イギリス英語の引用符・ピリオド、句読点の正しい使い方、アメリカ英語との違いは?
皆さん、こんにちはマリです。私は今イギリス滞在中ですが、次の「旅行日記」を書く前に読者の方から「イギリス英語の引用符とアメリカ英語の引用符の違い」に関する質問を頂きましたので、質問に答えてみたいと思います。
それでは、頂いた質問はこちらです:
I am always looking forward to your new blog.
1. When I read an article on the BBC website, I found “_” and ‘_’. Are there any differences between them?
2. My colleague told me that “_” was British style, not American style. Is that correct?
まずはご質問ありがとうござます。そして、いつも当サイトをご覧頂きましてありがとうございます。頂いた質問に出来るだけ分かりやすく答えてみたいと思います。
確かに「イギリス英語の句読点の使い方とアメリカ英語の句読点の使い方」には違いがあります。
しかし、イギリス英語の句読点とアメリカ英語の句読点の使い方は「決まったルール」というよりも「習慣としての使い方の違い」として考えた方がよいと思います。「引用符」の使い方は、句読点の使い方の違いの一つです。
「引用符」は英語で何と言う?
実は「引用符」はイギリス英語とアメリカ英語で言い方が違います。「引用符」はイギリス英語で「inverted comma」と言います。アメリカ英語では「quotation mark」と言います。
また、イギリス英語では他にも「speech mark」という言い方もあります。それでは、具体的なイギリス英語の引用符の使い方と、アメリカ英語の引用符の使い方の違いを紹介したいと思います。
イギリス英語の引用符の使い方
イギリス英語のライティングでは、一般的に誰かの話を引用する際に「single inverted commas」を使います。つまり、この「‘ ‘ シングルコーテンション」を使います。
例えば、いくつかのシングルコーテンションの例を紹介します。
‘Go to bed,’ said mum.
‘You’re funny!’ laughed my friend.
‘Your cooking is delicious!’ said my husband.
イギリス英語では「double inverted commas」(”)も使いますが、しかし、一般的には「引用の中でまた再度引用する」という場合のみに使います。これは少し複雑なコンセプトなので、以下に例文を交えて紹介します。
イギリス英語で「引用の中でさらに引用する」際の例文:
‘What did your dad say?’
‘He said, “go to bed”‘.
上記の例文は、ある「父親の台詞」を引用していますので” “を使っています。
Oxford English Dictionaryのブログには引用符の使い方の詳しい解説があります。ここでイギリス英語での引用符の正しい使い方を説明するために下記の例が紹介されています:
She still sounds amazed when she says: ‘We were turned down because “we represented too small a minority of the population”. They could still get away with saying things like that then.’
アメリカ英語の引用符の使い方
アメリカ英語の引用符の使い方はイギリス英語の引用符の使い方の正反対です。アメリカ英語では「人の言った台詞を引用する」という際に「” ” ダブルコーテーション」を使う習慣があります。例えば、以下のような場合。
“Go to bed”, said mum.
“You’re funny!” laughed my friend.
“Your cooking is delicious!” said my husband.
そして、引用の中で、またさらに引用する際には「single inverted commas」を使います。分かりやすいように実際の例を紹介します。
アメリカ英語で「引用の中でさらに引用する」際の例文:
“What did your dad say?”
“He said, ‘go to bed’.”
Oxford English Dictionaryのブログはこのような例を紹介しています。
Professor Flynn began with, “Even if you’ve never read a word of Shakespeare, I’m sure you’ve heard ‘To be or not to be’ a thousand times.”
イギリス英語の引用符のとアメリカ英語の引用符の使い方の違い:まとめ
まとめると、イギリス英語で「single inverted commas」を使う習慣があり、アメリカ英語で「double inverted commas」を使う習慣があります。そして、引用の中で、またさらに引用する際にはイギリス人は「double inverted commas」を使い、アメリカ人は「single inverted commas」を使います。
イギリスのオンライン新聞やBBCのウェブサイトを見ると、時々アメリカ式の引用符が使われている場合がありますが、イギリス英語の小説は一般的に「’ ‘ シングルコーテーション」を使っています。
以上のことから、最終的に引用符の使い方は「ルール」よりも「各国の使い方の習慣」として考えた方が良いと思います。