イギリス人が日常的によく使う付加疑問
今回の記事は久しぶりになりますが、当サイトの読者の方から頂いた質問に答える形で記事を書いてみたいと思います。
私は読者の方と出来るだけコミュニケーションを取りながらサイトを運営していきたという考えがあるので、頂いた質問に答える事がとても好きです。
また、皆さんがどんな事に疑問を持っているんだろう。などはとても興味があります。ですから、イギリス関係の事や英語関係の質問があれば、是非ご連絡くださいね^^
そして、何よりも自分で記事の内容を考えなくていいので、質問に答える事は私にとって一番楽です(笑)。
今回の質問はイギリス人がよく使う付加疑問というテーマになります。
質問はこちら:
読者の方の質問:
「こんにちは、昨年の9月からイギリスの大学院に留学しているものです。イギリス英語に対する日本語での情報は大変限られているので、重宝させていただいています。
以前サイトで、イギリス人の多くの人が使う口癖という記事を読みました。気づいたら、僕もそのフレーズの多くを使うようになっていたのが面白い気づきでした。(笑)
ところで、質問なのですがその「イギリス人の口癖」の時には、「 isn’t it 」をいつでも文章の語尾につけるとあったのですが、僕が学校で習ったときは文章によって変えなくてはならないとのことでした。
例えば You’re not sure, are you のようにyouの時にはyouを、そして本文の中が否定系だった場合には、肯定系に変えなくてはならないと習ったのですが、この場合には You’re not sure, isn’t it? のような文章も自然なのでしょうか?教えていただけると幸いです。」
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イギリス人が日常的によく使う付加疑問
先ずは、ご質問ありがとうございます。そしていつも当サイトを読んでくれてありがとう^^
実は、以前別の記事で「付加疑問」について書いた事があります。
読者の方が中学校の頃に教えられた通り、付加疑問を付ける際には本文の主語と動詞を合わせる必要があります。そして、本文が否定系だった場合には、肯定系に変えなくてなりません。
例えば・・・
・You’re a teacher, aren’t you?
・It’s hot today, isn’t it?
世界中の言語は付加疑問を使っていますが、英語の付加疑問の作り方は最も文法的に複雑かもしれません(笑)。
ですから、英語学習者にとって、会話中に付加疑問を正しく使う事は難しいと思います。逆に、英語ネイティブの人は「文法のルール」を考えずに自然に使っています。
読者の方の質問に戻ります。私の経験では、英語ネイティブの人は付加疑問をあまり間違えないと思います。読者の方が書いた例は「You’re not sure, isn’t it? 」でしたが、一般のイギリス人はこのような文章を言わないと思います。もし言ってしまったケースがあるとしたら、それは単純なミスだと思います。
しかし、現代のイギリス(特にロンドン)はとても国際的で、英語が母国語ではない人と話す機会が多いです。
例えば、タクシー運転手、切符売り場のスタッフ等の人は英語ネイティブではない場合が多いです。どの外国人でも、英語を話す際特に自分の母国語の影響を受けています。
例えばですが、私が日本人の英語学習者と話していて感じた事として、「a」や「the」を抜いて話す人が多いです。そして、母国語によって「付加疑問」に影響を与える人がいます。
インド人、パキスタン人(又はインド系イギリス人、パキスタン系イギリス人)の英語の特徴は、全ての付加疑問を「isn’t it」や「innit」にする事です。
何故なら、彼等の母国語では、付加疑問の文法は英語と違い変化しません。その影響もあり英語で付加疑問を使う場合に文法が変化しません。
ですので、「You’re not sure, isn’t it? 」という言い方をしていた場合、もしかして外国人か「~系イギリス人」かもしれません。
若者のカジュアルな会話では「innit」という付加疑問がよく使われていますが、しかしこれはあまり真似しない方がいいと思います(笑)。
私の個人的な意見では、付加疑問は文法的に正しく使った方が良いと思います。「innit」という付加疑問に興味があれば、下のYoutubeの動画が面白いと思います。
ところで、「付加疑問」はイギリス英語では「question tag」、アメリカ英語では「tag question」になります。他の質問があれば、是非ご連絡くださいね^^