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ベネディクト・カンバーバッチの失言の為に大騒ぎ:「エスニック・マイノリティ」の正しい言い方とイギリス英語とアメリカ英語の用語の違い

イギリス英語とアメリカ英語の「黒人」という意味になる用語の違い
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イギリス英語とアメリカ英語の「黒人」という意味になる用語の違い・南アフリカ英語も合わせて紹介



イギリスのテレビドラマシリーズ、シャーロックでお馴染みの人気イギリス人俳優のベネディクト・カンバーバッチは今年の1月にある失言で大騒ぎを起こしてしまいました。



彼はアメリカのテレビインタビューでイギリスの芸能界にある人種差別の問題について話していました。彼によれば、イギリスの黒人などのエスニック・マイノリティの俳優は仕事を得るためにアメリカに行く必要があるそうです。

彼はイギリスのテレビ・映画界ではエスニック・マイノリティの俳優には仕事のチャンスが足りないと言っています。


このインタビューでベネディクト・カンバーバッチが伝えたかった事は、イギリスのテレビ業界と映画業界は、もっとエスニック・マイノリティの俳優を応援した方が良いという事でした。内容はとても素晴らしいインタビューでした。


しかし、ベネディクト・カンバーバッチはとても良い事を言ったのですが、残念な事にある失言をしてしまいます。それは、「黒人」という意味になるとても古くよくない用語を使ってしまった事です。


その単語とは、「coloured」という単語です。この失言によって彼はイギリスとアメリカのメディアで大騒ぎを起こてしまいました。
ベネディクト・カンバーバッチはもちろん丁寧に謝りましたが、ここでイギリスのメディアとアメリカのメディアで、「イギリス英語とアメリカ英語での黒人という意味になる用語」に注目が集まりました。


今回の記事はこの点の違いについて紹介していきたいと思います。



イギリス英語とアメリカ英語の「黒人」という意味になる用語の違いイギリス英語とアメリカ英語の「黒人」という意味になる用語の違い

参考記事:



イギリス英語とアメリカ英語の「黒人」という意味になる用語の違いについて



参考動画:




それでは、エスニック・マイノリティの人について話す際にどんな表現が正しいのでしょうか?

ベネディクト・カンバーバッチは「coloured」という用語を使っていましたが、現在これはとても古い単語と考えられています。

イギリスで、「coloured」という単語は1970年代まで普通の会話では使われていましたが、現在では、「差別用語」というイメージの単語です。現在のイギリス英語で「黒人」という意味になる単語は、「black」や「black person」になります。これは差別用語にはならない単語です。


アメリカ英語では、「coloured」(アメリカ英語ではcoloredになる)という単語は、とてもネガティブなイメージがある単語です。アメリカでは「人種による隔離政策」があって、その頃「colored」という用語が使われていました。


ですから、今回のインタビューでベネディクト・カンバーバッチがその用語を使ってしまった時に多くのアメリカ人の黒人はそれに驚きました。


現在、アメリカでもイギリスと同様に「black」や「black person」という言い方が正しいです。そして、アメリカでは「person of color」という用語もよく使われています。


しかし、「Person of color」という用語はイギリス英語では滅多に使われていませんが、勿論イギリスでも通じますし、差別用語だと思われません。


南アフリカも同じ英語圏の国ですが、「coloured」という単語はまた違った意味になります。南アフリカ英語では、「coloured」という単語は「黒人」という意味になりません。南アフリカでは、「ハーフ」という意味になります。そして、南アフリカでは「coloured」は差別用語になりません。




イギリス英語で他のエスニックマイノリティーの言い方紹介



ここでもう一つ、イギリス英語とアメリカ英語のエスニックマイノリティーの言い方の違いを紹介します。イギリス英語では、「Asian」(アジア人)という単語は主に「インド・パキスタン・バングラデッシュ人」という意味になります。


イギリスには、多くのインド人、パキスタン人、バングラデッシュ人の移民がいますので「アジア」という単語にはそのようなイメージがあります。


例えば日本人などの「東洋人」を表わす際には「East Asian」と呼びます。それか、「~人」(国籍)という単語を使います。


「Oriental」という単語はイギリスでもまだ使われていますが、その単語も現在は「差別用語」だと考えられるようになりました。


アメリカ、カナダ、オーストラリアでは、「Asian」は日本人、中国人、韓国人などの「東洋人」という意味になります。インド人等は「Indian」等の国籍で呼ばれているそうです。


イギリスでは、国際カップルが多いので、様々な人種、国籍の「ハーフ」の人がいます。しかし、日本と違って「half」という単語は避けた方が良いです。日常会話では、「mixed race」という表現が使われていますが、「dual heritage」という表現もメディアでは使われています。


「I’m half Japanese」(=私は日本と何かのハーフ)という表現を使っても大丈夫ですが、「I’m half」という表現は通じません。


下記の記事はBBCウェブサイトに掲載されています。このページでは、正しい人種に関する用語を説明しています。


参考サイト:「Warning: Why using the term ‘coloured’ is offensive





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