イギリスの不動産価値が激減する!? イギリスで恥ずかしいストリート名 TOP10
今回の記事はイギリス英語の学習から少しそれてしまいますが、イギリスに関するとても面白い記事を見つけましたので紹介したいと思います^^
この記事はイギリスの「Mirror」というタブロイド新聞に掲載されていたものです。記事自体は、2014年の2月に出版されたものです。
気になるその記事の内容は・・「Minge Lane, Bell End, The Knob: The top 10 rudest street names in Britain」(イギリスの最も下品で恥ずかしいストリート名:ベスト10)という記事です(笑)。
この記事では、イギリスの最も面白い(つまり下品な単語・スラングが入っている)ストリート名を紹介しています。そして、この記事を書いた記者は、その変な名前がついているストリートの不動産と周りのストリートにある不動産の価値(値段)を比較しています。
この調査の結果によると、やはり恥ずかしいストリート名のせいで、それらの道路に面している家は周りの家よりも不動産価値が低くなったという事が分かりました(笑)。
しかし、どうしてこれらのストリートには、このような変で恥ずかしい名前が付いているのでしょうか?
これらのストリートの近所はとても古いエリアなので、そのストリート名自体は大昔につけられたものです。ストリートの名前がつけられた当時は、これらの名前に「恥ずかしい」、「下品」といったような意味、ニュアンスはなかったようです。
ですが、イギリス英語のスラングは日々進化していっていますので、時代を経て結果的にこれらのストリート名が「現在のイギリス英語のスラングになってしまった」という場合が多いです。
このような現象はストリート名だけに限らず、他にもイギリスの多くの村・町の名前でも同様の現象が起きています。現在の人達にとって、これらの昔の名前は変にみえる事が多いです。以前にも別の記事で紹介しましたね^^
参考リンク:イギリス文化の紹介:「イギリスの一風変わった町の名前特集」
それでは、イギリスの最も恥ずかしいストリート名について紹介していきたいと思います。かなり下品なスラングが出てきますが許してください(笑)。
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イギリスの最も恥ずかしいストリート名: 1. Minge Lane (ウスターシャー: イングランド中西部の旧州)
「Lane」は「~小道」という意味になります。多くのストリート名に使われている単語です。しかし「Minge」という単語は、現在のスラングで「女性の性器」という意味になります。
元々の意味は不明ですが、これはとても恥ずかしい住所です(笑)。このストリート名のせいで、「Minge Lane」にある家は相場よりも比較的安いです。
「Minge Lane」にある家の平均の価格は£253,389になり、隣の道路にある家の平均の価格は£325,000になります。双方の違いは£72,000くらいです(12,493,760円)
イギリスの最も恥ずかしいストリート名: 2. Slag Lane (ランカシャー:イングランド北西部の州)
「Slag」(スラグ)という単語には二つの意味があります。元は「鉱滓」という意味ですが、現在のスラングで「slag」は「売春婦」という意味になります。
この名前のせいで、「Slag Lane」の家は隣の道路の家より£28,677(4,976,033円くらい)より安いです。
イギリスの最も恥ずかしいストリート名: 3. Fanny Hands Lane (リンカーンシャー:イングランド東部の州)
「Fanny」という単語は少し子供っぽいスラングですが、これも「女性の性器」という意味になります。「Hands」は「手」という意味になります。やはり、怪しい名前です(笑)。
「Fanny」という単語は昔、普通の女の子の名前でした。しかしスラングとしての意味は20世紀の後半に出来上がりました。アメリカ英語で「Fanny」とは違う意味になります。アメリカ英語で「Fanny」は「お尻」という意味になります。
この名前のせいで、「Fanny Hands Lane」の家は隣の道路の家より£79,787(13,844,640円くらい)安いです。
イギリスの最も恥ずかしいストリート名: 4. Bell End (西中部)
「End」という単語は多くのストリート名に使われています。「Bell」は「鈴」や「鐘」という意味になります。これらの二つの単語は個々で見ると別に怪しい意味はないのですが、二つの単語を合わせると、「bellend」(男性の性器)というスラングになります。
この名前のせいで「Bell End」にある家はとなりの道路にある家より£60,618(10,518,435円)安いです。
イギリスの最も恥ずかしいストリート名: 5. Crotch Crescent (オックスフォードシャー)
「Crescent」という単語も多くの住所に使われています。「弧を描く街路」という意味になります。「Crotch」は「ズボンの股」という意味になります。不動産価値は近郊の相場よりも£42,250 (7,331,220円)ほど安いです。
イギリスの最も恥ずかしいストリート名: 6. The Knob (ノーサンプトンシャー:イングランド中部の州)
「Knob」は「ドアノブ」や「スイッチ」や「スティックなどのつまみ」という意味になりますが、スラングとして使うと「男性の性器」という意味になります。
この為、「The Knob」は非常に恥ずかしい住所になります。不動産価値は近郊の相場よりも£4,000 (694,080円)ほど安いです。
イギリスの最も恥ずかしいストリート名: 7. Cock Lane (ロンドン)
「Cock」という単語は「雄鳥」という意味になりますが、スラングとして使うとまた「男性の性器」という意味になります。この単語は多くのストリート名やパブ名に使われています。
私の両親が住んでいるエリアには「The Cock Inn」というパブがあります(笑)。不動産価値は近郊の相場よりも£19,743 (3,425,805円)ほど安いです。
イギリスの最も恥ずかしいストリート名: 8. Cockshoot Close (オックスフォードシャー)
また「Cock」という単語が出てきました!「Shoot」は「撃つ」という意味になりますので、イメージ的にこの道路の名前はとてもおかしいです(笑)。
「Close」は多くのストリート名に使われています。「袋小路」(つまり行き止まりの道)という意味になります。不動産価値は近郊の相場よりも£18,258 (3,168,128円)ほど安いです。
イギリスの最も恥ずかしいストリート名: 9. Cumming Street (ロンドン)
「Cumming」は人の名字ですが、スラングとして使うと「射出する」という意味になります・・。不動産価値は近郊の相場よりも、£65,651 (11,391,761円)ほど安いです。
イギリスの最も恥ずかしいストリート名: 10. Cock A-Dobby (バークシャー)
この名前はとても古そうで、元々の意味は残念ながら分かりません。しかし、「cock」という単語が入っていますので少し恥ずかしく見えます。不動産価値は近郊の相場よりも£158,519 (27,506,216円)ほど安いです。
以上の事から、イギリスで家を買おうと思っているなら、恥ずかしい住所の家を買った方が約20%くらいでお得です!(笑)