shit、fuckの意味に近いアイルランド英語のスラング・罵りの言葉
今回の記事では、アイルランド英語について紹介していきたいと思います。アイルランド英語は、イギリス英語のスペルを使っていますが、実は別の英語の種類です。
言語学者達は「Irish English」(アイルランド英語)という呼び方以外にも「Hiberno English」という専門用語的な呼び方をする事があります。
私はアイルランド人ではありませんが、私の祖父母(母親側)はアイルランド人です。つまり、私は一応アイルランド人のハーフです(笑)。
とにかく、私は子供の頃、よく学校の休みになるとアイルランドに旅行に行っていましたので、アイルランド英語には慣れています。私はアイルランド英語のアクセント、言葉遣い、特有の言葉がとても好きです。
そんな事もあって今回はアイルランド英語特有の罵りの言葉を紹介したいと思います(笑)。何故か分かりませんが、アイルランド英語では多くのユニークなスラングと罵りの言葉があります。
shiteの意味と使い方
「shite」(発音=シャイト)
意味:くそ、嫌な事、ダメな物、嫌な人・・・
このshiteという単語は主にアイルランド英語で使われていますが、イングランド、スコットランド、オーストラリアでも使われています。かなり強い罵りの言葉になりますが、似た単語の「shit」よりは少しだけソフトかもしれません。
shiteは主に名詞として使いますが、動詞でも形容詞としても使う事が出来ます。動詞として使うと「クソ・排便をする」という意味になる場合が多いです(笑)。下品ですみません。そして形容詞として使うと、「駄目な」という意味になります。
比較するとshiteとshitの使い方はかなり似ています。それでは実際の使い方を例文で確認してみましょう。
shiteの使い方 例文:
He’s talking shite!
(彼は嘘をついているよ!)
※「to talk shite」という句動詞は「くだらない話をする」というニュアンスもあります。
Michael is full of shite.
(マイケルは嘘つきだ。)
I couldn’t give a shite about football.
(私はサッカーに全く興味がない。)
Patrick’s brother is a nasty wee shite.
(パトリックの弟は嫌なやつだ。)
※「Wee」という単語はアイルランド英語やスコットランド英語でよく使われている言葉です。「小さい」という意味になります。
Oh shite! I’ve lost my keys!
(くそ!鍵をなくしてしまった!)
Ah, go and shite!
(ほっとけ・消えろ!)
Benny is a dry shite, isn’t he?
(ベニーはつまらない奴だよな。)
That earthquake scared the shite out of me!
(私はあの地震でめっちゃびっくりした!)
A:Will you go to the shop for me?
(買い物に行ってきてくれない?)
B:Will I shite.
(嫌だ。)
※「Will I shite」、「Am I shite」、「Do I shite」などの表現は相手のリクエストや相手の意見に強く反対する時に使うかなり生意気な言い方です。
アイルランド英語では、「gobshite」というスラングが使われます。
以前別の記事で「gob」の使い方を紹介した事がありますが、「gobshite」は「嘘つき」や「物事を大げさに言うばかばかしい人」という意味になります。
feckの意味と使い方
「feck」(発音=フェック)
意味:意味:くそ、投げる、盗む
多くのイギリス人は「fuck」の代わりに婉曲的な言い方として「feck」を使いますが、アイルランド英語では違う単語になります。これにも多くの使い方がありますが、名詞として使うと「くそ!」のような”びっくりする際”に使うような表現になります。
動詞としても使う事が出来ますが「投げる」か「盗む」という意味になります。アイルランドのテレビ番組、コメディー、映画などを見るとこの単語がよく出てくると思います。
feckの使い方 例文:
Feck! I’ve stubbed my toe!
(いてぇ!!つま先を打ち付けちゃった!)
Feck off!
(ほっとけ!) ※この言い方は「fuck off」ほど強くない。
What the feck?!
(いったい何だ?!)
アイルランド英語を聞いてみてみたいと思っている人は、「Father Ted」というアイルランドのコメディーをお勧めします。このコメディードラマの舞台はアイルランドの西海岸の小さい島です。そして、主人公は三人のカトリック教の神父です(笑)。