イギリスでは普段使うスーパーによって人の階級が分かるのでしょうか?
皆さん。お久しぶりです^^ 私は最近、特に仕事が忙しくなり、さらにプライベートでも新しい家に引越した事もあり、とてもバタバタして忙しかったですね。
そんな事から、このサイトも中々アップデートする時間がありませんでした。しかし、今日になってようやく時間が出来ましたので、読者の方から頂いた質問に答えてみたいと思います。
今回の質問のテーマは「イギリス人が使うスーパーと階級(クラス)に関する内容」になります。
それでは、頂いた質問内容はこちら:
読者の方の質問:
こんにちは。毎回興味深いトピックを紹介して頂きありがとうございます。
とても楽しく読ませて頂いています。
昨年アップされた「ゴム製の長靴」の種類で階級が分かる?の話題には驚きました。そんなことで階級が分かってしまうんですね。
あらためて英国には階級がいまだに生きているのだと思いました。私はホームセンターで購入した格安の黒のゴム長をはいていますが、それでも先日の大雪ではとても重宝しました。
さて、階級に絡んでの質問があります。私がロンドンに駐在していた当時は、特に意識もせず、”TESCO”、”Waitrose”、”Marks & Spencer”等のスーパーマーケットで買い物をしていました(私はもっぱら運転手でしたが(笑))。
もちろん日本食料品店にも行きましたが、値段が高くせいぜい月1くらいだったでしょうか。
それが最近「使うスーパーマーケットでその人の階級が分かる?」らしいと聞いたのです。
はいているゴム長でも階級が分かるのなら、使ってるスーパーマーケットでも分かるのも尤もだとは思ったのですが、これって本当でしょうか?
先ずは、ご質問ありがとうございます! そして、いつも当サイトを読んで頂きましてありがとうございます^^
それでは、頂いた質問「イギリス人は使うスーパーでその人の階級が分かるのでしょうか?」という内容について答えてみたいと思います。
この質問に簡単に答えると、私の意見では「使うスーパーによってある程度は人の階級が分かる」のではないかと思います。
しかし、地方によっては、その街にあるスーパーが異なりますので「階級」よりもその人の「収入」が分かるのではないかと思います。
これは日本でも、どの国でもそうかもしれませんね・・。
それでは、まずは「イギリスのスーパーとスーパーの種類」を少し紹介してみたいと思います。
イギリスの激安スーパーについて
「The Grocer」というビジネス(特に食料品に関するビジネス)雑誌によると、「Aldi」というスーパーは「イギリスで最も安いスーパー」なんだそうです。
「Aldi」はドイツのスーパーですが、ヨーロッパ中に店舗があります。私は大学生の頃、お金を節約するためにAldiで食料品を買っていました^^
他にも「Morrisons」や「Asda」、「Lidl」などのスーパーもかなり安いです。Lidlもドイツのスーパーです。
LidlとAldiはプライベートブランド名の食料品を販売していますので、こういったプライベートブランド商品を購入する事によって買い物は、かなり安く済ませる事が出来ます。
そして、東ヨーロッパのPB商品が特に多いです。例えば、ポーランドのチョコなど(笑)。
節約しようと考えている人はこういう激安スーパーを使います。例えば「収入の低い人や大学生」などの利用者が多いと思います。
しかし、最近になって「典型的なミドルクラスの人」もAldiやLidlを使う傾向があります。
それは何故なら、ミドルクラスの人が好きそうなワイン、お酒などのプライベートブランドバージョンがとても安く売っているからです。
私のイギリスの実家の近くにはLidlがあります。私の父親は一般的にスーパーに買い物に行く事が嫌いですが、バーゲンが好きなので、一人で勝手にLidlに行く事が多いらしいです(笑)。
父親によれば、Lidlのパン、ソーセージ、アイスクリームには安くて美味しいものがあるので行っているそうです(笑)。
中級レベルのスーパー
私の意見では、「中級レベルのスーパー」(つまり特に安くはないし、高くもないスーパー)は「Tesco」や「Sainsbury’s」、「Morrisons」などのスーパーだと思います。
イギリスにはどの町でも最低一つのスーパーがあり、それらを利用する人達は様々です。こういったスーパーは上記の「激安スーパー」よりも敷地面積が広く、食料品のチョイスは凄いです。
そして、食料品だけではなく「洋服や家電」なども販売しています。
こういうスーパーはどんな人でも使います。しかし、やはりお金を節約している人はこういうスーパーよりもAldiやLidlなどの激安スーパーを選ぶと思います。
典型的なミドルクラススーパー
そして「典型的なミドルクラスのスーパー」と言えば「Waitrose」、「Marks & Spencer」、「Whole Foods Market」、「Budgens」などのスーパーだと思います。
私が「典型的なミドルクラスのスーパー」だと思っている理由としてはいくつか理由があるのですが、先ずは「食料品の値段が平均より高い」という事があげられます。
しかし、値段だけではなく、「ミドルクラスの価値観」を大切にしているスーパーです。例えば、海外のエキゾチックな材料を販売していますし、オーガニックな食料品は沢山あります。
そして、ワインに詳しい人が好きそうなワインなども売っていますし。プレミアムブランドも販売しています。
地方、近所によってスーパーのスタイルが異なる
スーパーのマネージャーは賢いので、同じフランチャイズのスーパーはエリアによって違うものを売っているそうです。
例えば、「少しラフなエリア」にあるSainsbury’sと「お金持ちが住んでいるエリア」にあるSainsbury’sは売っている商品は違うようです。
そして、Waitroseという典型的なミドルクラススーパーは殆どの場合、ミドルクラスな人が住んでいるエリアに作られます。
私の地元の町は比較的最近になってから、Waitroseが出来ました(笑)。その町のミドルクラスの叔母さん達はかなりエキサイトしていたそうです(私の父親によると!)(笑)。
私はこのテーマについて調べた時にとても面白い記事を見つけました。私はこの記事を発見する前に、自分で勝手にスーパーのランキングを決めていました。
この記事に載っているグラフを見ると、私の「スーパー」+「階級」というセンスは合っているという事が分かります(笑)。
参考:「Which is the most middle-class supermarket?」
この記事をみると、やっぱり「Waitrose」や「Marks & Spencer」に行く人はかなりミドルクラスの人だと考えられています。
そして、AldiとLidlなどのスーパーは「ミドルクラスさ」のランキングは低いですね(笑)。
結局、私は以前にアップした記事で「イギリス人の階級意識」について話しましが、イギリスでは階級は「お金」だけではなく、「価値観」という部分も大きいと思います。
例えば「オーガニック野菜」や「エキゾチックな材料」、「プレミアムワイン・チーズ・パン」などの事は「ミドルクラスなイギリス人が認める点」ですね^^
日本にも様々な種類のスーパーがありますね。そして、日本でも同様に「その人が選ぶスーパーはランダムではない」というように思います。
その人の収入、住んでいるエリア、輸入食品、自分のステータス・イメージなどのポイントで「どのスーパーを選ぶのか?」という基準があるのではないかと思います。
しかし、イギリス人はそれを「階級」と呼んでいるだけだと思います。皆さん、どう思いますか?(笑)