この人は訛っている!?イギリスの俳優や女優が訛っているかどうかの見分け方とは?
皆さん、こんにちは。またまた久しぶりになってしまいましたね。今回の記事も読者の方から頂いたイギリス英語に関する質問に答えていきたいと思います。今回頂いたのは「イギリス英語の訛りの見分け方」に関する質問です。
イギリス英語の訛りと一口にいっても、実はかなり幅広いので、今回はあるイギリスのロンドン周辺の訛りとイギリスの北部の訛りをメインにしてお話していきます。
それでは、実際に頂いた質問はこちら:
読者の方の質問:
初めまして。いつもこちらのサイトで様々なことを学ばせて頂いております、抹茶と申します。
今回、個人的に気になっていたことを質問したく思いメールさせて頂きました。少し過去の質問と被る部分もあるか思いますが、どうぞお許し下さい。
こちらのサイトでも英語学習において、イギリスの映画やドラマを学習教材にする話題が出ていますよね。
好きな俳優であるベネディクト・カンバーバッチ(アッパークラス)や、マーティン・フリーマン(ミドルクラス)の英語が参考になると紹介もされていて楽しく読ませて頂きました。
英語字幕が出る作品として、SHERLOCKのDVDを持っているのですが一話一話が長く、専門用語が沢山出て、作中の話すスピードも早いため初心者の学習には難しいなと悩んでいました。
最近好きな俳優さんであるサイモン・ペッグのシットコムであるspacedを手に入れまして、これなら一話の時間が短いし好きな俳優さんだし、難しい内容でも無いので初心者でも大丈夫かな?と思いました。
ですが、出ている俳優さんが訛りの少ない英語なのかどうかを判断することができず、何か見分ける方法はないかと思い、今回質問のメールを送りました。
話している方がミドル〜アッパークラス(又は訛りの少ない方)かどうかを判断する方法は何かありますでしょうか?
調べていた時に、oftenの発音がアッパーかミドルかで違うという情報を見たことがあるのですが、都合よくその単語を話すところを見つけるのは至難の業でして…。
もしご迷惑でなければ見分ける方法を教えて頂ければと思います。
まずは、質問ありがとうございました。そして、いつも当サイトを読んで頂きまして本当にありがとうございます。また、返事が遅れて本当にすみませんでした。
そうですね、「Sherlock」はとても面白く当サイトでもお勧めしている作品の一つです。しかし、実を言うと「イギリス英語初心者には内容が少し難しい」と思っています。
何故なら、英語でこの作品を観ると、ベネディクト達の会話は早く、マニアックなボキャブラリーが沢山出てきますので、イギリス英語中級者くらいのレベルではないと聞き取りが難しすぎるかもしれません。
ですから、サイモン・ペッグが出演するような映画やドラマのようが、イギリス英語初心者の方にも分かりやすいのではないかと思います。
まずは、今回頂いた質問にあった「Spaced」というシットコムを聞いた事ない読者の方もいると思いますので、先に少しだけ紹介してみたいと思います。
Spacedとは?
Spacedは1999年に初めて放送されたイギリスのコメディードラマです。サイモン・ペッグはTimというキャラクターの役を演じ、ジェシカ・スティーヴェンソンはDaisyというキャラクターの役を演じています。
TimとDaisyは20代のルームメイトです。彼らはロンドンのアパートに住んでいて、色々なアドベンチャーを経験します。このシットコムの特徴としては、時々ファンタシー的なシーンが出る事です。
Spacedはイギリスでとても人気が出ましたが、14本のエピソードしか放送されませんでした。しかし、このドラマのおかげでサイモン・ペッグは俳優としてとても有名になりました。
このコメディードラマは字幕があれば、中級レベルのイギリス英語学習者でも楽しめると思います。そんなに難しい内容ではありませんので、自然な英会話の勉強になると思います。
イギリス英語の訛りを判断する方法は?
次の話はイギリス英語の訛りの判断の仕方についてお話していきたいと思います。実は「訛り」といっても少し明確にしづらいですね。
アメリカ人にとっては、私のイギリス英語が「訛り」に聞こえますし、私にとって、アメリカ人の話す英語は訛っていると感じます(笑)。イギリスの中には、様々な地方方言・訛りがあります。
多くのイギリス英語学習者は「ミドル・アッパークラスのロンドン(とその周辺)の人の話し方」が最も聴き慣れている身近なイギリス英語の発音だと思います。
ですから、それ以外の話し方は、特に「訛り」を感じると思います。イギリス英語の訛りを判断する為には、「母音に注意をはらう」ようにして聞いた方が良いと思います。それが最も鉛を判断しやすいポイントだと思います。
例えば、ロンドン周辺の人は「glass」や「bath」、「master」などの単語の「a」を「アー」として発音します。しかし、北の人は「ア」という発音を使います。
ロンドン周辺の人達の訛り
- glass → グラース
- bath → バース
- master → マースタ
- castle → カースル
イギリスの北部の人達の訛り(レスター近郊エリアからの訛り)
- glass → グラス
- bath → バッス
- master → マスタ
- castle → カッスル
そして「o」の発音も地方によって変わります。例えば、ロンドン周辺の人は「no」を「ネウ」(アッパークラス)や「ナオ」(ミドル・ワーキングクラス)に近い発音を使います。ヨークシャーなどの北の地方では「ノー」になります。
もう一つの違いは「u」になります。ロンドン周辺の人は「bus」を「バス」に近い発音を使って話します。
一方で北の人(もちろん地方によって違いがありますが)は「ブッス」に近い発音を使います。それ以外にも「子音の違い」もあります。
例えば、アッパークラスっぽい人は「t」や「h」の発音をはっきりするという傾向があります。コックニーの人(東ロンドンのワーキングクラスの人)は「h」を抜くという傾向があります。
例えば、「hospital」(病院)は「ホスピタル」ではなく、「オスピタル」に近い発音になります。
イギリスのそれぞれの地方の訛りはカタカナ表記だと説明しづらいので、地方方言・訛りが紹介されている動画を観ると理解しやすいと思います。
英語圏の国の人達は、それぞれの訛りを比較したり、それを真似したりする事が好きな人が多いので、ユーチューブにはそういう動画がたくさんあります(笑)。
イギリス英語の訛り厳選17個を紹介
この動画を見ると分かると思いますが、各地方は微妙な訛りの違いがあります。ネイティブの私はそれを聞くと、すぐにその人の訛りが分かります。
しかし、ネイティブでない人にとって、こういった違いは少し区別しづらいと思います。しかし、「母音の発音」が聞き取れれば何となく判断出来ると思います。
イギリス人俳優や女優が訛っているかどうかの見分け方のまとめ
イギリス英語の訛りについてまとめると、Spacedはイギリス英語のリスニング練習に良いと思いますので、興味がある肩は是非見てください^^
そして、サイモン・ペッグの映画もとても面白いのでお勧めしたいと思います。イギリス英語の地方訛りを見分ける事は少し難しいと思いますが、どの訛りでも聞き慣れれば、そのうち必ず聞き取れるようになると思います。
基本的には「リスニングの量を増やす」という勉強法を繰り返せば、それぞれの訛り・方言に慣れてくるので、とにかく“リスニングのマラソン”を行う事が私の個人的なおすすめです。
英語の勉強を頑張ってくださいね! 返事が遅くて本当にすみませんでした。他の質問があれば、是非ご連絡くださいね。