イギリス人との会話で役立つ3つの英イディオム
今回の記事では久しぶりに「イギリス英語でよく使われるイディオム」をテーマに紹介したいと思います。イディオムを覚えるの事は大変で面倒くさいと思いますが、英語圏の人は日常会話でよくイディオムを使います。そのため英語学習者はイギリス英語でよく使うイディオムは知っておくと役立つと思います。
イディオムもスラング同様に自分が使わない場合でも、ネイティブの会話や映画・ドラマの台詞、新聞記事などに出てきますので、意味を覚えおくと役立つ事があると思います。
今回紹介するイディオムは特に「イギリス英語の日常会話」で使われています。それぞれの共通点は特にありませんが、全てのイディオムは「at」からはじまります。
at a pinchの意味と使い方
このイディオムは「~は本当に必要なら出来るけど・・・」というニュアンスの表現で使われます。時々「in a pinch」という言い方も使われています。
「pinch」は和製英語の「ピンチ」と似ているニュアンスになると思います。日本語の「ピンチ」は「やばい時」や「困っている時」という意味になると思いますが「at a pinch」はそういったニュアンスで使えます。
at a pinchの使い方 例文:
My car is small but could probably fit 5 people in at a pinch.
(私の車は小さいですが本当に必要なら5人はぎりぎり入るかもしれない。)
At a pinch, I could come to the office tomorrow, but it’s a bit inconvenient.
(本当に必要なら、明日事務所に来れるかもしれないけど、少し不便なんです。)
at the drop of a hatの意味と使い方
このイディオムは「直ぐに・考えずに直ぐ~をする」という意味になりますが、「ちょっとした機会があれば~をする」というニュアンスとしても使えます。このイディオムの由来は「昔の競走、コンテストの始め方」などが由来になっているそうです。
現在、オリンピックなどの競走種目はスターティングピストルの音で始まりますが、昔は「審判が帽子を落す」という事が合図になっていたようです。帽子を落とし、それが地面についた後に競走がスタートするという始まりだったようです。
at the drop of a hatの使い方 例文:
If my parents became ill, I’d go home at the drop of a hat.
(私の両親が病気になったら、私は直ぐに実家に帰るよ。)
He is is aggressive. He’d start a fight at the drop of a hat.
(彼はとてもアグレシッブな人だよ。ちょっとした機会があれば直ぐに喧嘩をを売るタイプ。)
at one’s wit’s endの意味と使い方
このイディオムは「困っている時」などに使います。例えば、「母親は子供の悪い行動をもうコントロールできない」や「難しい仕事ができなくてもう限界」といったような時に使うイディオムです。
このイディオムに出てくる「wit」は「ユーモア」という意味ではなく、「理知・知力」という意味になります。つまり、「自分の知力の限界」という意味になります。
at one’s wit’s endの使い方 例文:
My baby has been crying for 5 hours. I’m at my wit’s end.
(私の赤ちゃんはもう5時間も泣き続けている。私はもう限界だ!)
Can you help me with this maths problem? I’m at my wit’s end. It’s impossible!
(この数学の問題を手伝ってくれる? 私はもう限界だよ。無理だ!)
以上、今回は三つのイギリス英語でよく使われるイディオムを紹介してみました。イディオムは覚える事が難しいと思いますが、会話上でよく出てくるイディオムを覚えておくと英語レベルは上がると思います。