同じ英語圏でも結構違う イギリスとアメリカのクリスマス伝統・クリスマスの過ごし方の違い
皆さん、クリスマスが近づいていますよ~! クリスマスは一年の中で私が最も楽しみにしている大好きなイベントです^^
私は日本の生活がとても好きなので、普段の生活でホームシックになるという気持ちを感じる事は殆どありませんが、やはり毎年のクリスマスの時期はイギリスが恋しくなりますね・・・。
イギリスとアメリカは同じ英語圏の国ですが、実はクリスマスの過ごし方やクリスマスの伝統には多くの違いがあります。そこで今回の記事では、「イギリスのクリスマスとアメリカのクリスマスの最も大きな違い」にクローズアップして紹介したいと思います。
クリスマスに関する言葉の違い(ボキャブラリーの違い)
イギリス人とアメリカ人はクリスマスに関係するボキャブラリーを使う際に、異なるボキャブラリーを使う場合が多いです。例えば、まず「クリスマスの挨拶」が違います。
アメリカ人はクリスマスの際に「Merry Christmas!」という表現を必ず使いますが、イギリス人は「Happy Christmas!」という言い方をします。
そして、イギリス人はサンタクロースの「Santa Claus」や「Santa」(サンタさん)よりも「Father Christmas」という言い方を使います。「Santa Claus」と「Father Christmas」は元々違うキャラクターでしたが、ビクトリア時代からその2人のキャラクターが同じような人になったという経緯があります。
しかし、イギリス人は主に「Father Christmas」という古い言い方を使う傾向があります。ここは最も大きな違いですね。
12月26日はイギリスでは「Boxing Day」という祭日になります。アメリカではその日は祭日にはなりませんし、「Boxing Day」という表現も通じません。
イギリスのBoxing Dayには数多くの大きなスポーツイベント・試合が行われます。例えば、プレミアリーグサッカーは、Boxing Dayの試合がありますし、ラグビーの試合も行われます。
そして、イングランド代表のクリケットチームは、もしその時期にオーストラリアなど他の国に滞在している場合には、クリケット試合も行われます。ですから、この祭日には多くのイギリス人はスポーツを観戦しに行きます。
クリスマスパーティーで食べる料理の違い
「アメリカ人はクリスマスに七面鳥を食べる」というイメージがありますが、実は七面鳥は「Thanksgiving」の伝統的な料理なので、多くのアメリカの家族は、クリスマスのシーズンには違ったお肉を食べます。
例えば、一般的なアメリカ人の家庭では、クリスマスの食べ物としてローストハムやローストビーフがとても人気です。現在のイギリス人は殆どの場合、七面鳥を食べています。
しかし、それはかなりモダンな習慣です。1950年代くらいの頃は、イギリス人はクリスマスに七面鳥を食べるという習慣はありませんでした。その頃は、七面鳥ではなく「ガチョウや雉(キジ)」のお肉を使った料理が伝統的なものでした。
クリスマスプディングとは?
そして、イギリスとアメリカのクリスマスディナーのデザートはかなり違います。イギリス人は「trifle」(大きなパフェのようなデザート)やクリスマスプディングを食べます。
また、「Christmas pudding」はアメリカではあまり知られていません。「Pudding」という名前ですが、実は大きくボール状の形をした蒸しケーキのようなデザートです。
クリスマスプディングはとても濃い味のするデザートです。中には沢山のドライフルーツが入っています。伝統的なイギリスのクリスマスプディングを作る場合、およそ8時間くらいかかりますので、現在の殆どのイギリス人はスーパーでレディーメードを買っている人が増えています(笑)。
クリスマスプディングをテーブルに出す際には、お酒をかけて火をつける習慣があります。昔は、家で作ったクリスマスプディングの生地の中にお金を入れるという伝統的な習慣がありました。
しかし・・現在多くのイギリス人スーパーで買っている人が多いので、その習慣は殆どなくなりました。
クリスマスプディングの作り方
クリスマスケーキはイチゴショートケーキではない?
