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イギリス英語とアメリカ英語のスペル(つづり)の違いを分析します

イギリス英語とアメリカ英語のスペル(つづり)の違い
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イギリス英語とアメリカ英語のスペルの違い:「~se」と「~ze」



今回の記事では、とても久しぶりになります「イギリス英語とアメリカ英語のスペル(つづり)の違い」について分析してみたいと思います。実はスペル(つづり)についてのテーマは以前に何度か読者の方からご質問を頂いていた事があります。

その時は簡単な質問だったので、サイトにはアップせずに直接質問を下さった方にメールにてお答えしていたのですが、イギリス英語のスペルについて気になっている方は意外に多いみたいですね^^


そこで今回のスペルの違いのテーマは「~se」と「~ze」という語尾で終わる単語のスペルに注目して分析していきます。

例えば、これらの単語の例としては・・「analyse/analyze」「organise/organize」などの単語のスペルです。



イギリス英語とアメリカ英語のスペル(つづり)の違いイギリス英語とアメリカ英語のスペル(つづり)の違い

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イギリス英語のスペルは必ず「~se」というスペルになるのか?



多くの英語圏の国の人達は、「~seはイギリス英語、~zeはアメリカ英語」という単純な答えが正しいと考えている人が多いですが、実は実際にもう少し複雑です^^

私もこの記事を書く為に色々調べる前は、他の人達同様に単純にそう考えていました(笑)。


実は実際によくよく調べてみると「イギリス英語とアメリカ英語」という二つのつづりのスタイルだけではなく、「オックスフォード辞書スタイル」というスタイルもあります。これからそれぞれのつづりのスタイルを説明していきます。




1.アメリカ英語のスペル(つづり)



アメリカ英語のスペルは最も簡単なので、アメリカ英語のスペルから説明しようと思います。一般的に「~アイズ」という発音のある動詞は、アメリカ英語のスペルで「~ze」になります。


例えば:
  • recognize
  • organize
  • finalizev
  • analyze


実は、「~ze」というスペルは元々イギリス英語のスペルでした。別にアメリカ人だけが勝手に使っているスペルではありません(笑)。殆どの場合、「~ze」というスペルの方が古いです。

例えば、「organize」というスペルは1425年頃からイギリスで使われています。「realize」というスペルは、1611年頃からイギリスで使われていますが、「realise」というスペルは1755年に始めてイギリスで使われるようになりました。

イギリスからアメリカへ移住した人達は元々のスペルを向こう(アメリカ)に持っていったようです。


参考記事:「-Ize or -ise?


シェイクスピアも元々の「~ze」というスペルを使っていました。つまり、「~ze」は現在「アメリカ英語のスペル」として考えられていますが、実は、元々はイギリス英語だったんですね。




2.イギリス英語のスペル(つづり)



イギリス英語では現在「~se」というスペルが使われていますが、実は「~ze」というスペルも許されています。つまり、イギリス英語でエッセイを書いて「~ze」というスペルを使っても大丈夫になります。

しかし、一般的な習慣として、殆どのイギリス英語で書かれた新聞、小説、雑誌などでは「~se」というスペルが使われています。


例えば:
  • recognise
  • organise
  • finalise
  • analyse


上記の単語の語尾の発音は「アイズ」になります。しかし、どうして「~se」というスペルがイギリスで使われるようになったのでしょうか?

その答えとしては、現在のイギリス英語のスペルはフランス語の影響が大きいからです。例えば、「organise」(=整理する、整える、組織する)という英語の動詞はフランス語では「organiser」という動詞になります。

この動詞は元々ギリシャ語から来ています。フランス語ではギリシャ語のルーツでもラテン語のルーツの単語でも「s」というスペルを使います。イギリス英語はフランス語のスペルを真似しました。




3.「オックスフォード辞書式」のスペル(つづり)



「オックスフォード辞書式」のスペルのルールでは、単語のルーツによってスペルが異なります。多くの英語の単語は元々”ギリシャ語かラテン語”から来ています。

例えば、「organise」や「recognise」という動詞はギリシャ語のルーツがあり、元々のギリシャ語では「~izo」という語尾がついていました。

その場合、「オックスフォード辞書式」では、「organize」や「recognize」というスペルが正しいです。このルールは200語くらいの単語に影響しています。


これは「ちょっとマニアックな情報」だと思っている方がいるのではないかと思いますが、実は多くの雑誌や新聞、本は「オックスフォード辞書式」のスペルを使っています。

例えば、「Nature」というイギリスの総合学術雑誌は、「organize」、「recognize」などの「~ze」のスペルを使っています。The Times Literary Supplementという文学雑誌もこのスタイルを使って書いています。

「~yse」という語尾の動詞はギリシャ語のルーツがありますが、必ず「s」を使います。その理由としては、ギリシャ語の「~lyo」というスペルから来ているそうです。

オックスフォード辞書式のスペルの一覧リストはこちら:

参考:「Manual of Style/Spelling/Words ending with “-ise” or “-ize”



イギリス英語とアメリカ英語のスペルの違いのまとめ



今回の記事のまとめとしては、アメリカ英語で書いた時には、「~ze」という語尾を使います。イギリス英語は殆どの場合、どちらでも大丈夫ですが、習慣的には「~se」の方が使われています。

そして、オックスフォード辞書式では、「~izo」という”ギリシャ語ルーツ”の単語の場合は「~ze」というスペルを使います。しかし、複雑ですよね~!(笑)

以上、今回はイギリス英語とアメリカ英語のスペルの違いの中でも「~se」と「~ze」で終わる単語について分析してみました^^



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