困っている・困るって英語で何という? イギリス英語イディオム

イギリス英語で困っているという意味のイディオム
目次

困る・困っている等の困った状況を表現するイギリス英語のイディオム・表現

今回の記事では、「イギリス英語で困る・困っている」という意味のイディオム・表現を紹介してみたいと思います。

日本語の『困る・困っている』という表現は凄く便利な動詞です。何故なら英語にはこれの表現に相当する便利な(一つの)単語はありません。

そのため会話中に「句動詞やイディオムやフレーズ」を使って「困っている」という意味を表現する必要があります。

またフォーマルな言い方だけではなく、イギリス英語イディオムや口語も合わせて紹介してみたいと思います。「困る・困っている」は日常会話でよく使われる表現ですので、様々な言い方を覚えておくと役立つと思います。

和英辞書で「困る・困っている」を調べると、たくさんの表現が出てきます。例えば:

  1. be worried
  2. be in trouble
  3. not know what to do
  4. be at a loss

上記のリスト以外にも英語圏の各国によって他の表現を使います。今回の記事では主にイギリス英語でよく使われる困る・困っているという表現を実際の例文を用いて使い方を紹介していきます。

イギリス英語特有のユニークな表現・ユーモア表現

be in a (bit of a ) pickle

この表現は少し古いので、主にイギリスでもお年寄りや中年の人が使う傾向にあります。ウィリアム・シェイクスピアが初めて使ったイディオムですが、元々は「オランダ語のイディオム」から来ているそうです。

「pickle」は「ピックル・漬物」という意味になります。「bit of a pickle」はイギリス人がよく使う「understatement」(控えめな言葉・表現)の良い例です。

例えば、とんでもないトラブルに巻き込まれた場合でも「ちょっと・・。困っている」という控えめな言い方をするイギリス人は多いです(笑)。

be in a pickleの使い方 例文

(電話の会話):

母親:Hello. Who’s that?
(もしもし。誰ですか?)

息子:It’s David.
(デイヴィッドだよ。)

母親:What’s wrong?
(どうしたの?)

息子:I’m in a bit of a pickle. I’ve run out of petrol on the motorway.
(ちょっと・・困っているんだけど。高速道路でガソリンがなくなっちゃって。。。)

母親:What? Quick, I’ll pass you over to your dad.
(え?! じゃあ、お父さんに代わるよ。)

A: I’m in a bit of a pickle.
(私はちょっと困っているんですけど。)

B: Why, what’s wrong?
(なんで?どうしたの?)

A: My credit card has been stolen.
(私のクレジットカードは盗まれたんだ。)

loseを含むイディオムで日常会話で多用される英語表現

in a tight spot

この表現は日常会話でよく使われています。どの年齢の人でも使えるイディオムになります。これを直訳すると「狭い場所にいる」という意味になります。

しかし、この場合はイディオムの使い方なので「困っている」という意味として使います。それでは実際の使い方を例文で確認してみましょう。

in a tight spotの使い方 例文:

友達1:I’m in a bit of a tight spot at the moment. Could you lend me a fiver?
(ちょっと困っているんだよ。5ポンド貸してくれる?)

友達2:Ok, but make sure you pay me back tomorrow. I’m not too flush myself.
(いいけど、明日に必ず返してね。俺もそんなに余裕がないよ。)

※「flush」は元々アメリカ英語のスラングで「お金持ち」という意味になります。イギリス英語でも使われているスラングです。

A: Here’s my phone number. If you are ever in a tight spot, give me a call.
(僕の電話番号をどうぞ。もし困っているなら、ぜひご連絡ください。)

B: Thanks. I appreciate it.
(ありがとうございます。感謝しています。)

「pull」に関連するイギリス英語のイディオムの意味と使い方

in a spot of bother

この「a spot of」とは、イギリス英語のスラングで「ちょっと」という意味になります。例えば「a spot of tea」という表現はイギリスでよく使われていて「少ない量の紅茶」という意味になります。

そして、「bother」は名詞です。これは「困っている状態」という意味になります。そのため、a spot of botherは「控えめな言葉・表現」になります。

しかし実際に、とても『困った状態』の場合でもイギリス人は『ちょっと困っている』というような控えめな表現を使います(笑)。そのため、もう少しダイレクトに話すアメリカ人やヨーロッパの人は控えめな表現を使うイギリス人と話す際にこのような表現をされるので困る場合があるようです(笑)。

in a spot of botherの使い方 例文:

友達1:Where’s Jim tonight? Isn’t he coming?
(ジムは今夜どこにいるの? 来ないの?)

友達2:He’s in a spot of bother. His wife left him.
(いや、彼はちょっと困っている状態だよ。 奥さんに逃げられたみたい。)

友達1:Oh no! That’s terrible!
(やばいね!それは酷い!)

A: I’m in a spot of bother.
(私はちょっと困っている。)

B: What’s wrong?
(どうしたの。)

A: My car broke down in the middle of the countryside. I can’t get home.
(とんでもない田舎で車が壊れてしまって帰れない。)

in deep water

この表現は特にイギリス英語特有のイディオムではありませんが、イギリス人の日常会話でよく使われるので今回のリストに入れました(笑)。

文字通りに英語の意味を考えると意味は分かりやすいと思います。直訳すると「深い水に入っている」という意味になります。つまり=「深い水にはまる」=「大変な問題」というイメージです。

in deep waterの使い方 例文:

教授:I checked your essay but it seems you copied parts of it from Wikipedia. You need to rewrite it or you’ll be in deep water with the university for plagiarism.
(あなたのエッセイを読みましたが、ウィキペディアをコピーして書いた部分があるみたいです。 書き直さないと大学の立場からみると「盗作」になり、あなたは大きなトラブルに巻き込まれてしまいますよ。)

生徒:Sorry Professor.
(ごめんなさい。)

教授:Rewrite your essay and show me again tomorrow.
(エッセイを書き直して明日私に提出してください。)

A: Where’s Tom?
(トムはどこにいるの?)

B: He’s having a meeting with the manager. I think he’s in deep water.
(今マネージャーとミーティング中。彼は困っていると思う。)

まとめ:「困っている・困る」という意味のイディオム

まとめると「困る・困っている」といった困った状況を表現する場合に英語では色々な言い方があります。もちろん、be in troubleやbe worried about ○○、be concernedなどの表現もあります。

それらの表現を使っても大丈夫です。しかし、英吾ネイティブの方は日常会話で色々なイディオムを使います。特にイギリス人のような遠回しな表現を好む国民は様々なバリエーションの表現を使いますので、是非覚えてみて下さい。

イギリス英語で困っているという意味のイディオム

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