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イギリス英語の母音の発音をよくする為に「Walk」と「Work」の発音の違いを練習してみよう
今回の記事は読者の方から頂いた質問に答えてみたいと思います。今回の質問のテーマはイギリス英語の発音についてです。
では、質問はこちらになります。
読者の方の質問:
いつもためになる情報を共有していただきありがとうございます。前回isn’t it? の使い方についてメールをさせていただきました。
前回取り上げていたのに気がつかず丁寧に解説していただきましてありがとうございます。
私自身は、イギリスからの留学を終えて日本に帰国したばかりで、街中やテレビで聞こえてくる英語はアメリカ英語ばかりで少しばかり寂しい思いをしています。
さて、今回はメールの題名にも書いているのですが、WorkとWalkの発音についてなのですが、留学中でも、現在もはっきりと発音することができず、何回も友達に直されてしまいます。
他の発音は留学経験があるため、悪くはないと自負しているのですが、この二つに関しては何度練習しても、発音の動画などを見てもなかなか、習得することができません。
特にWorkという単語に関しては、留学中しょっちゅう使う機会があり、働くという言葉以外にも、勉強という意味で学生同士の会話で出てきたりと、大変便利な単語だと思うので、ぜひちゃんとした発音を習得していと思うのですが、教えていただければ幸いです。
P.S.
Siriではちゃんと反応して対応してくれます。友達も意地悪で指摘しているのではなく、仲が良いために指摘しているのだと思います。
いつも当サイトを読んでくれてありがとうございます。そして、質問を送って頂きありがとうございます^^
では、「walk」と「work」の発音をクローズアップしましょう。この二つの単語の発音はよく間違えられると思います。私が英語を教えている中学生、高校生の生徒達もこの二つの単語の発音をよく間違えますので、やはり、結構言いづらい発音なんだと思います。

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イギリス英語の「walk」とアメリカ英語の発音について
イギリス英語では、「work」に入っている「r」を発音しません。アメリカ英語では、この「r」をはっきりと発音しますので、さらに難しいと思います(笑)。
しかし、どの英語の種類であっても「walk」の「l」は発音しません。ですから、イギリス英語の発音において、この二つの単語の最も大きな違いは”母音の発音”です。
先ずは、「walk」(歩く)という単語の発音を見てみましょう。この単語の方が発音しやすいと思います。 カタカナで書くと、「ウォーク」になります。
発音記号で書くと「wɔːk」になります。「ɔː」という母音の発音は「オー」になります。他の英単語はこの発音を使います。
例えば:
- talk 「tɔːk」
- York 「yɔːk」
- pork 「pɔːk」
- chalk 「tʃɔːk」
このリンクを押すと、「walk」の発音を聞く事が出来ます。
「walkの発音の参考」
アメリカ英語の「walk」の発音は「wɑːk」になります。つまり、カタカナで書くと「ウァーク」に近いです。
イギリス英語の「work」とアメリカ英語の発音について
次は、「work」(働く)という単語の発音を見ていきましょう。この単語の発音は日本人にとって特に難しいです。なぜなら、この単語に入っている母音は日本語に存在しません。
ですから、カタカナで書いても上手に表す事が出来ません。発音記号で書くと「wɜːk」になります。その「ɜː」という母音は他の単語にも入っています。
例えば:
- bird 「bɜːd」
- third 「θɜːd」
- serve 「sɜːv」
- earth 「ɜːθ」
上記の単語はカタカナで書くと、「バード」、「サード」、「サーヴ」、「アース」になります。つまり、「ɜː」という母音ではなく、「ɑː」という母音の発音を使います。
私の経験では、多くの日本人の英語学習者は「ɜː」と「ɑː」を区別できない人が多いです。ですから、問題を解決する為には、この二つの母音に聞き慣れて区別できるようになれば、自分も発音できるようになると思います。
では、下記の単語の発音を聞いて違いを考えてみましょう。
bird「bɜːd」
bard「bɑːd」
hurt「hɜːt/」
heart「hɑːt」
curd「kɜːd」
card「kɑːd」
上記の音声で違いに気が付きましたか?
そして、次のステップは、自分も声を出して出来るだけ近くなるように正しい発音を真似する事です。何回も何回も繰り返してください。
最後は、出来れば、自分の声を録音してネイティブの発音と比べることです。その際に違いを理解出来ましたか? まだ違いがあるなら、もう一度「ɜː」と「ɑː」の発音を聞いてください。
その違いを区別できなかったら、正しい発音については分からないと思います。
こういってしまうと、元も子もないのですが、私の意見としては、完璧な発音を上手に言えなくても伝えたい意味が通じるなら問題ないと思っています。殆どの場合は、文脈で意味が通じると思います。
例えば、私も日本語を話す際に、イントネーションは「外国人っぽい」時があります。私の発音では「蛙」と「買える」と「帰る」が同じように聞こえる時がありますが、それらを文章で言うとアクセントやイントネーションが間違っていても文脈で意味が通じます。また「飴」と「雨」もそうですね。
読者の方の友達や「Siri」でも意味が分かっているなら、あまり問題ないと思います(笑)。しかし、英語ネイティブと同じ発音で「work」が言えるようになりたいなら、「ɜː」という母音を一生懸命練習してみて下さいお勧めです^^
こちらの動画は「ɜː」の発音を紹介していますので、是非練習の際に参考にしてみて下さいね^^
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