イギリスのクリスマスケーキは、日本のクリスマスに食べるイチゴショートケーキとはかなり違います。
イギリスのクリスマスケーキはクリスマスプディングと同じようにレイズンのようなドライフルーツが沢山入っています。そして、生地の中にはお酒が入っていますので、とっても、とっても濃い味がします^^
こういった濃さの物を食べた事がない人は、人によって濃すぎて美味しくないと思う方もいるかもしれませんね。そのくらい濃い味がします^^
手作りのクリスマスケーキを作る場合には、クリスマスの3ヶ月前から作った方が良いです(笑)。そのくらい時間をかけてじっくりと作るのが、イギリスの伝統的なクリスマスケーキです。
ですから、現在の殆どのイギリス人はスーパーでクリスマスケーキを買います^^ クリスマスケーキはアメリカにも存在しますが、あまり人気はないそうです。
クリスマスケーキの作り方
アメリカのクリスマスデザートは主にフルーツパイやカボチャパイ・タルトなどの物だそうです。
クリスマスクラッカーって何?
イギリス人はクリスマスディナーを食べる際にテーブルの上に「Christmas crackers(クリスマスクラッカー)」が並べます。クリスマスクラッカーとは、筒状の形をしていて、中には火薬とプレゼント等が入っているクリスマスを盛り上げる為のアイテムです。
隣の人と一緒にクラッカーを持って引っ張ると、「パンッ!」という音が出てクラッカーが半分半分になります。大きな部分を持っている人はクラッカーに入っているおもちゃと紙の帽子をもらいます。
紙の帽子は王冠の形をしています。そして、みんなクリスマスディナーを食べながら、その帽子を被ります(笑)。中に入っているおもちゃは大体、小さいおまけのようなおもちゃですが、高級デパートなどの店は。高級クラッカーなども出しています。高級クラッカーにはもっと素晴らしいプレゼントが入っています!
有名なセレブが出演するパントマイムって何?
「Pantomime」とは、イギリスのクリスマス特有の習慣だと思います。毎年、多くの演劇所は「pantomime」という演劇を行います。Pantomimeとは、子供向けの演劇です。主に伝統的なストーリーを語った演劇です。
例えば、「Cinderella、Sleeping Beauty、Peter Pan、Dick Whittington」などのストーリーがパントマイムになります。パントマイムの特徴は、俳優が女性の役を演じて、女優は男性の役を演じるという点です。
そして、観客も参加する場合があります。イギリスでは、有名なテレビドラマの俳優・女優が出演します。そして、俳優ではない芸能人も出演する時があります。
子供向けの演劇ですが、大人にも楽しいと思います。皆さん、もし冬にイギリスに行く機会があれば、是非パントマイムを見に行ってみてください。とても面白くてユニークな経験だと思います^^
イギリスのセレブが出演したパントマイム:アラジン
クリスマスのイルミネーションの違い
クリスマスの季節にアメリカの住宅街に行くと、殆どの家はクリスマスイルミネーションを綺麗に飾っていると思います。しかし、イギリス人の場合は、家の中にクリスマスイルミネーションを飾りますが、家の外(屋根、庭など)に飾る人は少ないです。
また、イギリスもアメリカもクリスマスツリーを家の中に置いてオーナメントで飾る習慣があります。
クリスマスに教会に行くの?
実はイギリスという国はあまり宗教的な国ではないです。2011年に行われた研究によると、通常の日曜日には「約20%」のイギリス人しか教会に行かないというデーターがあります。
しかし、一方でアメリカでは、「47%」くらいの人が教会に行くようです(2014年)。クリスマスには、教会に行くイギリス人が増えますが、それでもアメリカのレベル程ではありません。
イギリス人が教会に行く場合、特別なクリスマス「Carol Concert」(クリスマスソングのコンサート)に行く可能性が高いです。
お勧めのクリスマスグッズ
イギリスっぽいクリスマスを過ごしてみたいなら、こちらのグッズはお勧めです!