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イギリス人の「アイデンティティー」とサッカーワールドカップとの関係について話します!

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サッカーのワールドカップでスコットランド人はイングランドを応援するのでしょうか? ウェールズ人は?イギリス人の「アイデンティティーと考え方」ついて



読者の皆さんはサッカーが好きですか? 私はこのサイトでも何度言っていますが、私はサッカーが大好きです^^!

特にプレミアリーグサッカーが好きで「レスター・シティー」というチームを子供の頃から応援しています。今週はサッカーのワールドカップが始まりますね! 皆さんも日本代表を応援しますか?

私も勿論、日本代表チームを応援していますよ! しかし、イギリス人の私は「イングランド代表チーム」に対して少し複雑な気持ちがあります。それは何故なのでしょうか?


私はいつかこのテーマについて記事を書こうと思っていましたが、とてもタイミングの良い事に昨日、当サイトの読者の方から「イギリス人のアイデンティティー」についての質問が届きました。

これはとても面白いテーマな質問なので、このきっかけで「イギリス人の愛国心」、「イギリス人のアイデンティティー」、「イギリス人のサッカーに関する気持ち・考え方」について書いてみたいと思います。


それでは、頂いた質問はこちらです:



読者の方の質問:


いつも楽しく拝見しています。

サッカーのワールドカップが始まります。サッカーにせよ、ラグビーにせよ、英国(北アイルランドは別として)はイングランド、スコットランド、ウェールズに分かれて参加していますが、同じ英国人でありながら、どういう基準で選手の所属が決まるのでしょうか?

スポーツに関する限り、3つの協会のどこに所属するかは選手が選べて、一度選んだら簡単には変えられないらしいという説明は聞いたことがありますが、そもそも英国人(Briton)のEngland 、Scotland 、Walesへの帰属意識は何によって決まるのでしょう。

生まれた場所ではなく家系がベースで、英国人一人ひとりにとっては、アイデンティティは自明のことのように振る舞っているように見えます。

でも、お父さんがスコットランド人でお母さんがイングランド人でロンドンで生まれ育ったような場合にはどうなるのでしょう。

英語に関する質問ではありませんが、よろしくお願いします。






先ずはご質問ありがとうございました! そして、いつも当サイトを読んで頂きましてありがとうございます^^

これはとても良い質問ですね^^ まずは、サッカー代表チームの選び方について説明してみたいと思います。



イギリス人の「アイデンティティー」とサッカーワールドカップとの関係について話します!イギリス人の「アイデンティティー」とサッカーワールドカップ代表選手について

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イギリスのサッカー代表チームについて


このサイトの読者の方であれば、皆さんご存知だと思いますが「イギリス」は一つの国ではなく「連合国」です。つまり、4つの国が入っている連合国という事になります。

ですから、オリンピックの場合、イギリスは「連合国」として参加しますが、「サッカーやラグビーなどのスポーツの場合」は「4つの国がそれぞれ別に」大会に参加します。

その四つの国は「England」、「Scotland」、「Wales」、「Northern Ireland」になります。

サッカー選手が”国際レベル”になると「何処の国の代表選手になるのか?」という問題が出てきます。

これは簡単にいうと「自分が生まれた国」の代表選手になります。

例えば、ウェイン・ルーニーやデイヴィッド・ベッカムなどの有名な選手はイングランドで生まれ育ったので自動的にイングランド代表選手になります。

今、レアル・マドリッドで活躍しているガレス・ベイル選手は、ウェールズのカーディフで生まれましたので、ウェールズ代表選手になります。


しかし、自分の親や祖父母が違う(イギリスの)国で生まれた場合には「親又は祖父母の国の代表選手になる」という事も出来ます。

例えば、私がもしサッカー選手であれば、私はイングランドかアイルランド、またはスコットランドから選ぶ事が出来るという事です(笑)。

これは例え話なのでありえない話ですが、私はイングランドで生まれ育ちましたが、祖父母はアイルランドとスコットランド出身なので、私がもし選手ならば、このような選択肢があります(笑)。


一般的に、イングランドで生まれた選手は出来ればイングランド代表チームを選びます。それは何故なら、イギリスの4つの国の中では「イングランドが一番強いチーム」だからです。

しかし、時々イングランド代表にはなれないが、まあまあ良い選手である場合には、自分の親や祖父母の国を選んで、その国の代表選手になれるような場合があります。

例えば、皆さんはヴィニー・ジョーンズという選手を聞いた事がありますか? 彼はかなり前にサッカーを引退しましたし、今はハリウッド俳優になっていますが、彼はその昔ウェールズ代表選手としても活躍していました。

彼はイングランドで生まれ育ち、彼の両親もイングランドで生まれ育ちましたが、彼のおばあちゃんがウェールズ人だったので、彼はウェールズ代表選手になる事が出来ました。

彼はイングランド選手になるほど上手な選手ではなかったのですが、おばあちゃんのおかげで国際代表選手になる事が出来ました(笑)。

参考:「ヴィニー・ジョーンズについて


もし仮に私がサッカー選手であれば「どのチームを選ぶのか?」と考えると、正直な話、私は少し困ってしまいます。勿論、私はイングランドで生まれ育ちましたが、私の家族はサッカーの場合は「スコットランド」を応援しています!

