イギリス人のボキャブラリーの使い方でその人の社会階級が分かるのでしょうか?!
1950年代にイギリス人の社会学者と語学者は、イギリス国民の「upper class」(上流階級)と「middle class」(中流階級)の人のボキャブラリーと言葉遣いの研究を進めていました。
彼らの研究によると上級階級の人達と中流階級の人達が使うボキャブラリー・単語には多くの違いがあるようです。一般的に中流階級の人達は新しい単語や外来語風の単語を頻繁に使用する傾向が強いようです。
つまり人のボキャブラリーの使い方を聞く事によって、その人の社会階級が分かる可能性は高いです。この研究は1950年代に行われましたものなので、この研究で使われた元々の単語リストは古く、これらの単語の多くは現在使われていないものが多いです。
しかし、この研究結果から解るようにボキャブラリーの使い方一つでわかる情報も多いです。そこには「ある特定の癖」が残っているからだと思います。
今回の記事では、その例として有名な例を紹介していきたいと思います。
イギリス英語のボキャブラリーの使い方で様々な事が理解出来る
イギリスのウィリアム王子とキャサリン王女は最近結婚しましたが、実は数年前、彼らは一度別れました。このケンカの理由はイギリスの新聞によると、キャサリンのお母さんの「下品な言葉遣い」が原因だったそうです。
キャサリンのお母さんは、勿論「下品」な人ではありませんが、彼女のルーツは「上流階級」ではありません。キャサリンの両親はとてもお金持ちですが、元々は中流階級の家族です。彼らは自分のビジネスをゼロから育て成功してお金持ちになった、所謂「ニューリッチ系」の家族です。
そして、キャサリンのお母さんは元々キャビンアテンダント(スッチー)でした!^^
彼女は「スッチー」をしていた事で多くの人々にからかわれています。^^
この記事によると(http://articles.latimes.com/2007/apr/18/world/fg-class18)キャサリンのお母さんがその際に犯した「罪」は(笑)。このような言葉遣いによるものだそうです。
挨拶:
上流階級の人達が使う挨拶の「How do you do?」ではなく、中流階級の人達が使う「Pleased to meet you.」を使ってしまった。
お手洗いの話:
上流階級の人達が使う「lavatory」ではなく、中流階級の人達が使う「toilet」を使ってしまった。
何?と聞く際:
上流階級の人達が使う「what?」ではなく、中流階級の人達が使う「pardon?」という表現を使ってしまった。
とんでもない罪?でしょう!(笑)
ウィリアム王子とキャサリン王女が別れた際に、イギリスの多くの新聞は「How to be Posh」(「ポッシュになる方法」)のガイドブックを出版しました!(笑)。
(※「Posh」とは「高級なこと・人」というスラングです)
やはり、イギリスには「社会クラス制度」はまだ存在しますね・・・^^
しかし、心配する事はありません。日本人の留学生や観光客の方はイギリスの「クラス制度」についての事は無視した方が良いと思います。
そして、「上流階級」の人達のボキャブラリーの使い方に関しても全く気にしなくても大丈夫です。^^
ただこの記事では、イギリス人の変なポイントを説明したかったので紹介しました^^