アメリカでも使わるイギリス英語特有のイディオムとは?
同じ英語圏の国という事もあり、イギリス英語がアメリカで使われている事に関しては以前に紹介しました。「アメリカでも使われているイギリス英語」。今回の記事では、もっと突っ込んだ内容としてアメリカでも使われているイギリス英語のフレーズについて紹介したいと思います。
アメリカという国は英語圏の国々の中では最もメディアの強い国です。イギリス人やオーストラリア人などの英語圏の人々は、自国のメディア以外にも、当然アメリカのメディア(特にハリウッド関連)も見ています。
この為、英語の新しいスラングやイディオムの流行は、アメリカから他の英語圏の国まで自然と伝わる傾向があります。しかし、これとは反対にインターネットの影響もあり、イギリス英語のスラングやオーストラリア英語のスラングがアメリカ人にも使われるようになってきました。
数年前では、考えられないような事が起きているカルチャーエクスチェンジですが、今後もこのような状況はさらに進むんでしょうね^^。今回は前回の続きとして、アメリカ人の好きなイギリス英語を紹介していたいと思います。
今回紹介するイギリス英語イディオムのリスト
- frock (ドレス、ワンピース)
- kit(スポーツチームなどのユニフォーム)
- muppet(バカ)
- skint(お金がない)
- row(口げんか)
frockの意味と使い方
この単語はワンピースという意味になります。かなり古いイギリス英語ですね。イギリス人は現在も「frock」という単語を使いますし「dress」という単語も使っています。
アメリカ人は今まで「frock」という単語を使っていませんでした。しかし最近、アメリカのファッション雑誌を見ていると「frock」という単語を多く目にするようになりました。
ファッション雑誌の見出しやキャッチコピーには「dress」をという単語を何度も使うより、「frock」という単語を使う事の方がトレンディなイメージがあるようです。
frockの使い方 例文
That’s a lovely frock!
(それは素敵なワンピースですね!)
kitの意味と使い方
この単語はスポーツチームなどのユニフォームという意味になります。イギリス人のスポーツファンにがよく使われますが、アメリカ人は今まで使っていなかった単語です。
しかし現在のアメリカ人は「uniform」や「gear」という単語を使っています。
kitの使い方 例文
Manchester United are wearing the red kit.
(マンチェスター・ユナイテッドは赤いユニフォームです。)
muppetの意味と使い方
Muppetとは、テレビ番組のヌイグルミのキャラクターですがイギリス英語の悪口としても使われます(笑)。最近、この言葉の使い方はアメリカまで浸透しているようです^^
muppetの使い方 例文:
Dave is a complete muppet.
(デイヴは完全なバカだな。)
skintの意味と使い方
このskintとは「お金がない」という意味になります。よく使われているイギリス英語のスラングです。最近までこの単語をアメリカ人は使っていませんでした。
しかし、インターネットやテレビの影響でアメリカ人もこの単語を使うようになりました。
skintの使い方 例文
Lend me a fiver – I’m skint.
(5ポンド貸してくれ。お金がないから。)
rowの意味と使い方
このrowとは「口げんか」という意味になります。この単語は最近までアメリカで通じなかったのですが、現在では「row」という単語を使っているアメリカ人がいますね。
rowの使い方 例文
I had a row with my husband yesterday.
(私は昨日、旦那と口げんかをしました。)