knickersに関連するイディオム(イギリス英語特有)
今回の記事では、イギリス英語特有のイディオムについて紹介したいと思います。これから紹介するのはknickers、knickersに関するイギリス英語特有のイディオムです。最近になって過去にアップした記事を綺麗に直す作業をしているのですが、その中で今までこの単語を紹介した事がないという事に気がつきました。
実はこの「knickers」という単語はとてもイギリス英語っぽい単語です。それでは「knickers」という単語はどういう意味でどういった使い方があるのでしょう?
イギリス英語で女性用の下着という意味のknickers
イギリス英語で『女性や女の子が着用する下着』のことを「knickers」と呼びます。例えば以下のような種類です。
- lace knickers = レースの下着
- frilly knickers = フリルのついた下着
- cotton knickers = コットン製の下着
イギリス英語では男性用の下着のことを「pants」や「underpants」と言います。そしてこれはアメリカ英語との最も大きな違いなのですが、アメリカ英語では「knickers」という単語を使いません。アメリカ英語で女性用の下着を「panties」と言います。
knickersという単語は元々「knickerbockers」という単語の省略です。knickerbockersとはひざでくくるゆったりした半ズボンという意味になります。
ニューヨークのバスケットボールチームは「New York Knicks」という名前です。私はその名前を聞くたびに「パンティー」のイメージが浮かんできます(笑)。
イギリス人の私にとってアメリカのスポーツチーム名は、とても変な名前だと思っています(笑)。まぁこれもイギリス英語とアメリカ英語の単語の違いの面白いところですね(笑)。
knickersの使い方 例文:
I bought some new knickers from Marks and Spencers.
(私はマークス・アンド・スペンサーで新しい下着を買いました。)
※イギリス人のある年齢の女性は必ずマークス・アンド・スペンサーというデパートで下着を買います(笑)。それは「質が高い」というイメージだからです(笑)。
I can see the outline of your knickers through that dress.
(あなたはそのワンピースを着るとパンツのラインが見えるよ。)
ちくしょー!(感嘆詞)という意味のknickers!
もう一つの使い方は感嘆詞の場合になります。これはかなりふざけた使い方ですし、アッパークラスの男性が使いそうな感嘆詞ですが、たまにコメディー番組に出てきます。
日本語でいうところの「ちくしょう!」に近いと思います。それでは実際のネイティブの使い方を例文で確認してみましょう。
knickers!の使い方 例文:
A:Oh knickers!
(あ、ちくしょー!)
B:What’s wrong?
(どうしたの?)
A:I forgot my mum’s birthday. It was yesterday and I didn’t send her a card!
(母親の誕生日を忘れちゃった! 昨日だったけど誕生日カードを送るのを忘れた。)
get your knickers in a twistの意味と使い方(イギリス英語イディオム)
「knickers」という単語は面白いイギリス英語のイディオムにも使われています。例えば、「don’t get your knickers in a twist」というイディオムは「怒らないで!」や、「イライラしないで!」という意味になります。
このイディオムを日本語に直訳すると、「パンティーをもつれさせないで」という変な意味になります(笑)。
アメリカ英語にも似ているイディオムがありますが、「don’t get your panties in a bunch/knot」という言い方になります。
get your knickers in a twistの使い方 例文:
妻:I thought you’d be home by 6! It’s 10 o’clock! Where have you been? I was so worried!
(あなたが6時に帰ってくると思ったけど、もう10時だよ!何処に行っていたの?私は凄く心配していたのよ!)
夫:Don’t get your knickers in a twist! I had a business meeting. I told you about it yesterday.
(怒らないでよ。ビジネスミーティングがあったよ。昨日言ったでしょう。)
all fur coat and no knickerの意味と使い方
all fur coat and no knickerとはイギリス英語特有のイディオムです。このイディオムの意味は「ファーコートを着ているけどパンティーを履いていない」というちょっと変な直訳になるイギリス英語らしいディオム表現です。
正しい意味としては「見た目は良いが下品な人」という意味で使われます。これは何となくイメージしやすいイディオムなのではないかと思います(笑)。それでは実際のイギリス人の使い方を例文で確認してみましょう。
実際の例文:
A:Catherine is very posh, isn’t she?
(キャサリンはとてもアッパークラスな人ですよね。)
B:Not at all. She’s all fur coat and no knickers.
(そんな事ないよ。そういう風に見えるけど、実はかなり下品な人ですよ。)
以上になります。如何でしたか。イギリス英語っぽい面白い単語ですね。もっとイギリス英語っぽい特有の表現を知りたいという方は当サイトの過去記事「イディオム表現」、「イギリス英語特有表現」で検索してみて下さい。