イギリス英語とアメリカ英語を比べた場合の教育関係でのボキャブラリーの違い
今回の記事は、イギリス英語とアメリカ英語を比べた際のボキャブラリーの違いについての記事です。
私は、過去にも日本の中学校と小学校で英会話の教師として働いた経験があるんですが、その時、初めて日本に来日した際、日本語の教育ボキャブラリーだけではなく、アメリカ英語の教育関連のボキャブラリーも勉強しなければならなかったんですね。
どうしてそんな事を態々したのかと言うと、私が働いていた学校の日本人の先生が使う英語は主にアメリカ英語でした。その際に教育関連のボキャブラリーを使う際にも、彼らはアメリカ英語を使っていたからなんですね。
しかし私は、これらの単語をはじめて聞いた際、その先生達が何を話しているか、さっぱり理解出来ませんでした。例えば、日本人は、「校長先生」を「Principal」と呼びますが、私たちイギリス人はこの単語を使いません。
イギリス英語では、「Principal」の代わりに「Headteacher」か「Headmaster」か「Headmistress」という単語を使います。「Principal」という単語は、なんとなくは意味が分かりますが、「elementary school」(小学校)と「junior high school」(中学校)という言い方をするとイギリス人にとっては少し分かりにくいです。
以上の事から、今日はイギリス英語とアメリカ英語を比べた際の教育関連のボキャブラリーの違いについて紹介していきます。
イギリス英語で校長先生は何と言う?
- イギリス英語: Headteacher, Head Master (男性の場合), Head Mistress (女性の場合)
- アメリカ英語: Principal
イギリス英語で教頭先生は何と言う?
- イギリス英語: Deputy Headteacher
- アメリカ英語: Assistant Principal, Vice Principal
イギリス英語で幼稚園は何と言う?
- イギリス英語: nursery school
- アメリカ英語: kindergarten
イギリス英語で小学校は何と言う?
- イギリス英語: primary school, lower school (地方によって違いがあります)
- アメリカ英語: elementary school
イギリス英語で中学校は何と言う?
- イギリス英語: secondary school, middle school (地方によって違いがあります)
- アメリカ英語: junior high school, middle school
イギリス英語で高校は何と言う?
- イギリス英語: high school, upper school, senior school
- アメリカ英語: senior high school, high school
イギリスでは地方によっても、教育制度が異なりますので、各教育制度によっては年齢別にわけた際、中学生になる人や高校生になる人の年齢に違いがあるかもしれません。
イギリスの義務教育は16歳まです。16歳から18歳までの学生は、これからどんな教育を受けたいか、自由に選択することが出来ます。
大学を目指している学生は、自分の高校の「sixth form」(日本の高校のような教育制度)に入ります。そこで、「A Levels」という試験を受けるために勉強していきます。
イギリスの「A Levels」は全国で行われる試験で、成績によって、どこの大学に入れるのかを決めることが出来ます。
そして、大学に入りたくない人は、他の資格を受けることが出来ます。例えば別の通うことが出来ます。ここで注意しておきたいのが、イギリスの「college」は、日本でいう大学の事ではありません。
イギリスの「college」とは、日本で言うところの「専門学校」のような学校になります。しかしアメリカ人が「college」と言った際は、日本の「大学」の事を指しています。
さらにもう一つの違いとして、イギリス人の大半は「小学生」と「中学生」の生徒について「student」という呼び方はしません。
イギリスでは、「小学生」と「中学生」の生徒の事を「pupil」と呼びます。
イギリスでは、「Student」という単語は高校生以上の学生に対して使う事が一般的です。
この理由は何故かというと、「student」という単語は、「自分の力とモチベーションで勉強している」というニュアンスが含まれている単語です。 しかし殆どの小学生と中学生は、出来れば勉強しないですよね(笑)。
彼らは先生の命令で勉強をしていますので、「student」という単語が合わないと思いますね^^