アイルランド映画:「フラワーショウ!」のレビューと作品の分析
今回の記事では、久しぶりにイギリス英語の学習者の方に役に立ちそうな映画を紹介してみたいと思います。私は最近仕事が本当に忙しくなって、大好きなイギリスの映画を観る時間が殆どありませんでした。
しかし、先週になってちょっとした空き時間が出来た事もあり、その時間を利用して「フラワーショウ!(原題:Dare to Be Wild)」という素敵な映画を観ました。
この映画はアイルランドの映画ですが、イギリス人のキャラクターが沢山出てきますので「イギリス映画」として考えてもよいような映画だと思います。
主人公はアイルランド人ですが、映画の多くのシーンはイギリスでの出来事なのでイギリス映画として楽しむ事が出来ると思います。
それでは、早速映画のあらすじ、イギリス英語のキーワードなどの情報を紹介していきたいと思います。
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「フラワーショウ!」のあらすじについて
「フラワーショウ!」の主人公はメアリー・レイノルズというアイルランド人の女性です。彼女はアイルランドの田舎町で生まれ育ちました。自然の大好きなメアリーは、将来はガーデンデザイナーになる事が目標です。
メアリーの目標の一つの中に「自然に触れられるような庭を作る」という夢があります。彼女が作りたい庭は野生の草花がたくさん入っているような庭です。都会に住んでいる人にも田舎の自然の美しさを知って生きて欲しいと思っています。
メアリーは大人になったらアイルランドの首都(ダブリン)に引っ越して有名なガーデンデザイナーのアシスタントになります。しかし、その有名なデザイナーはメアリーの画帳を盗みメアリーのデザインを勝手に使います。
そして、メアリーはアシスタントの仕事をいきなり首にされます。その後、彼女はデザイナーとして独立して、イギリスの有名な「チェルシー・フラワー・ショウ」の庭デザイン大会に参加する事にします。
チェルシー・フラワー・ショウに参加する事はとても難しいですが、メアリーはスポンサーからお金をもらい、夢の「野生の草花ガーデン」を作る事が出来ます。
しかし、彼女は一人でアイルランドの野生の草花をイギリスまで持っていく事は出来ませんので、クリスティーというイケメンの友達の力を借ります。
彼の仲間はメアリーの好きな花、木、石などをアイルランドの田舎からロンドンまで持っていって一緒にショウのために庭を作ってくれます。
果たしてメアリーの庭デザインはチェルシー・フラワー・ショウの厳しいジャッジ達を認めさせる事が出来るのでしょうか? メアリーとクリスティーは友達だけの関係でもよいのでしょうか?
アイルランドから持ってきたサンザシの木は、ショウの時間に間に合うように咲くのでしょうか?
これ以上、物語の内容を紹介すると映画を観る魅力がなくなってしまいますので、説明はこれでやめておきます(笑)。これは素敵な映画なので是非、まだ観た事がない方はご覧下さいね^^
「フラワーショウ!」のトレーラー
「フラワーショウ!」に出る英語は?
メアリーとメアリーの家族はアイルランド人なので、映画の最初の方は全て「アイルランド英語の発音」になります。しかし、メアリーがダブリンに引っ越した後には、色々なイギリス人と話すようになりますのでイギリス英語の方が多いです。
参考:
残念ながら、「フラワーショウ!」のスクリプトは見つかりませんので、いつも通りに映画に出るボキャブラリーなどを紹介する事が出来ません。しかし、国際向けの映画なのでマニアックなイギリス英語・アイルランド英語のスラングは出てこないと思います(私が覚えている限り!)
メアリーの役を演じる女優は実はアイルランド系アメリカ人です。しかし、若い頃からロンドンに住んでいます。彼女が話すアイルランド訛りはあまり強くないので、比較的聞きやすいと思います。
クリスティーというキャラクターの役を演じる俳優はトム・ヒューズというイギリス人です。彼はイギリス風のイケメンなので、この映画にはそういう楽しみもあると思います(笑)。
彼の英語は典型的なイギリス英語(RP)の発音なので、イギリス英語の学習者には聞き取り英語だと思います。
「フラワーショウ!」を観る方法
私はこの映画をU-NEXT(ユーネクスト)」という映画サービスで観ましたが、日本語字幕付きのDVDもあります。
残念ながらこの映画はアマゾンプライムにはありませんが、一応、アマゾンビデオというサービスを使ってレンタルする事も出来ます。