claggy、cloying、stodgyの意味とは? 使い方は?

claggy、cloying、stodgyの意味と使い方
目次

食べ物の触感について表現する際のイギリス英語特有の単語

今回の記事ではイギリス英語特有のボキャブラリーとして「食べ物の触感に関する英語」を紹介したいと思います。

この記事のまとめ:claggy、cloying、stodgy意味と使い方

claggy = 粘土っぽい触感、べたべたした湿度
stodgy = 炭水化物の多い重い食べ物
cloying = 甘すぎる

これらの単語は日常会話だけでなく、The Great British Bake Off(日本語:ブリティッシュ ベイクオフ)などのテレビ番組にも出てきますので、とても役に立つと思います。今回紹介する三つの単語はclaggycloyingstodgyになります。それでは各単語の意味と使い方を紹介していきたいと思います。

claggyの意味と使い方

まずはclaggyという単語を先に紹介します。この単語は形容詞です。遡る事16世紀頃から使われている単語だそうです。ちなみにアメリカ英語では全く使われていません。そのためアメリカ人がブリティッシュ ベイクオフを観た際にこの単語の意味は分からないそうです。

Claggyはイギリス英語で「重くてべたべたした触感」という意味になります。特に口の中でべたべたになって咀嚼しにくくなる食べ物のことをclaggyと呼びます。例えば、パンやケーキはよくclaggyと呼ばれる食べ物ですね。この単語は元々「べたべたした粘土」という意味が由来なのですが、粘土っぽい触感のものはclaggyと呼ばれます。

また食べ物の触感だけではなく、湿度の高い天気もclaggyと呼ばれます。例えば日本の夏はイギリス人の私にとってclaggyって感じの気候となります(笑)。それでは実際の使い方を例文で確認してみましょう。

claggyの使い方 例文

A:  What do you think about the cake Mum made?
(お母さんが作ったケーキはどう思う?)

B:  It’s a bit claggy, but the taste is not bad.
(ちょっと粘土みたいな触感だけど、味は悪くない。)

A:  What’s wrong?  Why are you coughing like that?
(どうしたの?なんでそんな咳を出してんの?)

B:  I had a bite of this sandwich but I can’t swallow it.  The bread is too claggy!
(このサンドイッチを一口食べたけど、飲み込めない。パンは粘土みたい!)

A:  How was the weather in Japan this August?
(8月の日本の天気はどうだった?)

B:  Really hot and claggy.  I want to go back in winter.
(めっちゃくちゃ暑くてべたべたしてたんだよ。また冬に行ってみたい。)

stodgyの意味と使い方

次に紹介する『stodgy」はイギリス料理について話す際によく使われる単語です。意味は「炭水化物の多い重い食べ物・胃もたれしやすい食べ物」という意味になります。例えば、フィッシュ・アンド・チップス、マッシュポテト、ミートパイなどの重い食べ物はstodgyと呼ばれます。

stodgyは形容詞ですが、stodgeという名詞もあります。stodgeとは、『炭水化物の多く重い食べ物』という意味になります。この単語はアメリカ英語でも使われますが、食べ物に対してはあまり使わないようです。アメリカ英語では主に「つまらなくて読みにくい小説」という文脈で使われています。それでは実際の使い方を例文を確認してみましょう。

stodgyの使い方 例文

A:  Did you enjoy granny’s food at the weekend?
(週末におばあちゃんの食べ物を楽しめた?)

B:  It was a bit stodgy.  I fell asleep on the sofa after dinner.
(ちょっと炭水化物の多い食べ物だった。夕食後にソファで寝ちゃった。)

A:  Shall I make shepherd’s pie for dinner tonight?
(今夜はシェパーズパイを作ろうか。)

B:  Well, I’m going to the gym later.  I don’t want to eat anything stodgy before I work out.
(えーと、後でジムに行く予定なんだ。筋トレする前に重いものをあまり食べたくない。)

A:  In that case, I’ll just grill some fish and make a salad.  
(じゃあ、魚を焼いてサラダを用意しよう。)

A:  What were school dinners like when you were at school in England?
(あなたがイングランドで学生だった時、給食はどんな感じだった?)

B:  They were terrible.  We were just served stodge every day.  
(ひどかったよ。毎日炭水化物の多い重い食べ物ばっかり食べさせられたよ。)
※給食はイギリス英語で『school dinner』と言います。

cloyingの意味と使い方

最後の『cloying』という形容詞も食べ物について話す際によく使う単語です。これは「甘すぎる」という意味になります。そして、食べ物だけではなく、「飽き飽きさせる、へつらい過ぎる性格」という意味もあります。発音は「クロイイング」に近いです。それでは実際の使い方を例文でみてみましょう。

cloyingの使い方 例文

A:  This cake is really good!
(このケーキはおいしい!)

B:  Really?  I find it a bit cloying.
(本当?甘すぎると思う。)

A:  Which do you prefer, British chocolate or American chocolate?
(イギリスのチョコレートとアメリカのチョコレートはどっちの方が好きですか。)

B:  I prefer British chocolate.  I think American chocolate is too cloying.
(イギリスのチョコレートの方が好き。アメリカのチョコは甘すぎ。)

A:  What do you think about Emily?
(エミリーのことはどう思う?)

B:  I find her personality a bit cloying.  
(彼女の性格はおもねり過ぎると思う。)

まとめると、claggy、cloying、stodgyは全てイギリス英語で使われている食べ物に関する単語です。機会がある方はイギリス人と何か食べに行く時に使ってみて下さい。その相手はこの単語を知っている事にびっくりすると思います

claggy、cloying、stodgyの意味と使い方

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