イギリス英語でよく使われるフランス語: 5. fête
意味:お祭り
発音:フェイト
この単語は主に学校のお祭り、村のお祭り、教会のお祭りなどの”小さいお祭り”という意味として使われています。
例えば、「Village fête」(村のお祭り)では、子供向けのゲーム、パフォーマンス、屋台などが行われています。教会や学校のfêteは殆どの場合、寄付をもらうためのイベントです。
例文:
Let’s go to the church fête on Saturday.
(土曜日に教会のお祭りに行きましょうよ。)
I am organising a school fête to raise money to repair the roof.
(私は学校の屋根の修理をする為の資金を集める為にお祭りを行います。)
私はこのテーマについて二つの記事くらいしか書けないと思っていましたが、結局、調べてみるとイギリス英語で使われるフランス語は意外に多いので、またパート3を書く事になると思います^^