同じ単語なのに異なるニュアンスで使われているイギリス英語とアメリカ英語の単語について

イギリス英語とアメリカ英語の単語の違い
目次

異なるニュアンスで使われているアメリカ英語とイギリス英語の単語の違いについて紹介

イギリス英語とアメリカ英語の大きな違いに関しては、過去にこちらのページで紹介してきました。
イギリス英語とアメリカの英語は何故違うのでしょうか?

イギリス人の使う英語とアメリカ人の使う英語では、スペルの違いイディオムの違い、アクセントの違い等、その違いについては多岐にわたる事は他のページでも紹介してきました。今後でも出来る限り定期的に、その数ある違いについての情報を紹介していきたいと思っています。

今回のイギリス英語とアメリカ英語の違いについての情報は、私が日本人に英語を教えていてよく質問される内容、イギリス英語とアメリカ英語の微妙なニュアンスの違い、同じ単語なのに異なったニュアンスで使われている単語について話してみたいと思います。

これから紹介する以下の単語は、アメリカ英語においてもイギリス英語においても双方で使われている単語です。しかし使われる際のニュアンスが少し異なりますので、双方の微妙なニュアンスを覚えておくと便利だと思います。

イギリス英語とアメリカ英語の単語の違い

イギリス英語とアメリカ英語の単語の違い

今回紹介する単語の紹介

  • 1. quite
  • 2. toilet
  • 3. please
  • 4. republican
  • 5. subway

イギリス英語とアメリカ英語の単語の違い: 1. quite

quite

・イギリス英語: 結構~
・アメリカ英語: とても~

つまりアメリカ英語の「quite」はイギリス英語の「quite」よりも強い意味が込められています。

例文

  • イギリス英語: It’s quite hot today. (今日は結構暑いですね。)
  • アメリカ英語: It’s quite hot today. (今日はとても暑いですね。)

イギリス英語とアメリカ英語の単語の違い: 2. toilet

toilet

・イギリス英語: トイレ(の部屋)
・アメリカ英語: 便所(便器)

イギリス英語では、「toilet」という単語は別に下品な単語ではありません。単純にトイレ(の部屋)という固有の名詞を指します。
しかしアメリカ英語で「toilet」という単語は汚いイメージ、ニュアンスが含まれます。

アメリカ英語で「toilet」という単語は、日本語で言う「便所」というニュアンスの言葉使いに近いですね。(笑)
アメリカ人はこの単語の使用は基本的に避けますね。^^ その代わりにアメリカ人は、「restroom」や「bathroom」等の婉曲的な単語を使います。

例文

  • イギリス英語: I’m just going to the toilet. (私はお手洗いに行ってきます。)
  • アメリカ英語: I’m just going to the toilet (私はオシッコしに行くぞ。)(笑)

イギリス英語とアメリカ英語の単語の違い: 3. please

please

・イギリス英語: ~ください、~お願いしいます (いつも丁寧なニュアンス)
・アメリカ英語: ~ください、~お願いします (場合によって命令のようなニュアンスになる事があります)

イギリス人は何かを頼む際に「~please」を言います。店のスタッフにもレストランのウェーターと話す際にも、必ず「please」を使います。逆にこの単語を使わない場合、失礼で偉そうなイメージを相手に与えてしまう可能性があります。

例えばレストランでウエイターに「please」を使わないと、ウエイターを見下ろしているような印象を与えてしまいます。

アメリカ人も勿論 「please」という単語を使いますが、店のスタッフやウエイターとコミュニケーションする際には、「please」という単語をあまり使いませんね。しかしこれはアメリカのマナーとしては、失礼な行為ではありません。

逆にアメリカで 「~please」を使い過ぎてしまうと、ウエイターに命令をしているという印象を与えてしまう可能性があると思います。お客側がウエイターに急いで欲しいという印象を与えてしまう感じですね。

例文

  • イギリス英語: Could I have some water please? (お冷(水)をもらえますか?) (丁寧なニュアンス)
  • アメリカ英語: Could I have some water please? (お冷(水)をもらえますか?) (「早く水を出せよ!」というニュアンス)

イギリス英語とアメリカ英語の単語の違い: 4. republican

republican

・イギリス英語: 共和国を作りたい人(つまり、イギリス王家の必要を感じていない人)
・アメリカ英語: アメリカ共和党(リパブリカン党)を応援する人

この単語は日常会話にはあまり出てきませんが、両国の新聞を読んだりニュースを見たりしているとよく目にすると思います。
アメリカ人のrepublicanは、かなり保守的な意見を持っていますし政治的にも右翼に近い意見を持っています。

しかしイギリス人のrepublicanはイギリスを「王国」ではなく「共和国」にしたいと思っている人達です。
イギリスのrepublicanは、左翼の意見を持っています。

例文

  • イギリス英語: I’m a republican. (私はエリザベス女王を首にして共和国を作りたい。)
  • アメリカ英語: I’m a republican. (私はアメリカの共和党を応援しています。)

イギリス英語とアメリカ英語の単語の違い: 5. subway

subway

・イギリス英語: (道路の下に走る歩道)
・アメリカ英語: (地下鉄)

イギリス人はイギリスの地下鉄を「underground」と呼びますが、アメリカ人は「subway」と呼びます。
ですから、この単語に関しては間違いやすい単語の一つですね。

例文

  • イギリス英語: Where is the subway? (地下の歩道(地下通路)は何処にありますか?)
  • アメリカ英語: Where is the subway? (地下鉄は何処にありますか?)
イギリス英語とアメリカ英語の単語の違い

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

シェアよろしくお願いします。
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

イギリス英語のバイブル教材

イギリス英語のバイブル ブリティッシュイングリッシュマスター 

 

ブリティッシュイングリッシュマスターは本サイトの運営者である私が完全監修・制作したイギリス英語を習得する為の専門教材です。音声のレコーディングから、本文の例文は私が作っているので、ネイティブのイギリス人としての英語のニュアンスはとても自然な英語です。

ネイティブのイギリス人が日常的に使う自然なフレーズ、アメリカ英語との違いを比較しながら、イギリス英語の文法、発音、スペルについてもアメリカ英語と比較しながら詳しく紹介しています。

本書ではイギリスのカルチャーも紹介していますので、イギリス英語以外にも、イギリスのカルチャーに興味がある方にも是非読んでもらいたい内容です。
RPアクセントの音声も付属しているので、通勤中の電車中や空いた時間を使ってこの音声教材でいつでもイギリス英語の発音が勉強出来ます。

 

目次