イギリス英語

イギリス英語でよく使われる英語「shambles」とはどんな意味?

イギリス英語でよく使われる英語「shambles」とはどんな意味なのでしょうか?

イギリス人の会話やイギリスのメディアでよく目にする英語:「shambles」の使い方と単語のルーツを紹介します!



今日の記事では、イギリス英語でよく使われる「shambles」という英単語の意味と使い方、ニュアンスを紹介したいと思います。

この単語はイギリス英語の日常会話だけではく、テレビドラマ、映画、新聞記事、小説でも使われていますので、イギリス英語の学習者の方は覚えておくと役に立つと思います。

そして、この記事では「shambles」という単語の意味や使い方以外にも、言葉の由来(ルーツ)やバリエーションについても紹介したいと思います。


イギリス英語でよく使われる英語「shambles」とはどんな意味なのでしょうか?イギリス英語でよく使われる英語「shambles」とはどんな意味なのでしょうか?

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「shambles」という単語の由来を見てみましょう



オックスフォード辞書のサイトによれば、「shambles」という単語は1300年代の頃は「売り場で使うテーブル・台・カウンター」という意味として使われていました。

しかし、そのもっと前の時代では「shambles」は「足を置く台」という意味だったそうです。そして、16世紀頃には「shambles」の意味は”もう少し狭く”なりました。

16世紀の頃は「肉の売り場」や「食肉処理場」という意味として使われていました。

皆さんは、イギリスの北部にあるヨークという町をご存知でしょうか? 実は私は大学生の頃、ヨーク大学に通っていました。そして、5年間以上ヨークの町に住んでいましたので、この町にかなり詳しいです^^


ヨークの中心には「The Shambles」という狭く古い道路があります。この道路は元々ヨークにある肉屋が集まっていた道路だったそうです。「The Shambles」にあるビルは14世紀くらいからずっと建っています。

その頃から1872年くらいまでは、肉屋が立ち並ぶ道として知られていました。現在と違い、昔の食肉業者は店の衛生面について何も知らなかったので、肉や食肉加工時に出たゴミ、血、内臓などを店の前の道に捨てていたそうです。

ですから、「The Shambles」という道は血だらけで、まるで「カオス」のような場所だったようです。その当時のイメージから、現在の「カオス、めちゃくちゃ」という意味の「shambles」が出て上がったようです。


ちなみに現在のヨークは、とても綺麗で歴史的な町なので、イギリスに旅行に行く機会があれば是非ヨークに行ってみてください^^ とてもお勧めです!

The Shamblesにあるビルは現在は肉屋さんではなく、お土産屋やアート、クラフトの店なので、観光としてはとても面白いですよ^^

参考サイト:「The Shambles York




「shambles」という単語の現在の使い方



上記のセクションで少し話しましたが、現在のイギリス人は「shambles」を「カオス」、「めちゃくちゃ」、「乱雑」という意味としてを使います。そして「shambles」は名詞として使います。

a complete shambles」や「an utter shambles」などのコロケーションでよく使われている単語です。


実際の例文:


Arsenal’s defence was a complete shambles today.
(今日の試合でアーセナルの守備はめちゃくちゃでした。)


The Tory manifesto is an uncosted shambles.
(保守党の政綱は経費を計算していないしめちゃくちゃです。)

※これは本当の見出しです!:「The Tory manifesto is an uncosted shambles

イギリスの保守党のニックネームは「Tory Party」や「The Tories」です。


A:Did you have a good time at the party last night?
(昨日のパーティーは楽しかった?)

B:Yeah, it was brilliant but I drank far too much. I’m going to be a complete shambles at work today.
(うん、凄く楽しかったけどお酒を飲み過ぎたよ。私は今日仕事で絶対何も出来ないな。)




「shambles」から出来た「shambolic」という形容詞の使い方



「shambles」という名詞から「shambolic」という形容詞が出てきました。これはとてもイギリス英語っぽい単語です。

この単語は1970年代くらいから使われるようになったそうです。意味としては「まとまりのない」や「ちゃんと管理されていない」というニュアンスを表現します。


実際の例文:


Arsenal’s defence were shambolic.
(アーセナルの守備はめちゃくちゃでした。)


Britain’s railway system is shambolic.
(イギリスの鉄道は酷いです。)


Our new teacher’s first lesson was shambolic. He needs to manage the students better.
(新しい先生の初めての授業は全く駄目でした。彼は生徒をもっと上手に扱う必要があります。)


もう一つの面白いバリエーションは「omnishambles」です。この単語は最近になって出来た単語です。

この単語はイギリスのテレビドラマ「The Thick of It」(政治会を馬鹿にするコメディードラマ)で初めて使われましたが、現在は新聞記事や政治の話によく出てきます。

「omni」という部分は「全、全て」という意味になります。「shambles」と一緒に組み合わせると「完全なカオス」という意味になります。

政治のテーマを扱う話では、「めちゃくちゃなシチュエーションや、カオス」という意味として使う単語です。


実際の例文:


Brexit has been an omnishambles.
(イギリスのEU離脱はカオスを起こしています。)


Queen Of Omnishambles Theresa May And The Brexit Bunglers.
(カオスの女王様のテリーザ・メイとEU離脱のへまばかりする政治家)

※これは本当の見出しです!「Queen Of Omnishambles Theresa May And The Brexit Bunglers


「shamble」はこれ以外にも他の意味や使い方がありますが、今回の記事では「カオス」や「乱雑」という意味になる使い方を紹介してみました。皆さんも是非英会話の際に使ってみてくださいね^^



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