ですから、私は子供の頃から「私たちはスコットランドのファンだよ!」というイメージが頭にあります。

しかし、スコットランドとイングランドはライバル意識がとても強いので、私がもしイングランドを選んだら、私の父親はとてもがっかりしていたかもしれません(笑)。

しかし、スコットランドはイングランドと比べると、とても弱いチームなのでスコットランドを選ぶ選手はワールドカップには出られないかもしれません。

そして、私の母親はアイルランド系なので、一応アイルランドも選ぶ事が出来ます。私は子供の頃から毎年アイルランドに行っていましたので、アイルランドとの絆は強いです・・。ですから、どうしようかな・・・。

以上の事から、こういった悩みを感じるイギリス人は多いのではないかと思います。




イギリス人のアイデンティティーについて


殆どのイギリス人は自分が生まれ育った国のアイデンティティーを感じています。スコットランドで生まれた育った人は必ず「自分がスコットランド人だよ」と言います。

ウェールズ人もそうですし、北アイルランド、アイルランド人もはっきり言います。イングランド人も殆どの場合「イングランド人ですよ」と主張します。

しかし、イングランドは特に国際的な国になっていますし、他の国から来ている移民も多いです。

以上の事からそういった移民はどういうアイデンティティーがあるのでしょうか? 例えば、インド系のイギリス人は自分は何人だと思っているのでしょうか?

私の経験では、そういう「~系のイギリス人」は「English」というよりも「British」というアイデンティティーを持っていると思います。

サッカーの場合、移民や~系のイギリス人はEnglandを応援しないという人が多いと思います。それは何故なら、イングランド代表チームのファンは「フーリガン」や「人種差別主義者」、「右翼」というイメージがあるからです。

フーリガンの問題は昔よりはよくなりましたが、イングランドのファンは今でも「酔っ払って喧嘩をする」というイメージがあります。

その為に多くのイングランドで生まれた育った人はイングランド代表チームを応援しないという考え方があります。

私もイングランド代表チームの結果は気になりますが「サッカーではイングランドのファン」として知られたくないのであまり応援はしていません。

スコットランドやウェールズのファンにはそういうイメージはありません。勿論、ファンたちの中にはトラブルメーカーもいますが、一般的に国際トーナメントに行く際にはファンは楽しく遊びます。

そして、フーリガン行為は少ないです。その為にイングランド代表チームは結構嫌われています。




イングランド、スコットランド、ウェールズなどのライバル意識について


先程も少し書きましたが、スコットランドとイングランドは特にライバル意識が強いです。スコットランド人は特にイングランド代表チームを嫌っています。

実は「イングランドが負ける」ことになるとスコットランド人はとても嬉しく思う人が多いくらいにライバル意識が強いです。

スコットランド人はイングランドの”相手チーム”を応援します。皆さんはアンディ・マレーというテニス選手をご存知ですか?

彼はスコットランド人です。アンディ・マレーは、あるインタビューでサッカーについて聞かれました。

「スコットランドはワールドカップに出ないね。それであなたは何のチームを応援しますか?」という質問を聞かれました。その際に彼は冗談として「イングランド以外のチームを応援する」というユーモア的な答え方をしています。

その後に、彼は凄くバッシングされました。彼に中傷文書が来たくらいスキャンダルになりました。これはかなり前の話ですが、今でもアンディ・マレーが嫌いなイングランド人は多いです。



イギリス人のアイデンティティーに関するまとめ


これはとても長い記事になりましたが、まとめると、日本人の立場からみると「イギリス」は一見すると一つの国のように見えます。

しかし、実はイギリス人は殆どの場合、自分の「国」のアイデンティティーを持っています。そして「イギリス」は「一つの国」として考えられていないと思います。

基本的には「政治的な連合国」という物として考えられていると思います。それぞれのイギリスに入っている国は、ユニークな国民性、アイデンティティー、カルチャーがあると思います。

その為にスポーツの時には、とてもライバル意識が強くなります。殆どの人はもしプロスポーツ選手になったら、自分が生まれ育った国を選びますが、親・祖父母の国から選ぶ事が出来ます、その為に色々な理由によって自分が生まれ育った国以外の国を選ぶという選手も出てきます。


それでは、頂いた質問にちゃんと答えられましたでしょうか^^ 他の質問があれば是非ご連絡ください。

皆さん、ワールドカップを楽しみましょう! 私は今回は日本のファンですが、勿論イングランドの結果は少し気になります(笑)。


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