(イギリス)英語の句動詞・イディオムとしても使える食べ物の種類とは?
私はブリティッシュ英語.COMのサイトのコンテンツを書く為に、世界中の様々なブログや雑誌の記事を読んでインスピレーションを探します。そんな時にとても面白い記事を見つけました。この記事はMerriam Websterという辞書のブログに載っていた記事です。
記事のタイトルは「13 Breakfast Foods That Are Also Verbs」(動詞としても使える13個の朝ごはんで食べれる食べ物)になります。
上記の記事を読んでみると面白い内容なので、是非当サイトの読者の方に紹介したいと思っていました。今回はそのブログに載っていた情報をサンプリングして、最も面白いポイントをまとめた後、紹介してみたいと思います。
これから紹介する表現の多くは「句動詞」になります。句動詞に興味があれば、私が書いた電子書籍がお勧めです!^^
「無駄口をたたく」という意味になる「waffle」
皆さんは「waffle(ワッフル)」という美味しいスイーツをご存じだと思いますが、実はこの単語は動詞としても使う事が出来ます。「waffle」はイギリス英語で「無駄口をたたく」や「中身のない話を続ける」という意味になります。
多くの場合、「waffle on about ~」というパターンで使われます。この動詞は「つまらない話をし過ぎてしまうという人の話し方」について話す際に使う動詞になります。それでは実際の使い方を例文でみていきましょう。
waffleの使い方 例文
The professor waffled on about his favourite insect for 45 minutes.
(教授は45分間もの間お気に入りの昆虫について中身のない話をつづけました。)
Stop waffling on and get to the point!
(遠回しの話をやめてはっきり言えよ!)
A:What was that old man waffling on about?
(あのおじいさんはいったい何の話をしていたの?)
B:I have no idea. I stopped listening.
(全くわからない。途中で聞くのを辞めちゃった。)
「扇動する」という意味になる「egg」
「egg(卵)」という単語はたとえ英語を全く知らない小学生であっても意味が分かると思いますが、この「egg」を動詞として使うと「卵」ではなく、「扇動する」や「人に悪い事をやらせる」という意味になります。
しかし、この動詞は主に「egg on」という句動詞として使われています。「egg 人 on to do something」というパターンでよく使われます。それでは、実際のネイティブの使い方を例文で確認してみましょう。
句動詞 eggの使い方 例文
Climbing on the wall is dangerous. Stop egging him on.
(壁を登る事は危ないよ。彼に扇動するのをやめてよ!)
The boys wanted to fight and their friends were egging them on.
(少年たちはケンカがしたくて、友達も扇動していました。)
A:Why did you graffiti that wall?
(なぜその壁に落書きを書いたの?)
B:My friends were egging me on.
(友達がやらせていたよ!)
「大げさな演技をする」という意味になる「ham」
つぎに「ham」という名詞は、サンドイッチなどによく使う加工されたピンク色をした豚肉のスライスですが、これを動詞として使うと全く違う意味になります。
例えば「ham it up」という句動詞は「大げさな演技をする」という意味になります。つまり、あまり「レベルの高くない俳優・女優の大げさな演技」といったような言い方をする際に使う表現です。
この表現は19世紀ごろに初めて使われたそうです。由来は当時の歌の歌詞だったそうです。それでは、実際のネイティブの使い方を例文で確認してみましょう。
句動詞 hamの使い方 例文
This guy is a terrible actor. He always hams it up on stage.
(この人はとても酷い俳優です。彼は舞台に必ず大げさな演技をします。)
Don’t ham it up so much. Use more subtle gestures.
(そんなに大げさな演技をしなくていいよ。もう少し微妙な手ぶりを使ってみて。)
I don’t like American comedy shows. The actors always seem to be hamming it up.
(私はアメリカのコメディー番組を好きじゃない。俳優はいつも大げさな演技をしているみたい。)
「(人)におべっかを使う」という意味になる「butter」
次は「butter(バター)」という単語ですが、バターは牛乳で出来たパンに塗るものや料理に使う食べ物ですね。実はこれを動詞として使うと全く違う意味になります。例えば「butter up」や「butter 人 up」という句動詞・イディオムは「人におべっかを使う」という意味になります。
これ以外にも「機嫌を取る」という意味にもなります。つまり、相手に何かをして欲しい時に過度に優しくなるという行動を表現する際に使うるイディオムです。それでは、実際の使い方を例文で確認してみましょう。
句動詞 butterの使い方 例文
If you want more pocket money, you’ll have to butter up your dad.
(もっとお小遣いが欲しいなら、お父さんの機嫌を取らないとだめだよ。)
Stop trying to butter up the boss. It’s pathetic!
(上司にごまをするのを辞めて。情けない行動だよ!)
I know when my husband wants something. He tries to butter me up by giving me flowers!
(夫が何か欲しい時にとても分かりやすい。彼は花束を買って私の機嫌をとろうとするから!)
「無駄遣いをする」という意味になる「fritter」
次に紹介する「fritter」という食べ物は「ジャム、フルーツが入っている揚げ物」のような食べ物になりますが、これを動詞として使うと全く違う意味になります。例えば「fritter ~ away」という句動詞は「無駄に使う」、「浪費する」という意味になります。
この表現は日常会話でよく使われていますので、覚えておくと役に立つと思います。それでは実際の使い方を例文で確認してみましょう。
句動詞 fritterの使い方 例文
He won a million pounds on the lottery but has already frittered it away.
(彼は宝くじで100万ポンドに当たったけど、もう無駄に使ってしまい何も残っていない。)
Here’s some money for your birthday. Don’t fritter it away! Buy something nice for yourself.
(誕生日にお金をどうぞ。無駄に使わないでね!自分のために良い物を買って下さね。)
My brother earns a lot of money but he doesn’t save anything. He fritters it away on booze and shopping.
(私の弟は給料がいいけど貯金はしない。彼はお酒や買い物に無駄に使っている。)
まとめ:動詞としても使える食べ物の種類
英語にはイディオムが非常に数多くありますし、それらは日常会話によく出てきますので英会話をマスターするためには、ある程度イディオムの知識があると良いと思います。
今回の記事では、食べ物の種類を中心に5個の面白いイディオム・句動詞を紹介しました。もっとイギリス英語のイディオム、句動詞に興味がある方は、私が作ったこれらの教材はお勧めです:
イギリス英語の表現やイディオム、イギリス英語全般について何か気になる事があれば是非質問してくださいね。