サイダーは和製英語? イギリス英語のciderとはどんな物? アメリカ英語のサイダーとの違いは?
皆さんこんにちは。Mairiです。今回の記事では和製英語として日本語でよく使われる「サイダー」の英語の言い方、イギリスの「cider」について話していきたいと思います。
今回のサイダーの英語の言い方の話をする前に、私の昔の出来事のお話をさせて下さい。数年前の話になりますが、私は仕事で英語を教える為にある田舎町の小学校に行って英会話のレッスンを行っていました。
その時、彼らに「好きな飲み物は何ですか?」という質問をしました。そして、ある男の子が「アイ・ライク・サイダー!」と答えました。その時に私は正直びっくりしました。
「えええ?!」子供がcider(サイダー)を飲むって!「それはいけないんじゃないの?!」と思ったんです・・・。しかし、日本語の和製英語「サイダー」は「ジュース(ソーダの種類)」を指しますよね。
そして、日本のサイダーにはお酒が入ってません。私はあの当時、日本のカルチャーを全く知らなかったので、当然、サイダーという飲み物についても知りませんでした。
「サイダー」、「ジュース」は英語で何と言うの?
まず、イギリスの「cider」について話す前に日本語(和製英語?)の「サイダー」という単語について話してみたいと思います。日本人の子供が飲むサイダーは、当然お酒の種類ではありませんよね。
日本人が「サイダー」と呼ぶ飲み物は、英語では「soda」や「soda pop」、「fizzy drink」、「fizzy pop」と言います。イギリス人である私がそういった炭酸系飲料の事を言う際に「fizzy drink」という言い方をします。
アメリカ人はこういった炭酸飲料の事を「soda」という言い方します。和製英語の「サイダー」の由来は分かりませんが、おそらくアメリカ英語の「cider」という単語から来ていると思います。
アメリカ英語で「cider」は「リンゴジュース」という意味になります。ですから、アメリカの「cider」はお酒ではありません。
ネイティブが英語で「サイダー」という際の例文:
My favourite drink is fizzy pop.
(私の好きな飲み物はサイダーです。)
Soda is bad for your teeth.
(サイダーは歯に悪いです。)
My daughter doesn’t like fizzy drinks.
(私の娘はサイダーが好きじゃない。)
You can’t have a fizzy drink. Have some tea.
(サイダーはあげないよ。お茶を飲みなさい。)
イギリスの飲み物 cider(サイダー)とはどんな飲み物?
イギリスでcider(サイダー)とは、お酒の種類です。日本語では「シードル」と言うようですが、私は日本に8年間住んでいますが、未だに見たことがありません。(どこで買えるかな?青森?でしょうか^^)。
イギリスのサイダーといえば、必ず「リンゴで作られたお酒」の種類を指します。イギリスのどんなパブに行っても必ずサイダーがあります。イギリスのサイダーには様々な種類があります。
例えば、ワインのような「ドライサイダー」もありますし、「甘いサイダー」もあります。そして透明なサイダー、色がついている透明ではないサイダーもあります。またイギリスには「ラフランス」で作られたサイダーがあります。これを「perry」(ペリー)と呼びます。
アメリカでは「cider」はリンゴ系の飲み物として親しまれていますが、アメリカの「cider」もお酒は入っていません。アメリカのレストランやバーで「cider」を注文すると、リングで作られたジュースが出てくると思います。
ただ「hard cider」というフレーズを使い注文すれば、イギリスの「cider」のようなお酒が出てきます。アメリカの「hard cider」とイギリスの「cider」の味は少し違うと思います。
どちらかというと、アメリカのサイダーの方が甘くリンゴの味が強いです。そしてイギリスの「cider」は炭酸が有るものと、炭酸無しの物があります。
サイダーについてさらに詳しく知りたい人は以下のページで詳しく紹介されています。
イギリス人が「cider」という単語を使う際の例文:
I drank four pints of cider last night.
(私は昨日の夜4パイントのシードルを飲みました。)
This cider is really good.
(このシードルはとても美味しいですよ。)
I don’t drink cider. I prefer beer.
(私はシードルを飲みません。私はビールの方が好きです。)
This cider was made in Somerset.
(このシードルはサマーセット州で作られました。)
「サイダー」と「cider」のまとめ
日本にいるイギリス人は「サイダー」という日本語を初めて聴くと、おそらくびっくりすると思います。それは何故なら、イギリスで「cider」はお酒の一種だからです。
日本語の「サイダー」は英語で「fizzy drink」や「soda」という言い方になります。アメリカ英語で「cider」は「リンゴジュース」という意味になります。アメリカでは、リンゴで出来たお酒の事を「hard cider」といいます。
皆さん、イギリスに言ったら、是非、本物の「cider」を飲んでみてくださいね!